クレームブリュレはなめらかなカスタードクリームの表面を、硬いカラメルでコーティングした洋菓子です。ここでは、クレームブリュレとは何か、作り方、アレンジメニュー、プリンとの違い、カタラーナとの違いを解説します。
クレームブリュレとは
クレームブリュレは、フランス発祥のスイーツです。「クレームブリュレ」はフランス語で「焦がしたクリーム」という意味で、カスタードクリームの表面に砂糖をふりかけ直火で焦がすことが由来です。
クレームブリュレの起源は不明ですが、1691年の料理書にはレシピが掲載されており現在も世界中で普及しています。
なめらかなカスタードクリームと硬いカラメルがあることで、パリパリの食感となめらかな口当たりを味わうスイーツです。
クレームブリュレの作り方
基本のクレームブリュレの作り方は、以下の通りです。
- 牛乳、生クリーム、バニラビーンズを混ぜ、弱火で加熱する
- ボウルで卵黄と砂糖をよく混ぜる
- ボウルに1を少量ずつ流し、混ぜる
- こし器でカスタード液を濾す
- 耐熱容器に流し、オーブンの天板に乗せる
- 容器の1/3~半分まで、天板に熱湯を入れる
- 150℃のオーブンで30~40分湯煎焼きをする
- 粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす
- グラニュー糖を表面にまぶし、バーナーで炙る
クレームブリュレはなめらかな口当たりが特徴のため、カスタード液は均一になるまで混ぜましょう。また、こし器がない場合はザルや茶こしでも代用でき、代用する場合は2回濾すとなめらかに仕上がります。
クレームブリュレのアレンジ
クレームブリュレは、チョコレートやチーズでのアレンジも可能です。
チョコレートブリュレ
チョコレートブリュレはカスタードの風味にチョコレートの甘さが加わり、バレンタインスイーツにもおすすめです。
- チョコレートを湯煎し、溶かす
- 溶けたチョコレートに、カスタード液を少量に分けて混ぜる
- こし器で濾す
- 耐熱容器に流し、オーブンの天板に熱湯を入れる
- 150℃のオーブンで20~30分湯煎焼きをする
- 粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす
- グラニュー糖を表面にまぶし、バーナーで炙る
クリームチーズブリュレ
クリームチーズブリュレはチーズの酸味が加わり、カスタードとチーズの濃厚な味わいになります。
- 牛乳と生クリームを混ぜ、弱火で加熱する
- ボウルでクリームチーズ、砂糖、卵黄を練り合わせる
- ボウルに1を少量ずつ加え、混ぜる
- こし器で濾す
- 耐熱容器に流し、オーブンの天板に熱湯を入れる
- 150℃のオーブンで20~30分湯煎焼きをする
- 粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす
- グラニュー糖を表面にまぶし、バーナーで炙る
クレームブリュレとプリンの違い
クレームブリュレとプリンは同じカスタードを用いたスイーツですが、異なる点も多いです。
クレームブリュレ | プリン | |
---|---|---|
名前の由来 | 焦げたクリーム | 蒸し料理 |
発祥国 | フランス | イギリス※ |
食べ方 | 型からすくって食べる | 型から出して食べる |
材料 | 生クリーム、牛乳、砂糖、卵黄、バニラビーンズ | 牛乳、砂糖、全卵、バニラビーンズ |
表面 | 硬いカラメル | 液状のカラメル |
※諸説あります
クレームブリュレは生クリームが入ることにより、プリンよりもやわらかく濃厚な味わいが特徴です。そのため型に入れたまま食すのに対し、プリンはクレームブリュレよりも固いので型から出すことも可能です。
なお、オーブンで表面に焦げ目を入れた焼きプリンもありますが、クレームブリュレとは異なります。表面を焦がす点は同じですが、クレームブリュレのように砂糖を直火で焦がしていないため、食感も味わいも違います。
クレームブリュレとカタラーナの違い
カタラーナは、正式にはクレマカタラーナという名称です。クレームブリュレと似ていますが、カタルーニャ地方でできたスイーツのため「カタルーニャ風クリーム」という意味を持ちます。
クレームブリュレ | カタラーナ | |
---|---|---|
名前の由来 | 焦げたクリーム | カタルーニャ風クリーム |
発祥国 | フランス | スペイン |
材料 | 生クリーム、牛乳、砂糖、卵黄、バニラビーンズ | 生クリーム、牛乳、砂糖、卵黄、バニラビーンズ、コーンスターチ、オレンジの皮、シナモン |
加熱方法 | 湯煎焼き | 鍋で温める |
クレームブリュレとカタラーナの異なる点は、材料と加熱方法です。カタラーナにはコーンスターチのデンプン質が含まれ、弱火の鍋でかき混ぜながら固めます。冷蔵庫で冷やした後に、表面に砂糖をまぶしバーナーで炙る工程はクレームブリュレと同様です。
まとめ
クレームブリュレとは、フランス発祥のスイーツです。フランス語で焦げたクリームの意味を持ち、表面に砂糖をまぶし直火で焦がすのが特徴です。
材料は生クリーム、牛乳、砂糖、卵黄、バニラビーンズを使います。チョコレートブリュレやクリームチーズブリュレなどのアレンジも可能です。
また、クレームブリュレと似たスイーツにプリンやカタラーナがありますが、発祥国、材料、作り方が異なるため別のスイーツです。
お好みのものを見つけてみてください。