海外サイトなどで商品を購入した際、なかなか届かず、不安に感じたことがある人も多いでしょう。
追跡サービスで確認して「国際交換局から発送」というステータスになっている場合、そこからどれぐらいで到着するのでしょうか。本記事では、「国際交換局から発送」となってから自宅に到着するまでの日数と、ステータスが動かない場合の原因を紹介します。
国際交換局とは
国際郵便を利用するとき、追跡サービスでよく目にするのが「国際交換局」という言葉です。国際交換局とは、国際郵便で送られる荷物の通関業務を行うところで、日本では日本郵政が担っています。
おもな業務は、海外に発送する国際郵便の輸出通関・貨物搭載と、海外から到着した荷物の輸入通関・仕分けです。国際交換局では土日祝日も含め、24時間体制で業務が行われています。
日本には東京国際郵便局、川崎東郵便局、中部国際郵便局、大阪国際郵便局、新福岡郵便局、那覇中央郵便局の6ヶ所の拠点があり、それぞれ管轄する地域が割り振られています。
「国際交換局から発送」になってから何日で到着する?
「国際交換局から発送」という表示は、輸出入の際の通関検査が終了して、実際に発送される準備が整った状態を意味します。発送元の国でこの状態になってから、送り先に届くまで何日程度かかるのか、例を見ていきます。
出典:日本郵便局│国際郵便の郵便追跡サービスに関するお知らせ
中国から岐阜県まで荷物を送った場合、発送から約3日で到着しています。続いて、手続きの手順を詳しく解説します。
- 2月8日に中国の国際交換局に荷物が預けられ、その日のうちに上海の国際交換局から日本に向けて発送されます。
↓ - 2月9日に日本に到着し、東京国際郵便局に届きます。
↓ - 岐阜県を管轄する愛知県の中部国際郵便局に向けて「保税運送」が行われます。
↓ - 2月10日に中部国際郵便局に到着し、通関手続きが行われます。
↓ - 2月11日に手続きが完了し、「国際交換局から発送」のステータスとなり、送り先に届けられます。
「保税運送」とは、関税や消費税の支払いを留保したまま、外国貨物として国際交換局から届け先の管轄の国際交換局に運送することを指します。
外国から国内に荷物が入った後、管轄の国際交換局に転送される場合に行われ、通関手続きは保税運送を経て管轄の国際交換局に届いてから行われます。なお、外国から届け先の管轄の国際交換局に直接届く場合はそのまま通関手続きとなるため、保税運送は行われません。
上記の流れを見てみると、「国際交換局から発送」と表記されている場合、
- 発送元の国の国際交換局から日本へ運送中
- 国内の国際交換局から届け先へ配送中
というふたつの状況が考えられます。
前述の例では、中国で「国際交換局から発送」になってから3日、日本で「国際交換局から発送」になってその日のうちに、届け先に到着しています。
交通事情や発送方法、発送元の国から日本までの距離などによって、「国際交換局から発送」になってから届くまでの日数は異なり、発送元の国で「国際交換局から発送」と表記されるところからの到着日数は、保税運送が入るか入らないかでも異なります。
しかし、前述したように、国際交換局は24時間体制で業務を行っているので、国内で通関手続きが完了して「国際交換局から発送」と表記された場合は、だいたい手元に1~4日程度で到着するとみて問題ないでしょう。
ちなみに、国際小包を送る際のおおよその日数は、日本郵便のサイトで調べられます。
国際交換局から発送になってから動かない場合
海外から発送される場合、発送元の国、もしくは日本に入って「国際交換局から発送」と表示されたまま変わらないことがあります。このとき考えられる理由を紹介します。
発送に時間がかかっている
発送の手続きはすべて完了しているものの、輸送手段の確保ができていない場合があります。
2020年以降、発生している新型コロナウイルスの影響で飛行機の便数が減少していたり、国際便が停止していたりするなど、運送手段が少なくなっていることも考えられます。
配送漏れ
まれに国際交換局で保管されたまま、配送漏れになっていることがあります。あまりにも長期間ステータスが変わらないようであれば、国際郵便のお客様サービス相談センターに問い合わせましょう。
未処理
日本に入って以降はまれですが、配達を担当した郵便局が追跡処理をし忘れていたというケースがあります。
海外の国や地域によっては、よく発生するようです。
荷物自体は発送されているので、次のチェックポイントで追跡処理されるまで数日待ってみましょう。
解決しない場合
「国際交換局から発送」からステータスが変わらない場合や、荷物が届かない場合は、国際郵便のお客様サービス相談センターへ連絡してみましょう。
問い合わせには追跡番号が必要になるので、連絡する前に手元に準備してください。
携帯電話から:0570-046-666
英語での対応:0570-046-111
(受付時間)
平日8:00~21:00
土・日・休日9:00~21:00
「国際交換局に到着」が表示される場合
追跡で「国際交換局に到着」と表示されるときは、荷物が発送元の国から、日本の国際交換局に到着したことを意味します。もし荷物の到着した国際交換局が、届け先の地域を管轄する国際交換局だった場合、その後すぐに通関手続きが行われます。しかし、到着した国際交換局が届け先の管轄外だった場合、そこから保税運送が行われるため、通関手続きは管轄の国際交換局に届いてからです。
どちらの場合でも、通関手続きが完了するとステータスが「国際交換局から発送」に変わり、荷物が届け先に発送されます。
「通関手続き中」が表示される場合
「通関手続き中」は、発送元の国の国際交換局に到着したときか、日本の国際交換局に到着したときに表示されます。つまり、それぞれの国で税関手続きをしている期間に表示されるステータスです。
税関手続きでは、関税を納めているか、危険物や国内に入れてはいけない荷物ではないかなどを確認します。
この手続きには、およそ2日程度かかると見ておくと良いでしょう。
日本の税関は基本的に平日のみ営業のため、土日祝日を挟んだ場合は時間がかかります。
ただ、東京都(羽田空港)、千葉県(成田空港)、愛知県(中部国際空港)、大阪府(関西国際空港)の税関は24時間休まず営業しているので、手続きが早く進むこともあります。
まとめ
国際郵便で荷物を受け取る際、「国際交換局から発送」と表示されてから到着するまでの流れを紹介しました。
もしステータスが変わらなかったり、荷物が届かなかったりする場合は、国際郵便の相談センターへ問い合わせてみましょう。
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