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焼き菓子の種類を徹底調査!それぞれ特徴などを解説

ケーキ店やデパート、スーパーやコンビニなど様々な場所で売られている焼き菓子。焼き菓子は生菓子より比較的日持ちがよく、手土産やちょっとしたプレゼントにも最適です。

そんな焼き菓子には様々な種類があり、特にヨーロッパ諸国発祥の焼き菓子の種類は豊富で、日本ではまだあまり知られていない焼き菓子も多く存在します。名前だけではどんなお菓子かわからないものもあるため、焼き菓子の種類を知っておくことで自分で楽しむときはもちろん、贈り物をするときにも便利です。

そこで今回はヨーロッパ諸国の様々な焼き菓子を紹介します。

フランスの焼き菓子の種類

近隣のヨーロッパ諸国や、修道院でのお菓子作りなどの影響を受けながら発展をしてきたフランスの焼き菓子。お菓子にはあまり詳しくないという人でも知っているような有名な焼き菓子が豊富にあります。

ここでは、フランスを代表する焼き菓子を紹介します。

マカロン

マカロンはフランスで広く作られてきた焼き菓子で、卵白に粉砂糖とアーモンドパウダーを混ぜ合わせ、丸い形に焼き上げたものです。バタークリームやガナッシュが挟んであるものや、レモンやバニラといったフレーバーがついたものもあります。

マカロンの中でも表面がつるんとした色とりどりのマカロンは「マカロン・パリジャン」と呼ばれるもので、数あるマカロンの種類の中でも日本ではとくによく知られているタイプです。

卵白を数字から1週間程度寝かせることで、独特のサックリとした軽やかな食感が生まれます。

マドレーヌ

マドレーヌは貝の形をした焼き菓子で、ふんわりとしたやわらかな食感が特徴です。名前の由来はフランス語の女性の名前であるといわれています。

見た目や食感からフィナンシェと混同されがちですが、フィナンシェが焦がしバターと卵白、アーモンドパウダーを使用しているのに対し、マドレーヌは溶かしバターと全卵を使用しており、アーモンドバターは使用しません。

プレーンのほかにも、レモンや紅茶、はちみつなど様々なフレーバーがある点もマドレーヌの特徴といえるでしょう。

フィナンシェ

フィナンシェは長方形の形をした焼き菓子で、金塊をイメージした形となっています。また、名前も「お金持ち」や「金融家」といった意味に由来しています。

諸説あるものの、お金持ちが服を汚すことなく食べられるように作られたといったエピソードも有名です。

材料には焦がしバターとアーモンドパウダーがたっぷりと使われており、香ばしさとサックリとした軽い食感が特徴です。

カヌレ

1990年に続き、2020年代にも再び日本で人気を博している洋菓子、カヌレは、釣鐘のような形をした焼き菓子です。

正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー」で、「カヌレ」は「溝のついた」、「ボルドー」はワインの生産地として有名なフランスの地名を意味します。かつてワインを作る際に卵白が必要だった時代があり、その際に余った卵黄を使うために考えられたお菓子ともいわれています。

表面はカリッと、中はもっちりしっとりとした食感は、他の焼き菓子にはない大きな特徴です。お酒のコクとバニラビーンズの香りもアクセントになっています。

ガレット・ブルトンヌ

ガレット・ブルトンヌはフランスの北西部にあるブルターニュ地方を発祥とする焼き菓子です。ブルターニュ地方では酪農と製塩が盛んなことから、バターがたっぷり使用されています。

サクッ、ホロッとした生地は甘いながらもほどよく塩のアクセントがきいており、芳醇な旨みがある点が大きな特徴です。

厚焼きのクッキーやサブレのようなイメージの食感です。

クイニーアマン

クイニーアマンもガレット・ブルトンヌと同様に、フランス北西部のブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子です。

日本ではパン屋さんで見かけることがありますが、実はこのお菓子が生まれたのもパン屋さんで、パン生地の上に意図せずバターを溶かしてしまったことが始まりといわれています。バターが溶けてしまった生地を無駄にしないよう、薄く伸ばしてから折り込んで焼き菓子にしたそうです。

ブルターニュ地方で多く使われている有塩バターを使用しているため、甘みの中にほんのり塩味を感じます。外側はデニッシュのようなサクサクとしており、内側はしっとりとした食感が特徴です。

ゴーフル(ワッフル)

ゴーフルとワッフルは同じものを指し、ワッフルのフランス語表記がゴーフルです。凹凸のある型で焼き上げられた生地が大きな特徴です。

日本では、ゴーフルといえば薄型の円形の生地にクリームを挟んだもの、ワッフルはふんわりと焼き上げられた厚めの生地のイメージが強いでしょう。しかし、本場フランスでは厚めの生地にクリームを挟んだものがゴーフルとして知られています。

名前は同じでありながらも、本場のゴーフルと日本のゴーフルは違うタイプのものであることを覚えておくとよいでしょう。

ドイツの焼き菓子の種類

ビールやソーセージのイメージが強いドイツですが、実は焼き菓子の種類も豊富です。特にバウムクーヘンは日本でもお祝い事の際に利用されるなど、馴染みの深いドイツの焼き菓子です。

ここからは、ドイツを代表する焼き菓子を紹介します。

シュトーレン

シュトーレンは洋酒に漬け込んだフルーツやナッツをたっぷりと生地に前混ぜ込んで焼いた発酵生地に、粉砂糖と溶かしバターを混ぜ込んだ真っ白なソースでコーティングした焼き菓子です。

独特な形は生まれたばかりのキリストが包まれていた「おくるみ」をイメージしており、本場ではクリスマスまでの4週間の間に少しずつ切り分けて食べる習慣があります。

食感はやや固めで、ホロっとしています。わずかに入れられたスパイスと日ごとに生地に染み込むドライフルーツの洋酒から生まれるドイツらしい独特の味わいが特徴です。

バウムクーヘン

日本でもお馴染みのバウムクーヘン。バウムは「木」を、「クーヘン」はお菓子という意味があります。

生地を一層ずつ焼きながら厚みを出していくため、出来上がりはその名の通り年輪のような模様になります。その見た目が縁起が良いとされたこともバウムクーヘンが日本で広く知られるようになったきっかけのひとつです。

主な材料は小麦粉と卵、バターで、日本ではフワフワとした生地のものが多いですが、本場ドイツではどっしりしっとりとしたものが多く、卵やバターの旨みがしっかりと味わえるものが主流です。

クグロフ

クグロフはドイツとフランスの国境沿いにあるアルザス地方発祥の伝統的な焼き菓子です。王冠のような形をしており、中心には穴が開いています。円錐形で外側にひねったような波模様入っている点が特徴です。

一般的にはパンに似た発酵生地で作られており、シュトーレンと同様、洋酒に漬け込んだドライフルーツがふんだんに使用されています。甘さが控えめであるため、チーズやハムを挟んで食べたり、ジャムや生クリームが添えられることもあります。

本場では日常的なお菓子というわけではなく、クリスマスや結婚式といったお祝いや、贅沢な朝食として食べられる焼き菓子です。

シュネーバル

シュネーバルとはドイツ語で「雪玉」を意味し、こぶしほどのまさに雪玉のような丸い形が特徴の焼き菓子です。元々はお祝いの席で食べられていましたが、今では一年を通していつでも楽しめるお菓子となっています。

クッキー生地を平たく棒状に延ばしたものを何本かで丸めて形づくり、油で揚げて作られます。焼き菓子には分類されますが油で揚げているため、食感はサクサクした焼き菓子のようです。

粉砂糖がかかったものがもっともポピュラーですが、シナモンシュガーやチョコレートでコーティングされているものなど様々な種類があります。

レープクーヘン

レープクーヘンはドイツを中心にヨーロッパで広く作られている焼き菓子のひとつです。クリスマスの飾りとして使われることで知られており、クリスマスが近くなるとお店でもよく見かけるようになります。

クリスマスの飾りとして使わることから形や大きさは様々で、見た目はクッキーのようですが、実はケーキの一種です。

はちみつがたっぷり使われているため甘みがある一方、スパイスも使われているため、レープクーヘンならではの独特の味わいがあります。また、使われるスパイスの種類も様々です。

クルミやアーモンドといったナッツ類やチョコレート、オレンジピールやレモンピールなどのドライフルーツで風味付けされているものや、固い食感や、柔らかい食感のものもあります。

イタリアの焼き菓子の種類

イタリアの焼き菓子の中には古代ローマ帝国時代に生まれたものもあり、歴史が古いことで知られています。当時、砂糖は高級品とされており、特に砂糖を使った焼き菓子は体力を回復させる薬として食されていました。

ここからは、イタリアを代表する焼き菓子を紹介します。

マリトッツォ

イタリアのラツィオ州が発祥といわれているマリトッツォは、古代ローマ帝国時代に生まれたといわれています。当時は、ドライフルーツの入った甘いパンだったそうですが、現在は軽い食感のパンのような記事に生クリームをたっぷり挟んだものが一般的です。

最大の特徴は生地からはみ出しそうなほどたっぷりと挟まれたクリームで、一口食べるとクリームの風味が口いっぱいに広がります。本場イタリアのマリトッツォでは、「マニトバ粉」というグルテンが多く含まれた小麦粉が使われており、ふんわりかつ歯切れのよい食感を生み出しています。

日本ではスイーツとして知られていますが、本場では朝食として食べることが多いそうです。

ビスコッティ

ビスコッティは「二度焼きした」という意味を持つイタリアのトスカーナ地方を発祥とする伝統的なお菓子です。

ナッツを混ぜ込んだ生地をバゲットのように長い形に伸ばして焼き、焼いたものをさらにスライスしてもう一度焼きます。そのため、カリッと香ばしい食感が大きな特徴です。

本場では甘口のワインやエスプレッソに浸して柔らかくする食べ方が一般的です。

パネトーネ

パネトーネはクリスマスのお菓子と知られているイタリア発祥の焼き菓子で、意味は「大きなパン」です。

「パネトーネ種」といわれるイタリア独自の酵母を使った大きなドーム状のブリオッシュ生地の中に、ナッツやレーズン、レモンやオレンジといったドライフルーツがたっぷりと混ぜ込まれています。

口当たりはふんわりと柔らかく、ナッツやドライフルーツによるリッチな味わいが楽しめます。ドライフルーツがラム酒に漬け込まれているため、日を追うごとに味の変化が楽しめる点も大きな特徴です。

イギリスの焼き菓子

イギリスといえば「食事がおいしくない」といった噂を耳にすることが多い一方で、古くからアフタヌーンティーの習慣があるため、紅茶に合うスイーツの数々は世界的にも高く評価されています。

ここからは、そんなイギリスを代表する焼き菓子を紹介します。

スコーン

イギリスの最北端、スコットランドを発祥とするスコーンは、アフタヌーンティーでも定番の焼き菓子です。

グルテンの粘りを抑えた製法によって、外側はサクッと、仲はホロっとした食感が特徴です。甘さは控えめに作られており、本場ではクロテッドクリームと呼ばれるクリームやジャムを付けて食べられています。

アメリカのスコーンが三角形であるのに対し、イギリスのスコーンは縦に丸く膨らんだ形をしています。

ショートブレッド

スコーンと同様に、ショートブレッドもスコットランドを発祥とする焼き菓子です。ショートブレッドの「ショート」には「砕けやすい」という意味を持っています。口に含むとホロホロと崩れるような食感が大きな特徴です。

ショートブレッドは、小麦粉とバター、砂糖、塩のみを使用し、卵や牛乳は使用しないため、味わいは至ってシンプルです。

ミルクティーと一緒に楽しまれることが多いものの、コーヒーとの相性も良く、メープル味やチョコチップが入ったものもあります。

まとめ

ここまで世界各国を代表する焼き菓子を紹介してきましたが、焼き菓子は店頭で購入するだけではなく手作りできるものも多くあります。日持ちがするものも多いため、手土産や親しい人へのお礼など、ちょっとした贈り物にも最適です。

焼き菓子を贈り物にするのであれば、ぜひラッピングにもこだわってみましょう。シンプルな焼き菓子でも、ラッピングひとつで高級感を出せたり、より美味しく見せることができます。

ダンボールワンでは、焼き菓子のラッピングにぴったりな菓子箱や、洋菓子箱、ミニバッグや製菓材料などを豊富に取り揃えています。焼き菓子のラッピングをお考えなら、ぜひ一度「ダンボールワン」の公式サイトをご覧ください。

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