エアー緩衝材のひとつである 「プチプチ」は、ネット通販やフリマアプリなどを利用している人なら、荷物の梱包でよく使われているのではないでしょうか。
プチプチが不要になってしまったときに困るのが、処分の方法です。
「これは燃えるゴミ? それともプラスチックゴミ? リサイクルはできるの?」
などの疑問が出てきます。
ここでは、プチプチを捨てる際の正しい処分方法を紹介していきます。
プチプチの素材
プチプチは、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックから作られています。
なかには、サトウキビ由来の原料や、使用済みのプチプチをリサイクルした原料など、環境に配慮した素材のプチプチ製品もあります。
※プチプチは、通常のシートと突起を成型したシートを空気を閉じ込めながら貼り合わせることで緩衝性をもたせています。
プチプチの分別方法
プチプチを捨てるときには、「家庭ゴミ」として処分している方が多いのではないでしょうか。
しかし、プチプチはプラスチックから作られており、実は「資源ゴミ」としても処分できます。
一般的にリサイクルできるプラスチックの資源ゴミには、「プラマーク」の表示がされており、プラマークが付いているかどうかで家庭ゴミと資源ゴミを区別できます。
プチプチ自体にはプラマークの表示がないものの、お店で購入すると外装のラベルにきちんとプラマークの記載がされており、資源ゴミとして処分可能なことがわかります。
封筒にプチプチがついている場合の捨て方
プチプチ製品のなかには、封筒の内側にプチプチを貼り合わせたクッション封筒もあります。
このようなものを捨てる場合にはどうしたら良いのでしょうか。
封筒の紙部分とプチプチをきれいに剥がすことができるようであれば、分別して封筒は紙ゴミ、プチプチは資源ゴミとして処分しましょう。
もし、きれいに剥がすことができない、たくさんあって剥がすのが面倒という場合は、可燃ゴミもしくは不燃ゴミで廃棄します。
クッション封筒が可燃ゴミになるか不燃ゴミになるかは自治体によって異なります。
各自治体のプチプチ分別例
プチプチは自治体によって、可燃ゴミや不燃ゴミとなるか、リサイクルできる容器包装プラスチックとなるかが異なります。
ここではいくつかの自治体の分別例を紹介します。
自分が住んでいる自治体ではどのような分別になるのかホームページで確認してみましょう。
可燃ゴミ
埼玉県さいたま市や福岡県福岡市などでは、プチプチは可燃ゴミとして捨てることができます。
紙が一緒になったクッション封筒も分別せずにそのまま捨てられるので、手間がかかりません。
容器包装プラスチック
東京都渋谷区、練馬区、中野区、杉並区や神奈川県横浜市、大阪府大阪市、愛知県名古屋市、北海道札幌市、京都府京都市、宮城県仙台市、兵庫県神戸市、広島県広島市、福井県福井市、新潟県新潟市、長崎県長崎市などはプチプチを容器包装プラスチックとして出す必要があります。
容器包装プラスチックとは、プラマークの表記がされているもので、商品を入れている容器や包装に使われている物のうち、プラスチック製のものをいいます。
きちんと分別された容器包装プラスチックは、リサイクルされて再商品化されたり、燃料として使われたりします。
しかし、プチプチを容器包装プラスチックとして分別している自治体でも、クッション封筒をそのまま捨てる場合は可燃ゴミや不燃ゴミとなるので、注意が必要です。
プチプチの処分方法
プチプチを捨てるときには、自治体で決まっている分別をすれば、特に捨て方に決まりはありません。
しかし、あまりにも大量のプチプチを捨てるときは、ゴミ袋に入れてもかさばってしまい大変です。
そういったときには、ある程度、粒を潰して空気を抜いてから捨てることをおすすめします。
ぞうきんを絞るようにすると、一気に潰せるだけでなく、ストレス発散にもなります。
プチプチを処分する際の注意点
プチプチを捨てるときは、自治体によって可燃ゴミか不燃ゴミ、もしくはリサイクルできる容器包装プラスチックと分別が異なることはこれまで述べてきました。
それ以外にもいくつか注意点があります。
汚れているものやクッション封筒は可燃ごみ
プラマーク表記があり、リサイクルできる容器包装プラスチックでも、違う素材がくっついていたり汚れていたりする場合には、リサイクルの支障となり、回収されてから不燃ゴミに区別されてしまいます。
プチプチを容器包装プラスチックとして捨てるときには、汚れがないかよくチェックするようにしましょう。
もしどうしても分別できない汚れがある場合や、クッション封筒をそのまま捨てる場合は、可燃ゴミか不燃ゴミとして処分しましょう。
自治体によっては空気を抜いて捨てる
自治体によっては、プチプチやエアークッションなど、空気が含まれるプラスチック緩衝材を容器包装プラスチックとして出すときには、中の空気を抜いて出すよう記載されているところもあります。
容器包装プラスチックをリサイクルする過程で、圧縮梱包をする業務に支障が出るためです。
また、自治体によっては、義務ではないですが、潰したり小さく切ったりして、かさを減らすことを推奨しているところもあります。
まとめ
いつも商品の梱包でお世話になっているプチプチを、どのように捨てたらいいのか知らないという人も多かったのではないでしょうか。
プチプチはきれいに分別すれば、また新たなプチプチとして再利用できる立派な資源になります。
いつも家庭ゴミとして捨てていた方も、これからはきれいなプチプチは資源ゴミに分別するようにしてみてください。
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