DM（ダイレクトメール）ではがきや手紙を大量に郵送する際に便利なサービスとして、「料金別納郵便」というものがあります。料金別納郵便は一枚一枚に切手を貼る必要がないため、一度に多くの郵便物を送る必要があるときに大変便利です。本記事では、日本郵便の料金別納郵便について詳しく解説します。

料金別納郵便とは

料金別納郵便は日本郵便が提供しているサービスで、大量の郵便物や荷物を発送するときに切手を貼らず、あとでまとめて料金を支払うことが可能です。
郵便物一枚一枚に切手を貼る作業を省略できるため、郵便物の発送作業の効率を上げられます。
お店をやっていてセール情報のはがきを送りたいときや、営業で一度にたくさんのDMを送りたいときなどに便利です。

料金別納郵便のメリット

料金別納郵便を利用するメリットとして、以下のことが挙げられます。

切手を貼る手間が省ける

料金別納郵便は、本来切手を貼る部分に「料金別納郵便」である表示をしておくことで利用できます。
表示は宛名などと一緒に印刷すればいいので、郵便物一枚一枚に切手を貼る手間を省略できます。

料金は一括で支払える

大量の郵便物の切手を購入する場合、購入場所によっては在庫切れで一度に購入できないということもあり得ます。
しかし、料金別納郵便ならわざわざ切手を購入しなくても、現金で一括支払いができるのでとても手軽です。
手元にたくさんの切手がある場合は、すべての郵便物に貼らなくても支払いを切手ですることが可能です。

郵便物・荷物の差出状況の記録ができる

料金別納郵便を利用する際には、「別納郵便物等差出表」に差出人の住所、氏名、電話番号のほか、発送する日付や郵便物1通あたりの料金、枚数、合計金額などを記入する必要があります。
そのため、いつ頃に何通の郵便物を送ったのかが記録として残り、料金も記載されるので、社内の経理処理もスムーズです。

料金別納郵便の利用条件

料金別納郵便は、以下の条件を満たしていないと利用できません。
利用条件をよく確認しましょう。

郵便物・荷物は同一料金であること

料金別納郵便で出す郵便物や荷物は、すべて同じ料金である必要があります。
例えば、違う種類のDMを送るために送料が変わってしまうと、料金別納郵便としては送れません。
ただし、料金ごとにわけて出す場合は、すべてが同一料金でなくても大丈夫です。

同時に10通以上出すこと

同時に出す郵便物や荷物の最小数は10通（個）と決められています。
10通を超えないと料金別納郵便として出せないので注意してください。
ただし、新特急郵便物、ゆうパック、重量ゆうパック、ゴルフゆうパック、スキーゆうパック、空港ゆうパック、電子郵便物（レタックス）、国際小包、EMSに関しては、1通（個）でも料金別納にできます。

郵便切手か現金で支払い

一括の送料は切手もしくは現金での支払いとなり、クレジットカードやオンライン決済などでは支払いができません。また、料金が100万円を超える場合は切手での支払いができないので、切手を使いたいときは合計の料金がいくらになるか確認しましょう。

料金別納郵便の表示をしておくこと

料金別納郵便は、郵便物や荷物の表面左上部（横長のものは右上部）に下記のような円形もしくは四角形の表示をしなくてはいけません。

出典：日本郵便局│料金別納

円形の表示は直径2～3cm以内、四角形の表示は縦・横それぞれ2～3cm以内です。
表示上部の「差出郵便局名」のところは、発送する郵便局の名前を入れますが、郵便物に差出人の名前と住所を記載すれば省略もできます。

料金別納郵便はどこの郵便局でも出せる？

料金別納郵便は、全国どこの郵便局でも差し出せるわけではありません。
集配を行っている郵便局および、支社が指定した郵便局が対象です。
希望する郵便局で料金別納郵便が利用できるか不安な人は、事前に問い合わせしてから行くようにしましょう。

料金別納郵便は広告も出せる

料金別納郵便の表示には、自社の広告を掲載することが可能です。
下記イメージでピンク色になっている箇所（下部1/2スペース）に入る大きさであれば、企業やお店のロゴを入れたり、キャンペーン紹介を入れたりできます。

出典：日本郵便局│料金別納 表示の方法

小さなスペースですが、ちょっとした営業やアピールに最適です。
料金別納郵便の表示を自社で印刷する場合は、広告のデザインも含めて作成すると良いでしょう。
ただし、風紀上好ましくないものや法令に違反するものなど、不適切と認められた広告は表示できないので注意してください。

まとめ

料金別納郵便の利用方法や広告などについて紹介しました。
10枚以上から利用できるサービスなので、大きな店舗や企業だけでなく、小さなお店や個人的なイベントの招待状などでも活用できます。
手続きが簡単で、切手を貼る手間も一気に省けるので、ぜひ利用してはいかがでしょうか。

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