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ダンボールをハサミやカッターでうまく切る方法!
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ダンボールをハサミやカッターでうまく切る方法!

ダンボールは「中芯」と呼ばれる凸凹のダンボールを「ライナー」と呼ばれるダンボールの紙ではさんだクッション構造をしているため、普通の紙のようにハサミやカッターで簡単に切ることが難しい素材です。
サイズを小さくして加工したいときや工作で使いたいときなど、ダンボールをうまく切るコツを知っておきましょう。

ダンボールを切るための準備

ダンボールを切る前にしておきたい下準備と、揃えておきたい道具を紹介します。

まっすぐ切るなら下書きをする

罫書

ダンボールをまっすぐ切りたいときは、ダンボールの裏側にカットするためのラインをフェルトペンや油性ペンなどで下書きしておきましょう。この下書きを「罫書き(けがき)」と言います。
鉛筆やボールペンは尖った部分がダンボールにめり込んでしまうので、先の柔らかいフェルトペンがおすすめです。切ったダンボールに書いたラインを残したくない場合は、切るときにラインの内側でカットすることを念頭に置いて下書きを入れてください。

カッターやハサミ

ダンボールを切るための道具としては、大きめのカッターがおすすめです。
ハサミはダンボールの切断面を潰してしまう可能性があり、また一気に切断できず、曲がった仕上がりになることもあります。「ダンボールカッター」という普通のカッターよりも刃に厚みがあって刃先も丸みを帯びている、ダンボール専用のカッターを使うと、一気に切ることができます。
なお、カッターを使って切る場合は、下にカッターマットや不要なダンボールを敷いておきましょう。

罫書きゲージ

「罫書きゲージ」は、もともと木工の墨付け(下書き)をするときに用いられる「干」の形をした金属製のゲージです。一般には「ケガキゲージ」と呼ばれています。
精密計測ゲージなので、ラインをまっすぐ引くときに便利です。また、同じサイズのダンボールをいくつも切り出したいときは、スケールを固定して罫書きすることが簡単にできます。

定規

罫書きゲージのような専用道具を買うほどではないという場合は、普通の定規を使って下書きをしましょう。
文房具として使われている定規は少し高さがあるため、垂直に当てて線を引かないと切り出すときに誤差が生じてしまいます。
おすすめは裁縫で使う竹定規です。一般的な定規は30cm程度の長さですが、裁縫用竹定規は1mのものもあり、長い線も一気に引けて便利です。

ダンボールを切るならハサミとカッターどちらがおすすめ?

ダンボールを切るのはハサミとカッターどちらが向いているでしょうか?
小さな子どもがカットする場合は、安全性を考えてハサミの使用をおすすめします。ハサミを使う場合は厚手のものも切りやすい、チタン製が最適です。
ただし、まっすぐ正確に切り出すのにはカッターが向いています。
カッターで切り出すと切断面を潰さずに切ることができるので、仕上がりもきれいになります。
以下、ハサミとカッターのメリット・デメリットをまとめましたので参考にしてください。

・ハサミとカッターのメリット・デメリット

  メリット デメリット
ハサミ
  • 誰でも使いやすい
  • 曲線のカットに向いている
  • ハサミの大きさによって扱いにくい
  • 直線を一気に切りにくい
  • 切断面がつぶれてしまいがち
カッター
  • 直線的に切りやすい
  • 切断面がつぶれない
  • ダンボールのどこからでも切ることができる
  • 小さな子どもだと手を切る危険がある

ハサミを使ったダンボールの切り方

ダンボールをハサミで切るとき、中にある「中芯」の向かう方向を確かめておきましょう。中芯の凹凸に対して垂直か平行を意識すると、比較的切りやすくなります。
一回で切りきれない場合は途中まで切ったら、逆側からハサミを入れて仕上げましょう。直線はできるだけ少ないハサミ入れで切ると上手にダンボールを切り離せます。

カッターを使ったダンボールの切り方

カッターで直線を一気に切りたい場合は、下書き線を引いた定規をダンボールに当てて、その定規に沿って奥から手前に向かって垂直に刃を入れてカットします。
このとき、あまり力を入れ過ぎるとカッターが曲がってしまい、定規を削ってしまうことがあるので注意してください。心配なら、木工で使う鉄製のL型定規を使いましょう。
曲線を切るときは、必ず下描き線に沿って、ゆっくりカッターを入れていきます。

ダンボールをうまく切るポイント

ダンボールは、波型のダンボール(中芯)を板ダンボール2枚ではさんだ構造です。紙も硬く、厚手なのでなかなか上手に切れません。そこで、ダンボールをうまく切るコツを知っておきましょう。

大まかなところから切る

下書き線に沿って切り始める前に、その下書き線よりも外側、少し広めの範囲を切り離しておきましょう。ハサミ、カッターのどちらを使っても構いません。
切り口を見ると、ダンボールの切断面から「中芯」が見えるはずです。その中芯に沿って平行か垂直に切ると切りやすくなります。
できれば下書き線を書く時に、使わない部分のダンボールを切り取り、中芯がどのように凹凸になっているかを確認し、中芯に沿って下書きを入れるようにしましょう。

大まかに切ったあとは、下書き線に沿って刃を入れて仕上げます。

カッターは刃を立てる

カッターでダンボールを切ろうとすると、中芯が引っかかる場合があります。また、ダンボール自体に厚みがある場合は中芯も頑丈な作りになっているので、カッターが入らないことがあるでしょう。
そんなときは、カッターの刃を立てて少しずつ力を入れて挿し込むように切っていきます。

二度切りする

ダンボールはここまで述べたとおり、板ダンボール・中芯・板ダンボールと3重構造です。そのため、一度のカットで切り離そうとしても切り落とせていない部分が残ることがあります。無理に切り離そうとするとダンボールの板ダンボールの部分が、破れてしまうことがあるため、注意が必要です。
ダンボールを切るときは最初の1回目は刃を2~3mmめり込ませる感じで、上の板ダンボールだけを切るようにスッと引いて切ります。その切り込みに沿って刃を深く押し込み、中芯ごと下の紙も切り落とすイメージで進めましょう。
カッターの刃を2回に分けて2度切りすることで、切断面もきれいにカットできます。

まとめ

ダンボールをきれいに切るには、定規を使って下書きを書くこと、中芯に対して平行か垂直にカッターを入れること、2回に分けてカッターの刃を入れることがポイントです。
ハサミでもダンボールを切ることはできますが、中芯をつぶして切ることになるため、あまりきれいに切断できません。ダンボールは素材自体が厚手なので、切り分けるには力が必要です。ケガや安全性に十分気をつけてください。

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