「郵送」とは、郵便制度を利用した発送方法のことです。日本郵便グループのサービスである郵送は、手紙やハガキのほか、レターパック、ゆうパケット、ゆうパックなど多岐にわたります。本記事では、郵送のやり方を方法別に紹介します。オプションサービスの利用方法、コンビニでの郵送のやり方も解説するので、参考にしてください。
郵送のやり方:手紙・ハガキ
手紙やハガキを郵送する際は、サイズや重量に適した切手を貼り、差し出します。
サイズや重量は自宅で計測するほか、郵便局で計測してもらうことも可能です。
切手を貼った郵便物は、ポストに投函するか郵便局へ持ち込み、差し出します。
サイズや重量に適した切手を貼る
手紙やハガキは、サイズ・重量により郵送料金が異なります。
郵送したいものを正確に測り、適切な料金の切手を貼りましょう。
【手紙・ハガキの郵送料金】
サイズ | 重量 | 郵送料金 |
---|---|---|
通常ハガキ(9~10.7×14~15.4cm) | 2~6g | 63円 |
定形郵便(9~12×14~23.5×1cm) | 25g以内 | 84円 |
定形郵便(9~12×14~23.5×1cm) | 50g以内 | 94円 |
郵便局の公式サイトでは、重さやサイズを入力すると郵送料金が表示されるサービスもあるため、活用するのもおすすめです。
サイズや重量が分からない場合は、切手を貼らずに窓口へ持っていきます。重量を測ってもらい、その場で送料を切手で支払うことが可能です。
また、郵便局の窓口では手元に切手がなくても、現金やキャッシュレス決済での支払いができます。
差し出す
手紙やハガキに適切な切手を貼った後は、ポストや郵便局の窓口で差し出します。
郵便局の窓口であればサイズや重量の確認もしてもらえるので、料金不足が懸念される場合はそちらを利用するのがおすすめです。
郵送のやり方:レターパック
レターパックは、A4サイズ・4kgまでのものを全国一律料金で郵送できるサービスです。
郵送のやり方は専用の封筒を購入し、ポスト、あるいは郵便局の窓口で差し出します。
封筒を購入する
郵便局やコンビニエンスストアなどで、レターパック専用封筒を購入します。
レターパック専用封筒は「レターパックプラス」と「レターパックライト」の2種類があります。
郵送物や用途に合わせて、適した方を購入してください。
【レターパックの郵送料金】
サイズ | 重量 | 配達方法 | 郵送料金 | |
---|---|---|---|---|
レターパックライト | 34×24.8cm(A4サイズ) 厚さ3cm以内 |
4kgまで | 郵便受け投函 | 370円 |
レターパックプラス | 34×24.8cm(A4サイズ) | 4kgまで | 対面 | 520円 |
差し出す
ポストか郵便窓口より、レターパックを差し出します。
専用封筒に書かれている追跡番号を利用すると、配達状況の確認が可能です。
郵送のやり方:ゆうパケット
ゆうパケットは、3辺の長さが60cm以内かつ長辺34cm以下および厚み3cm以内、重さ1kgまでのものを郵送できるサービスです。
郵送のやり方は、郵便局で配布している「専用あて名シール」を荷物に貼り、所定の切手を貼り差し出します。
宛名シールを準備する
ゆうパケット用の専用宛名シールは、郵便局の窓口で手に入れられます。
シールは「Webゆうパックプリント」や「ゆうパックプリントR」サービスを使い、自宅で印字することも可能です。
また、100円ショップ「ダイソー」でも、ゆうパケット用の宛名シールが販売されています。
所定の切手を貼る
荷物に宛名シールとともに、所定の切手を貼ります。
ゆうパケットの郵送料金は厚みにより異なるため、あらかじめ計測しておきましょう。
【ゆうパケットの郵送料金】
厚み | 郵送料金 |
---|---|
1cm以内 | 250円 |
2cm以内 | 310円 |
3cm以内 | 360円 |
なお、切手がない場合は、窓口で現金払いすることも可能です。
また、着払いも可能なため必要に応じて窓口に問い合わせてください。
差し出す
宛名シールと切手を貼ったゆうパケットを、ポストか郵便窓口から差し出します。
郵送のやり方:クリックポスト
クリックポストは、長さ14~34×9~25×3cm以内かつ重量1kg以内の荷物を郵送できるサービスです。
郵送するためには、Yahoo! JAPAN IDかAmazonアカウント、あるいはYahoo!ウォレット(クレジットカード払)、Amazon Pay(クレジットカード払)の利用登録が必要です。
ログイン後、利用登録をする
まずはクリックポストWebサイトに、Yahoo! JAPAN IDかAmazonアカウントでログインします。
なお、初回のみ、利用者情報を登録する必要があります。
発送申し込みをする
届け先の情報を入力し、Yahoo!ウォレット(クレジットカード払)かAmazon Pay(クレジットカード払)で支払い手続きをします。
【クリックポストの郵送料金】
クリックポスト | 一律185円 |
ラベルを印字する
自宅でラベルを印字し、商品に貼り付けます。
なお、自宅にプリンターがない場合はコンビニエンスストアで印刷可能です。
差し出す
ラベルを貼り付けた商品を、ポストか郵便局の窓口で差し出します。
郵送のやり方:ゆうパック
ゆうパックは、3辺合計170cm以下、重さ25kgまでの荷物を郵送できるサービスです。
利用料金は荷物のサイズと差し出し・受け取りエリアによって異なります。
また、所定の「ゆうパックラベル」が必要です。
差し出す際は、郵便局や所定の取扱所、コンビニへの持ち込みか自宅集荷から選びます。
ラベルを準備する
手書き用のゆうパックラベルは郵便局やコンビニエンスストアで、手に入ります。
「Webゆうパックプリント」や「日本郵便アプリ あて名ラベル作成機能」、「ゆうパックスマホ割」で、ラベルを作成することも可能です。
運賃を確認する
ゆうパックの運賃は、サイズと宛先により異なります。
【ゆうパックの運賃例(東京→東京間)】
サイズ(荷物の縦・横・高さの合計) | 郵送運賃 |
---|---|
60サイズ(60cm以下) | 820円 |
80サイズ(80cm以下) | 1130円 |
100サイズ(100cm以下) | 1450円 |
120サイズ(120cm以下) | 1770円 |
140サイズ(140cm以下) | 2120円 |
160サイズ(160cm以下) | 2450円 |
170サイズ(170cm以下) | 3000円 |
所定の料金を支払い差し出す
ラベルを張った荷物は、所定の場所に自分で持ち込むか、自宅に集荷に来てもらって差し出します。
差し出せる場所は、以下の通りです。
- 郵便局
- コンビニエンスストア(ローソン・ミニストップ・セイコーマート)※一部店舗を除く
自宅に集荷に来てもらう場合は、電話かWeb集荷サービスを利用します。
どちらのケースでも、料金は差し出すタイミングで支払います。
オプションサービスを付けた郵送のやり方
一部の郵送方法には、オプションサービスをつけられます。
それぞれやり方が異なるため、確認していきましょう。
速達
速達は、郵便物(手紙・ハガキ)、ゆうメールをスピーディーに届けるオプションです。
郵便物の短辺の右上部分に赤い線を表示し基本運賃と速達料金の合計金額になるよう切手を貼ります。
利用料金は以下の通りです。
【速達料金】
種類・重量 | 料金 |
---|---|
郵便物(250gまで) | 基本運賃+260円 |
郵便物(1kgまで) | 基本運賃+350円 |
郵便物(4kgまで) | 基本運賃+600円 |
ゆうメール(1kgまで) | 基本運賃+330円 |
書留
書留は、引受けから配達まで、郵便物の送達過程を記録するオプションです。
書留は、万一郵便物の破損や未着があった場合に損害要償額の範囲内で実損額が賠償されます。
郵便局にある「書留・特定記録郵便物等差出票」に必要事項を書き、窓口へ所定の料金と一緒に提出します。
書留の種類は、一般書留の他、現金書留、簡易書留の3種です。
オプション料金は、郵便物の種類や損害要償額により、異なります。
【書留料金】
種類 | 料金 |
---|---|
郵便物(現金書留)(※) | 基本運賃+480円(損害要償額1万円まで) さらに5,000円ごとに+11円(上限50万円) |
郵便物(一般書留) | 基本運賃+480円(損害要償額10万円まで) さらに5万円ごとに+23円(上限500万円) |
郵便物(簡易書留) | 基本運賃+350円(損害要償額5万円まで) |
ゆうメール(一般書留) | 基本運賃+420円(損害要償額10万円まで) さらに5万円ごとに+23円(上限500万円) |
ゆうメール(簡易書留) | 基本運賃+350円(損害要償額5万円まで) |
(※)現金書留を郵送する際は、現金封筒(売価21円)を利用します。ただし現金封筒よりも大きい郵便物の場合は、現金封筒を使用せずに郵送可能です。詳細は窓口にお問い合わせください。
特定記録
特定記録は、郵便物の引受けを記録し、インターネット上で配達状況の確認ができるオプションです。
郵便局にある「書留・特定記録郵便物等差出票」に必要事項を記載し、窓口へ所定の料金と一緒に提出します。
郵便物(手紙・ハガキ)、ゆうメールに付けられるオプションです。
【特定記録料金】
郵便物(手紙・ハガキ)・ゆうメール | 基本運賃+160円 |
セキュリティサービス
セキュリティサービスは、引受けから配達までのゆうパックの送達過程を記録するオプションです。
万一、荷物の破損や未着があった場合は、損害要償額の範囲内で実損額が賠償されます。
利用には、セキュリティサービス専用のラベルが必要です。
なお、セキュリティサービスは郵便局の窓口、集荷のみのサービスで、コンビニエンスストア、取扱店への差し出しは不可です。
【セキュリティサービス】
ゆうパック | 基本運賃+420円 |
本人限定受取
本人限定受取は、郵便物に記載された名あて人か差出人が指定する代人のみに郵便物を渡すオプションです。
基本型のほか、特例型、特定事項伝達型があり、特定事項伝達型はあらかじめ差出郵便局に利用申し込みをする必要があります。
やり方は、封筒の中央に二本の赤い線を書き、「本人限定受取」と分かりやすい位置に記載します。
特例型であれば「本人限定受取(特)」、特定事項伝達型であれば「本人限定受取(特伝)」と記載してください。
利用時は、一般書留にして送る必要があります。
【本人限定受取料金】
郵便物 | 基本運賃+一般書留の加算額+210円 |
代金引換
代金引換は、差出人指定の商品代金を受取人から代理で受け取るオプションです。
郵便物・ゆうメールには「代金引換」ラベルを、ゆうパックには「代金引換ゆうパック」ラベルを使用します。
ラベルに代理で受け取った代金を振り込む銀行口座名や口座番号等を記載し、差し出します。
なお、振り込みの際の送金手数料は、別途必要です。
【代金引換料金】
郵便物・ゆうパック | 基本運賃+290円 |
コンビニでの郵送のやり方
一部コンビニでは、郵便物やゆうパックの引き受けを行っています。
24時間受け付けしているため、早朝や深夜、休日にも利用できて便利です。
コンビニから郵送できるもの
一部コンビニでは、ゆうパックの郵送ができます。
また、店内にポストが備え付けられているコンビニであれば、スマートレター、レターパック、郵便物の郵送も可能です。
ただし、店員に郵送するものを預けることはできません。
オプションサービスはつけられない場合もあるため注意しましょう。
郵送できるコンビニ
郵送できるコンビニは、以下の通りです。
ただし店舗により引き受けの可否やポストの有無が異なるため、心配な場合は問い合わせるようにしてください。
- ローソン(ローソンストア100含)
- ミニストップ
- セイコーマート
- ハセガワストア
- タイエー
- ハマナスクラブ
まとめ
郵便物や荷物を郵送する際は、種類によりそれぞれ違った方法があります。
特徴や郵送のやり方を知っておけば、そのどきどきに適した郵送方法を選択できます。
また、一部コンビニエンスストアでは、郵便物や荷物の差し出しが可能です。
近くに郵便局がない場合や、郵便局が閉局している時間の場合は、利用してみてください。