郵便物やゆうメールの引受けを記録する特定記録郵便は、フリマアプリやオークションでの発送、ビジネス利用におすすめのサービスです。本記事では、特定記録郵便の特徴や追跡方法、料金、利用方法、注意点などを紹介しています。似たようなサービスである速達や簡易書留、レターパックとの違いも解説しているので、参考にしてください。
特定記録郵便とは
特定記録郵便とは、郵便物やゆうメールの引受けを記録する日本郵便のサービスです。
郵便物を差し出した記録が残ることに加え、インターネット上で配達状況の確認もできます。
また、特定記録郵便を利用した場合は引受けの記録として、受領証が発行されます。
なお受領時の押印や署名はなく、郵便受け箱への投函です。
特定記録郵便の追跡方法
特定記録郵便は、インターネットで追跡可能です。
まず日本郵便の郵便追跡サービスにアクセスし、お問い合わせ番号を入力します。
「追跡スタート」ボタンを押下すると、該当の特定記録郵便の発送状態が見られます。
連番での追跡も可能です。
特定記録郵便を使うおすすめなシーン
特定記録郵便は、荷物を確実に出したと証明したいときに便利です。
また、配達完了メール通知サービスも利用できるため、荷物が相手の手に渡ったかどうかを確実に知りたいときにもおすすめです。
個人
個人が特定記録郵便を使うおすすめの場面は、オークションやフリマアプリの発送です。
受け取り手の安心感にもつながるため、スムーズな取引が叶います。
法人
法人が特定記録郵便を使うおすすめの場面は、書類の発送です。
請求書や納品書、会員誌など、発送したことを証明したい郵便物に利用すると、万一のトラブル時にも確認しやすくなります。
特定記録郵便が利用できる郵便の種類
特定記録郵便が利用できる郵便の種類は、以下の通りです。
- 第一種郵便物(手紙)
- 第二種郵便物(はがき)
- 第三種郵便物(雑誌等の定期刊行物)
- 第四種郵便物(学術刊行物等)
- ゆうメール
なお、第三種郵便物、第四種郵便物は差出郵便局の承認が必要な郵便物です。
特定記録郵便の料金・割引
特定記録郵便の料金は、郵便物、ゆうメールともに基本運賃+160円です。
なお、以下の条件にすべて当てはまる場合は割引サービスが適用されます
【割引条件】
- 同一差出人から取り扱いが同一の郵便物またはゆうメール(心身障がい者用ゆうメールを含)を同時に300通以上差し出す
- 料金別納、料金後納、料金計器別納で支払う
- バーコードにより郵便物等にお問い合わせ番号を表示する
- 特定記録郵便物等の受領証等を作成する
特定記録郵便の出し方
特定記録郵便を出すためには、郵便局に備え付けてある「書留・特定記録郵便物等差出票」が必要です。
また、Webゆうパックプリントサービスを使い、定記録郵便物等のあて名ラベルと受領証を作成することもできます。
なおWebゆうパックプリントサービスの利用には、「ゆうびんID」のユーザー登録(無料)が必要です。
特定記録郵便の注意点
特定記録郵便を利用する際には、いくつか知っておきたい注意点があります。
後から困らないためにも、あらかじめ押さえておきましょう。
配達日
特定記録郵便を配達できるのは、基本的に平日のみです。
土曜日・日曜日・休日は配達されませんので、注意しましょう。
ただし速達および配達日指定の郵便物は、土曜日・日曜日・休日でも配達されます。
損害賠償
特定記録郵便は、損害賠償の対象外です。
あくまで記録されるだけの郵便物なので、損害賠償をつけたい場合は別の配送方法を選びましょう。
特定記録郵便と簡易速達・簡易書留・レターパックの違い
日本郵便では、特定記録郵便の他にも配達記録を確認できるサービスを提供しています。
それぞれの配達方法と特定記録郵便との違いを、見ていきましょう。
速達
速達郵便は、急ぎの郵便物・ゆうメールを迅速に届けるサービスです。
特に配達記録や追跡はされませんので、注意しましょう。
利用料金は、郵便物の重量により異なります。
【速達郵便の料金】
郵便物の種類 | 料金 ※基本料金に加算 |
郵便物(250gまで) | +260円 |
郵便物(1kgまで) | +350円 |
郵便物(4kgまで) | +600円 |
ゆうメール(1kgまで) | +330円 |
なお、速達は特定記録と併用できます。料金は上記の速達料金に、特定記録の料金が加算されます。
簡易書留
簡易書留は、引き受けと配達の送達過程を記録するサービスです。
最大5万円までの損害賠償もつけられます。
【簡易書留の料金】
郵便物の種類 | 料金 ※基本料金に加算 |
簡易書留 | +350円 |
レターパック
レターパックは、専用封筒を使って荷物を送付するサービスです。
追跡サービスの利用もできるため、オークションやフリマアプリでの利用もおすすめです。
なお、レターパックにはレターパックプラスと、レターパックの2種類があります。
いずれも郵便窓口のほか、ポスト投函もできるので便利です。
【レターパックの料金】
郵便物の種類 | 料金 |
レターパックプラス (34×24.8cm/4kg以内) |
520円 |
レターパックライト (34×24.8×3cm/4kg以内) |
370円 |
まとめ
郵便物やゆうメールの引受けを記録する日本郵便のサービスである特定記録郵便は、オークションやフリマアプリ、請求書などの発送に便利です。
配達状況の確認もインターネット上でできるため、荷物の動きを確認したいときや記録を残したいときには、利用してみてください。
また、似たようなサービスには簡易書留やレターパックなどがあります。
利用料金や利用手順が異なるため、それぞれの違いを理解し、使い分けると便利です。