佐川急便では、あらかじめ指定した場所に荷物を配送する「指定場所配送サービス」を提供しています。ただし利用には出荷元の契約が必要なため、必ずしも利用できるわけではありません。本記事では、佐川急便の荷物を置き配にしたいときの利用の仕方や置き配のメリットを紹介します。置き配ができない場合の別サービスも紹介しているので参考にしてください。
佐川急便の置き配とは
置き配とは、あらかじめ指定した場所(玄関前や車庫、物置など)に荷物を届けるサービスのことです。
昨今では需要も高まり、置き配用のボックスやバッグも販売されています。
佐川急便では、2020年5月より置き配サービスにあたる「指定場所配送サービス」を開始しています。
佐川急便の置き配を利用できる条件
佐川急便で置き配を利用できるのは、いくつかのサービスに限られます。
また、置き配を希望する際には事前の個別契約が必要です。
対象のサービス
佐川急便で置き配を利用できるサービスは、以下の通りです。
それ以外のサービスは置き配に対応していないため、注意してください。
- 飛脚宅配便
- 飛脚航空便
- 飛脚ジャストタイム便(受け取り手が法人向けのサービス)
また、上記のサービスには時間帯指定サービス・指定日配達サービスが併用可能です。
個別契約が必要
佐川急便で置き配サービスを利用する際は、出荷元との個別契約が必要です。
個別契約するのは受取人ではなく出荷元であるため、注意しましょう。
受取人が置き配を希望しても、出荷元との契約がされていない場合は利用不可です。
佐川急便の置き配を利用するメリット
置き配は、運送業者の身体的、金銭的負担の解消につながるともされています。
また、受け取り手にとって、置き配を利用するメリットも多数あります。
続いては、置き配利用のメリットを、見ていきましょう。
不在時でも受け取れる
置き配のメリットのひとつは、在宅していないときにも荷物を受け取れることです。
荷物の到着を家で待つ必要もないので、時間を有効に活用できます。
また、再配達の必要がないので、運送業者の負担軽減にもつながります。
チャイムや対面を気にしなくていい
チャイムを鳴らす必要がないのも、置き配のメリットです。
赤ちゃんや病人が寝ている場合でも静かに荷物が受け取れるので、便利です。
また、非対面なので、感染予防や防犯の観点での安心感もあります。
自分自身が体調不良の時や、入浴時でも気にしなくて良い安心感もあります。
佐川急便の置き配の利用の仕方
佐川急便で置き配を利用する際は、先述の条件に合致している必要があります。
運送業者に直接置き配を依頼することは不可なので、注意しましょう。
置き配希望時は出荷元に依頼する
佐川急便で置き配を希望する際は、出荷元に置き配を利用する旨を伝え「指定場所配送サービス」で配送してもらいます。
玄関先、置き配バッグなどの置き場所を指定すると、その通りに配送してくれます。
運送業者が荷物を所定の場所に置いた後に状態撮影をし、配送終了です。
在宅の場合のみ非対面配達も可能
佐川急便では、「指定場所配送サービス」とは別の非対面配達にも対応しています。
チャイムを鳴らして荷物の配送を告げられた際に非対面配達を希望すると、玄関前や車庫など所定の場所に荷物を置いてもらえます。
ただし在宅していることが条件で、不在の場合は利用できません。
また、代金引換サービスや高額な荷物の配送時には利用不可です。
佐川急便の置き配が利用できない場合のサービス
出荷元が個別契約していない場合、佐川急便では置き配ができません。
その場合は、コンビニエンスストアや「PUDOステーション」という宅配便ロッカーを利用して荷物を受け取れます。
不在が多い場合は、利用してみてください。
コンビニ受取サービス
佐川急便では「コンビニ受け取りサービス」を、提供しています。
ローソン、ミニストップで利用可能なサービスで、受取人の希望のコンビニエンスストアで24時間荷物を受け取れます。
ただし「コンビニ受け取りサービス」が利用できるのは、専用システムを導入した通販サイトのみです。
また、大きな荷物や重たい荷物の取り扱いは不可です。
現在は楽天市場をはじめ、いくつかのサイトで導入されています。
PUDOステーション
「PUDOステーション」とは、Packcity Japanが運営するオープン型宅配便ロッカーのことです。
PUDOステーションは主に、駅やコンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパー、公共施設などに設置してあります。
佐川急便では、不在時の再配達受付の際に希望の「PUDOステーション」での受け取りを指定できます。
ただし不在通知からの設定となるため、配送時の指定はできません。
また、荷物の種類やサービス内容によっては、PUDOステーションの利用ができない場合もあります。
申し込みをするとロッカーの解除用認証コード(パスワード)が届くので、それをロッカーに入力して荷物を受け取ります。
まとめ
佐川急便では、置き配サービスにあたる「指定場所配送サービス」を提供しています。
ただし出荷元が個別契約している必要があるため、利用者側から自由に指定できるわけではありません。
また、置き配サービスとは別に、コンビニ受取サービスやPUDOステーションでの受け取りサービスも提供しています。
非対面で受け取りたい場合や不在が多い場合は、荷物が対応していれば、利用してみるのも一考です。