メルカリで返品する際は、取引メッセージの中で住所をやりとりし、返送します。匿名で返品できる仕組みは存在しないため、住所を教えたくない場合は工夫して対処しなくてはいけません。今回は、匿名で商品返品したいときの対処法を4つ解説します。出品者、購入者どちらの立場でも、ぜひチェックしてみてください。住所だけではなく、名前や電話番号を教えたくない人におすすめの方法も紹介しています。

住所を教えたくない場合の返品方法1.ヤマト運輸の宅急便をスマホで送るを利用する

住所を教えたくない場合の返品方法ひとつめは、「スマホで送る」というヤマト運輸のサービスを利用することです。
ヤマト運輸の「スマホで送る」サービスの中には、LINEを使った匿名配送オプションがあります。
LINEの友だちになるだけで荷物が送れるため、返送先の名前や住所が分からなくても安心です。

なお、LINEを使った匿名配送オプションを利用できるのは、クロネコメンバーズ（※）のみです。
（※）クロネコメンバーズ…ヤマト運輸株式会社が提供する無料会員向けサービス

「匿名配送」の利用方法

匿名配送を利用するには、ヤマト運輸の専用WEBサイトから申し込む必要があります。
手順を、見ていきましょう。

1. ヤマト運輸の専用WEBサイトから「宅急便をスマホで送るサービス」を申し込む
2. 荷物内容や届け先、支払方法などを入力する際に「匿名配送」を選択
3. 生成された2次元バーコードを、発送窓口で提示し荷物を送付する

「匿名配送」の利用料金

ヤマト運輸の「スマホで送る」での匿名配送料金は、税込み110円です。
利用料金はオンライン決済のほか、店頭決済も可能です。
また、持込割やデジタル割、にゃんPay割引なども併用できます。

「匿名配送」の注意点

ヤマト運輸の「スマホで送る」で匿名配送を選択するためには、メルカリの出品者と購入者で友だち登録する必要があります。
そのため「スマホで送る」機能を使って返品する際は、友だち登録の可否を確認しておくことが重要です。
また、匿名配送の受け取り手はリクエストを拒否することもできます。
確実に受け取ってもらえるよう、確認しておくことも重要です。

住所を教えたくない場合の返品方法2.手渡しで取引する

出品者と購入者の住まいが近い場合は、手渡しで取引する方法も一考です。
メルカリは「手渡しの強要」を禁止していますが、双方の合意がある場合は問題ないとされているため、選択肢のひとつとして考えておくのもいいでしょう。

手渡しで取引する場合の利用方法

手渡しで取引する場合の方法に決まりはありません。
ここでは、流れの一例を紹介します。

1. メッセージにて、待ち合わせ場所と時間、目印などをやりとりする
2. 定められた場所で購入者が出品者に商品を返品する
3. 出品者がメルカリの取引画面の最下部に表示される「この取引をキャンセルする」を押下する
4. 購入者はキャンセル申請の「同意する」を押下し取引を終了させる
5. 取引キャンセル後、料金が購入者に返金される

手渡しで取引する場合の注意点

取引相手と直接会う行為は、年齢や性別を問わず危険を伴うケースもあります。
心配な場合は、ひとりで行かないようにする、人が多い場所で会う、といった対策も大切です。
これはどちらの立場でも同じなため、出品者も購入者もよく留意してください。

住所を教えたくない場合の返品方法3.購入者がもう一度出品する

購入者がもう一度出品する方法も、住所を教えたくない場合の返品方法のひとつです。
再購入の際に匿名配送を選択すると、お互いの住所を教えずに返品処理できます。

なお、この方法は一度取引を終了させてからの作業となるため、場合によっては途中で相手と連絡が取れなくなったりアカウントが消されてしまったりする危険性もあります。
そのため、信頼できる相手に対してのみ行うのがおすすめです。

購入者がもう一度出品する方法

購入者がもう一度出品する方法は、以下の通りです。
一度取引を終了させてから再出品し、通常の取引と同様に評価まで完了させます。

1. 一度取引を終了させる
2. 購入者側から商品を出品し、出品者側がそれを購入する
3. 商品が出品者側の手に戻り、お互いに評価すると取引完了

購入者がもう一度出品する際の注意点

購入者がもう一度出品する際には、送料や手数料の扱いをどうするかあらかじめ決めておく必要があります。
例えば購入者側が負担しない場合は、各種料金を引いた金額を再出品の商品に設定するといいでしょう。
トラブルにならないようよく双方で確認しておくことが、大切です。

また、再出品時は別の人に購入されないようにすることもポイントです。
メルカリでは、専用出品や取り置きなどの独自ルールをもとに取引のキャンセルを求めることは迷惑行為であると定めています。
そのため、別の人が購入してしまった場合にはトラブルになるケースがあります。
再出品の具体的な日時を事前に伝えておく、メッセージやタイトルを工夫するなどの対応で、トラブルを回避するよう心がけましょう。

住所を教えたくない場合の返品方法4.返品せずに処分してもらう

商品が破損している場合や、少額の取引の場合は、購入者側に商品をそのまま処分してもらう方法もあります。
お互いに処分することで同意した場合は、メルカリの「キャンセル申請」機能を使います。

返品せずに処分してもらう方法

返品せず処分してもらう方法は、以下の通りです。
キャンセルは双方の同意のもとに行われるので、注意しましょう。

1. メッセージ機能で処分することに双方が同意する
2. 購入者が取引画面の最下部に表示される「この取引をキャンセルする」を押下
3. 出品者は取引画面のキャンセル申請に対し「同意する」を押下
4. キャンセル成立後、購入者に商品代金が返金される

返品せずに処分してもらう場合の注意点

商品を返品せずに処分してもらう場合は、基本的に処分が容易なものにしましょう。
重たいもの、処分に手間がかかるものは購入者側に負担が生じる場合があります。
返品するのと比べ、どちらが手間、料金ともに負担がないか双方でしっかり話し合うよう、心がけましょう。

メルカリで私書箱は禁止されている

相手に住所を教えたくないときに使える私書箱ですが、メルカリでは商品の宛先を郵便局(営業所)留めにすることを禁止しています。
私書箱に送るよう求めることも禁止されているため、使わないようにしましょう。
なお、メルカリで私書箱を利用したり、利用するよう求めたりすると、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置が取られる場合があります。

まとめ

メルカリで住所を教えたくない場合の返品方法には、様々なものがあります。
その中でどの方法を選ぶかは、返品側と出品側でしっかり話し合うことが大切です。
お互い納得できる方法を選び、処理するようにしましょう。