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PPテープとは?特徴やOPPテープとの違いを解説
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PPテープとは?特徴やOPPテープとの違いを解説

PPテープは、布テープやクラフトテープなどに比べて安価で、強度にも優れています。
ここでは、PPテープを使うメリット・デメリットや、他の素材のテープとの違いを紹介します。
PPテープの特徴を知って、梱包の際に適切に使えるようになりましょう。

PPテープとは

PPテープ

PPテープのPPとは、ポリプロピレン(Polypropylene)の略になります。
ポリプロピレンはプラスチック素材の一種で、軽くて強度に優れていることが特徴です。
ポリプロピレンにはおもに

● OPP(Oriented Polypropylene:二軸延伸ポリプロピレン)

● CPP(Cast Polypropylene:無延伸ポリプロピレン)

● IPP(Inflation Polypropylene:インフレ無延伸ポリプロピレン)

の3つがありますが、粘着テープとして使われているのは基本的にOPPのみです。
つまり、一般的にPPテープと呼ばれているものは、OPPテープと同じものを指しているのです。
PPテープはポリプロピレンに粘着剤を塗布したテープで、厚みは軽重量用の0.04mmから高重量用の0.09mmまでさまざまな種類があります。

PPテープのメリット・デメリット

PPテープは比較的安価で強度に優れていますが、梱包にどの程度の強度が必要なのか、どういった状況で使用するのかなどによって、使い勝手が良くも悪くもなります。
ここでは、PPテープのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット
  • 価格が安い
    PPテープは、クラフトテープや布テープといった他の梱包用テープに比べ安価になっており、クラフトテープの半額以下(当社基準)になっています。
  • 強度がある
    他のテープより耐衝撃性に優れており、梱包物を落下させたときのテープの強度は、クラフトテープの2~3倍程度まで耐えることができます。
  • 耐水性がある
    耐水性、耐湿性に優れているため、梱包物が雨などに濡れても粘着力が落ちません。
  • 透明度が高い
    PPテープには色がつけられているものもありますが、一般的には透明なテープがよく使われます。そのため、ダンボールなど梱包材の印刷を隠すことがありません。
    また、油性マジックで字を書くこともできます。
 
デメリット
  • 手で切れない
    強度があることと表裏一体ですが、一般的なPPテープは手で簡単に切ることができず、カットする際ははさみかカッターが必要になります。
    手で切れるよう加工された商品も発売されています。
  • 大きな音が出る
    粘着力が強いため、テープを引き出すときに「バリバリ」と大きな音が発生してしまいます。
    静かな環境では騒音となってしまうこともあります。
    粘着剤がついていない面に薬剤を塗布して、音が出ないように加工された商品もありますが、その場合油性マジックで文字を書くことができません。
  • 高温に弱い
    PPテープに使う粘着剤にはゴム系粘着剤とアクリル系粘着剤があり、ゴム系のものは高温になると柔らかくなり、粘着力が落ちてしまうことがあります。
  • プラスチックにつきにくい
    アクリル系粘着剤を使ったPPテープは、高温や紫外線には強い反面、プラスチック素材に貼りつきにくいです。
  • リサイクルに注意が必要
    PPテープを使用したあとのダンボールを廃棄するとき、PPテープが残っているとリサイクルができない場合があります。

PPテープの選び方

梱包でPPテープを使うとき、作業効率のよさ、強度、粘着力などを重視して選ぶのがおすすめです。

OPPテープの選び方
  • 作業効率のよさ
    たとえば、「一度にたくさんの梱包をするので、効率よく作業できるようにしたい」という場合であれば、なるべく長く巻かれているものを使うとよいでしょう。
    PPテープには一般的に50m巻きと100m巻きがあるので、100m巻きを選ぶことによって交換頻度が下がり効率がよくなります。
    また、PPテープは手で切れないため、カッターやはさみを使うことで手間がかかってしまいます。
    効率を上げるためには、梱包作業用のハンドカッターを使うか、手で切れるタイプのPPテープを使いましょう。
作業効率重視
  • 強度
    重い物を梱包するなど強度を重視したい場合は、厚みと幅に注意しましょう。
    PPテープはもともと強度がありますが、厚みによっても強度は変わります。梱包物の重量によって、軽重量用中重量用高重量用と使い分けましょう。
    また、大きなダンボールに幅の狭いテープを使うと、輸送中にはがれてしまうことがあります。使用するダンボールの大きさに応じた幅のテープを選ぶことが大切です。
強度を重視
  • 粘着力
    先述したように、PPテープで使用する粘着剤にはゴム系アクリル系があります。
    ゴム系は低温でも粘着力が低下しにくいため、寒い季節や地域へ送るときに適しています。
    逆に高温でははがれやすくなってしまうので、暑い環境の場合はアクリル系の粘着剤のテープを選びましょう。
    また、ダンボールや紙袋などではどちらの粘着剤でも構いませんが、プラスチック部分にテープを貼る必要がある場合は、アクリル系は貼りつきにくいので注意が必要です。
粘着力

PPテープと他のテープとの違い

他の梱包で使われるテープとPPテープでは、どのような違いがあるのでしょうか。
ここではPPテープ以外の梱包テープの特徴やPPテープとの違い、どういった状況でどちらのテープを選んだらいいか、をご紹介します。

  PPテープPPテープ

OPPテープOPPテープ 布テープ

布テープ
特 徴 耐水性や耐湿性に優れた
透明なテープ
PPテープと同じもの 手で切ることも可能
用 途 強度があるため重たい荷物を
梱包する際に使用

他のテープに比べて価格が高め

  養生テープ養生テープ クラフトテープクラフトテープ セロテープ
セロハンテープ
特 徴 跡や傷をつけることなく貼ったり剝がしたりできる 材料にクラフト紙を使用しておりツルツルしている文字の記入はできない 静電気が発生しづらく
独特のにおいも
あまりない
用 途 ドアなどの破損防止に
養生シートをとめる際に使用
梱包材として一般的に多く使われる 軽量物の封かんや、事務用途

OPPテープとの違い

PPテープ

梱包でよく使われるOPPテープは、一見、PPテープとは分けて考えられがちですが、材質としてはPPテープと同じものになります。
そのため、特徴なども前述のPPテープと同様と考えてください。

布テープとの違い

布テープ

布テープは、スフモスと呼ばれる布を材料とした粘着テープです。
布目に沿って手でまっすぐ切ることができ、表面には油性ペンで文字を書くことができるのが特徴です。
クラフトテープより強度がありますが、PPテープと比較して裂けやすいという短所もあります。
また、他のテープに比べて価格が高めです。
そのため、手でカットして作業効率を上げたいときは布テープ、コストを抑えて強度を重視したい場合はPPテープと使い分けるのが良いでしょう。

養生テープとの違い

養生テープ

引っ越しの際に壁やエレベーターなどを保護するため、養生シートを貼るのに使われるのが養生テープです。
粘着力が低く、跡や傷をつけることなく貼ったり剝がしたりできるという特徴があります。
その分、強度はあまり高くありません。
そのため、あとから剥がす予定のある場合には養生テープ、剥がす予定はなく、しっかりと貼りたいときにはPPテープが向いています。

クラフトテープとの違い

クラフトテープ

クラフトテープは、クラフト紙を原材料にしており、表面にポリエチレンなどのプラスチックフィルムがラミネートされています。
適度な硬さ(コシ)があるのが特徴で、手で簡単に切ることができて布テープより安価な反面、水と高温に弱く、文字を書くことができません。
そのため、防水機能を重視したい場合や文字を書きたいときにはPPテープ、なるべくコストを下げて手で切れるなど作業効率を優先したい場合はクラフトテープを選びましょう。

セロハンテープとの違い

セロハンテープ

セロハンテープは、植物由来のセロハンを原料に、天然ゴムや天然樹脂の粘着剤を使用したテープです。
手でカットすることはできませんが、ハンドカッターなどを使用したときはPPテープより切りやすいです。
軽量物の封かんや、事務用途に使えます。強度や粘着性があまり高くないので、重量物には適しません。
重いものの梱包にはPPテープ、強度を必要としない事務用途や軽量物の梱包にはセロハンテープを使うのが良いでしょう。

まとめ

PPテープはOPPテープと同一のもの
 

PPテープにどのような特徴があり、他のテープとどう違うのか紹介してきました。
荷物を梱包するときには必須アイテムとなりつつあるPPテープですが、実はOPPテープと同一のものだったなど、まだ知らないこともあったのではないでしょうか。
PPテープのことをよく知り、ぜひコスパも使い勝手もよいPPテープを活用してみてください。

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