家族や友人などにプレゼントを贈るとき、自分で上手にラッピングができると、プレゼントがより特別なものになり気分も上がります。
でも、きれいな蝶結びにならなかったり、うまくリボンをギフトにかけることができなかったり、ラッピングリボンは意外と難しいものです。
ここでは、さまざまなリボンラッピングのテクニックをご紹介します。
ワンランク上のラッピングをしたいときの参考にしてみてください。
ラッピングリボンの結び方
リボンにはもっとも一般的な蝶結びをはじめ、いろいろな結び方があります。
ギフトラッピングの「顔」ともいえるリボンをきれいに結べるだけで、ぐんと仕上がりのレベルが上がります。
さまざまなバリエーションの結び方を詳しく解説していきましょう。
蝶結び
蝶結びは、もっとも一般的でシンプルなリボンの結び方です。
シンプルな分、左右の輪の大きさやリボンの長さ、結び目などがきちんとしていないと、美しい見た目になりません。
きれいに結べるコツをマスターしましょう。
梱包物にリボンを1周させて、右側が上、左側が下になるよう結びます。
左側のリボンで輪っかを作り、右側のリボンを輪っかの上からかぶせます。
右側のリボンを輪っかのうしろをくぐらせて蝶結びにします。
輪っかの大きさやリボンの長さを調整したら完成です。
使用した商品:シングルサテンリボン 9×20 シュイロ
使用した商品:コフレ 貼箱150角 クラフト
ダブル蝶結び
リボンの輪っかをふたつ作るダブル蝶結びは、蝶結びのテクニックを応用 できます。
リボンの太さで表情が変わったり、ボリュームがアップしたり、華やかにすることができます。
梱包物にリボンを1周させて、箱の端で右手のリボンが上、左手のリボンが下になるように結びます。
左手のリボンで右側に輪っかを作り、さらに左側にもひとつ輪っかを作ります。
さらに右側にもうひとつ輪っかを作ります。
輪っかは右側にふたつ、左側にひとつある状態になります。
右手にあったリボンで輪っかを作り、
その輪っかを上記の3つの輪っかを囲うように、手前に回しかけます。
右手のリボンを回しかけてできた輪の中を通し、左側に引き出します。
結び目部分を押さえながら、リボンを右側のふたつの輪っかのうしろを通し、
右下に移動させます。
輪っかの中に指を入れて結び目を締めます。
リボンを中央に移動させ、余分なリボンをカットします。
全体の形を整えたら完成です。
使用した商品:シングルサテンリボン 12×20 バラ
片結び
シンプルなラッピングに最適なのが片結びです。
リボンの端をかわいくカットするなどアレンジも可能です。
梱包物にリボンを1周させ、端で結びます。
右手のリボンが上、左手のリボンが下になるようにします。
左手のリボンで右側に輪っかを作り、右手のリボンを回しかけます。
回しかけたリボンを輪になった部分から通し、左側に引き出します。
輪っかと引き出したリボンをひっぱって結び目を締めます。
リボンを中央に移動させます。
余分なリボンをカットして、バランスを整えたら完成です。
リボンの端を三角にカットすると、よりかわいらしくなります。
使用した商品:カールリボン 12×30 ミズ
ポンポンボウ
まるで花のようにゴージャスなリボンを作ることができるのがポンポンボウです。
ボリュームもあるので、ラッピングのアクセントにぴったりです。
厚紙か、もしくは指4本分にリボンを巻きつけていきます。
6~8回ほど巻きつけることで、程よいボリュームができます。
巻いたリボンの中央部分に切り込みを入れます。
左右、裏表の同じ位置を切るようにします。
切り込み部分に重なるように、細いリボンで縛ります。
重なったリボンを外側に出していきます。
輪っかが重ならずボリュームが出るように整えます。
全体を整えたら完成です。
結び目部分に両面テープを貼ってプレゼントに貼ったり、
結び目部分にさらにリボンを通してプレゼントにかけたりできます。
使用した商品:オーガンジーリボン 24×15 ピンク
ラッピングリボンのかけ方
プレゼントにリボンをかける方法も、ただ1周するだけでなく、さまざまなやり方があります。
結び方とかけ方を組み合わせることで、アレンジの幅がグッと広がります。
基本の一文字がけから、応用のかけ方までご紹介します。
横一文字がけ
もっともオーソドックスなかけ方です。
使うリボンの太さや素材などによって、完成したときの雰囲気も変わってきます。
使用した商品:シングルサテンリボン 9×20 シュイロ
使用した商品:コフレ 貼箱180角 ホワイト
梱包物にリボンを横の一文字になるように1周させます。
中央部分で結んだら完成です。
縦一文字がけ
一文字かけを縦向きにしたかけ方です。
シンプルですが、ちょっと変わったラッピングをしたいときにおすすめです。
梱包物に縦になるようリボンを1周させます。
中央部分で結んだら完成です。
斜めがけ
四角形、とくに長方形の箱をラッピングするときに最適なリボンのかけ方です。
右上に結び目がくるようにするのが一般的ですが、結び目を上下左右に変えることで遊び心を出すことができます。
蝶結びする分の長さを残して、箱の上中央から右側を通し、
後ろ側の右下角にリボンを引っかけます。
右下のリボンを左下の角の上を通し、
さらに左上角の裏側を通して最初の位置に戻ってくるようにします。
右上の部分で結びます。
余分なリボンをカットし、全体を整えたら完成です。
使用した商品:シングルサテンリボン 9×20 ヤナギ
十字がけ
リボンラッピングの王道とも呼ばれる十文字がけ。
見た目が華やかなだけでなく、十文字にかけることでリボンが箱からほどけにくいという利点もあります。
箱にリボンを横に1周させ、中央部分でクロスさせます。
左手で持っていたリボンは上で固定し、右手で持っていたリボンを縦に1周させます。
1周させた右手のリボンを左下へ下ろします。
左下に下ろしたリボンをクロスさせた部分の上からかけて下を通して右上に引き出します。
左右のリボンを引いてクロスした部分を引き締めます。
中央で結んで余分なリボンをカットします。
全体の形を整えたら完成です。
使用した商品:シングルサテンリボン 12×20 キイロ
ラッピングリボンの種類
ラッピングに使えるリボンには、さまざまな素材や種類があります。
素材の特徴を知ることで、好きな結び方をよりきれいに見せることができます。
同じ結び方でもリボンの種類によって雰囲気がガラッと変わりますので、いろいろなものを試してみるとよいでしょう。
サテン
ツルツルとしたサテンリボンは、ラッピング用リボンとしてはもっともオーソドックスなもののひとつです。
光沢があるので、フォーマルな印象を与えてくれます。
無地のものであれば表裏の心配もないので、初心者にも最適です。
ダンボールワンでは40種類のカラーバリエーションで、さまざまな幅のサテンリボンを取り揃えています。
オーガンジー
細い糸で平織りしたリボンで、透け感があるのが特徴です。
ハリがあるのでボリュームが出やすく、光沢もあるためフォーマルにも向いています。
縁の部分にゴールドやシルバーの糸が織り込まれているものもあります。
ダンボールワンでは、シンプルな無地のオーガンジーリボンをさまざまなカラーで取り揃えています。
布
コットンやポリエステルなどの素材を使った布のリボンは、ナチュラルな風合いを出してくれます。
クラフト紙やクラフトボックスとの相性が良く、カジュアルなプレゼントに向いています。
ハリはあまりないので、ボリュームを出したいときには向いていません。
ワイヤー
リボンの左右に細いワイヤーが入ったものです。
リボン自体の生地はサテンをはじめ、オーガンジーなどさまざまです。
ワイヤーで自由に形を変えたり固定したりできるので、リボンの輪っかを立体的に見せたり、リボンの先を巻いて動きをつけることができます。
ラフィア
ヤシの葉を加工した「ラフィア」という天然繊維のような質感のあるリボンです。
実際には紙で作られており、ナチュラルな風合いが特徴です。
カジュアルなラッピングのほか、フラワーアレンジにも使われることがあります。
レース
レース編みのように見えるリボンで、素材はコットンや麻が使われていることが多いです。
定番の白レースのほか、パステルカラーなどもあり、かわいらしくフェミニンなイメージを演出できます。
ギフト向けのラッピングリボンアレンジ
箱や袋のプレゼントだけでなく、さまざまなギフトにもリボンラッピングのテクニックを活用したいもの。
ここでは変わり種のリボンラッピング方法をご紹介します。
ぬいぐるみ
ふわふわで立体的なぬいぐるみは、どうラッピングしたらいいか悩んでしまうプレゼントのひとつです。
ビニールや不織布の袋に入れてリボンをするだけでもかわいいですが、せっかくならかわいいぬいぐるみを見せるラッピングがおすすめです。
透明フィルムのシートでぬいぐるみを包み、左右をリボンで結ぶ「キャンディラッピング」は、簡単にできて見栄えがします。
左右を結ぶリボンをカールさせたり、数種類のリボンを重ねて使うと、より華やかになります。
また、不織布を広げて中央にぬいぐるみをおいて包み、ぬいぐるみの首の部分などでリボンを結ぶと、まるでぬいぐるみの花束のようになります。
ぬいぐるみとリボンの色味を揃えると、よりかわいらしいラッピングになるのでおすすめです。
使用した商品:クイックリボン 12mm巾 ピンク 20個入
クッキー
手づくりクッキーをおすそ分けするときにも、せっかくならかわいらしくラッピングしたいもの。
ちょっと手間をかけてラッピングするだけで、もらう人もより喜んでくれるでしょう。
クッキーを箱に入れてプレゼントする場合は、すでにご紹介した斜めがけや十文字がけのリボンラッピングがおすすめ。
透明の箱の場合は、斜めがけにすると中身がよく見えます。
また、十文字がけや一文字がけにする際は、結び目を横にずらしたり、細いリボンを使うなど工夫しましょう。
使用した商品:クリアスリーブ4 長方
また、クッキーを袋に入れてラッピングする場合は、上部を蝶結びでとめるのが定番です。
ですが、アレンジにもうひと手間加えたいときは、袋に入れてリボンを十文字がけすると、よりかわいくなります。
クッキーが割れてしまわないよう、やさしくていねいにラッピングしましょう。
使用した商品:紙糸 小巻30m あか
ワイン
ワインのラッピングといえば、風呂敷包みで上部をリボンで結ぶ形が定番です。
ラベルを見せたいときは、あえて透明フィルムで包むことで、ラベルがラッピングの一部となります。
こうしたラッピングのときは、ラベルの邪魔にならないよう、リボンを短くするか、細いリボンを使うようにしましょう。
使用した商品:カールメタルリボン 6×20 ゴールド
また、あえてクラフト紙を使ってカジュアルにラッピングするのもおすすめです。
麻紐で結ぶだけでナチュラルな雰囲気になります。
使用した商品:マルセイユ包装紙 クラフト
ラッピングリボンをきれいに結ぶコツ
せっかくかわいくリボンラッピングをしようと思っても、きれいな蝶々の形にならなかったり、上手に整えられなかったりすることも…。
ここでは、うまくリボンラッピングができない場合のテクニックをご紹介します。
あきらめずにプロのような仕上がりを目指しましょう!
結び方が縦にならない方法
リボンラッピングで一番多いと思われるお悩みが、「蝶結びをするとどうしても縦向きになってしまう」というもの。
縦にならないためには、リボンを1回結んだあとに、右側にきたリボンを上、左側にきたリボンを下にします。
そして、左側のリボンで輪っかをつくり、右側のリボンをかけて蝶結びをします。
つい上のほうにあるリボンで輪っかを作りたくなってしまいますが、「左側のリボンを下にして、それで輪っかを作る」ことを意識してやってみましょう。
裏表のあるリボンの場合
模様が入っているものなど、表裏のあるリボンで結ぶと、一部分が裏生地になってしまうというのはよくあることです。
きちんと表生地になる蝶結びの方法をご紹介します。
右側のリボンを裏、左側を表になるように1回結びます。
表向きになっている左のリボンで輪っかを作ります。
右のリボンを輪っかの上にかぶせます。
さらにもう一回、輪っかにかぶせます。
このとき、どちらのリボンも表が上になっています。
輪っかの中から右のリボンを引き出します。
指で輪っかを引っ張って引き締めます。
余分なリボンをカットして完成です。
リボンのシワを伸ばすには?
購入したリボンに折り目やシワがついてしまっていたら、せっかくきれいに結べても美しくラッピングできません。
そんなときは、アイロンで伸ばすことで、ピシッときれいなリボンになります。
シワを取るだけでなく、ハリ感を出して立体的に結ぶこともできます。
あまり高温で長く伸ばしていると、生地が傷んだり溶けてしまうこともあるので、短時間で行うようにしましょう。
また、印字されているリボンだとアイロンではがれてしまうこともあるので注意が必要です。
ラッピングリボンのアレンジ方法
リボンラッピングにもうちょっと材料をプラスしてアレンジすることで、よりおしゃれで華やかにラッピングすることができます。
ラッピングのテクニックに自信がない…という方にも、簡単にワンランクアップのアレンジができるのでおすすめです。
造花
ドライフラワーや造花とリボンを組み合わせることで、お手軽に華やかさをプラスできます。
ダブル蝶結びやポンポンボウなど、上級者向けの結び方ができないという場合は、普通の蝶結びの間に造花を差し込むだけで、豪華に見せることができます。
カラフルな花の造花を使うとゴージャスに、シンプルな葉の造花やドライフラワーを使うとナチュラルにラッピングすることができます。
使用した商品:コフレ 貼箱横長 クラフト
使用した商品:コットンミックス20m巻 #4 さくら
メッセージカード
ラッピングにメッセージカードやメッセージタグをつけるのもおすすめです。
カードやタグに一言書いて添えると、より思いのこもったプレゼントになります。
手書きをしなくても、「THANK YOU」や「HAPPY BIRTHDAY」といったメッセージが印刷されたカードを添えるだけで、思いは伝わります。
リボンだけではちょっと物足りないときや、相手に気持ちを伝えたいときなどは、ぜひメッセージカードを活用してみてください。
使用した商品:タグ無地赤60×25
使用した商品:タグEspecially25×60
シール
リボンだけではちょっと物足りなかったり、どうしても結び目がきれいにできない!というときに使えるのがシールです。
リボンを半分に折ってシールでとめるだけで、簡単にアレンジができます。
また、結んだリボンの端をシールでとめることで、リボンが箱から外れてしまうのを防止する役割にもなります。
マスキングテープでとめるだけでも雰囲気が変わりますので、ぜひ取り入れてみてください。
使用した商品:リボン付きシール リボンフォーユー 60片
まとめ
リボンを使ったラッピングのアイテムやテクニック紹介はいかがだったでしょうか。
ダンボールワンではオーソドックスなサテンリボンをはじめ、色や素材、太さなどさまざまなリボンを揃えています。
リボンラッピングに挑戦する際はぜひご活用ください。
ダンボールワンではギフトラッピングにぴったりなリボンを豊富にご用意しております。