ラッピングは、やったことがない方や、やったことがあっても上手くできなかった方には、ハードルが高そうに思えます。しかし、コツを覚えてしまえば、意外と簡単に楽しく取り組めるようになります。
大切なのは、中身の形状に合った大きさや種類の袋を選ぶことと、その袋に適したラッピングのやり方を心がけることです。
ここでは、適した袋の選び方や、ラッピングの具体的なやり方を詳しく解説していきます。
袋を使ったラッピングのコツ
袋を使うのはラッピングの定番です。中身の形状や大きさによって、使用する袋の種類やサイズが変わってきますが、基本的なやり方をおさえておけば、どのようなケースにおいても見栄え良く仕上げることができるでしょう。
中身のサイズに合ったもの
ラッピングの袋は、中身のサイズに合ったものを選びましょう。中身に対して袋のサイズが小さくても大きくても不格好になります。たとえば厚い中身の場合は、袋にある程度の「遊び、奥行き」、つまりマチがあることが必要です。
中身に合った素材を使う
中身のイメージに合ったラッピングするためには、袋の素材選びも大切です。たとえばお菓子や小さめの化粧品などの小物には、中身が見えるOPP袋が向いています。
一方、ある程度の大きさがあって凹凸のあるもの、たとえば大きなぬいぐるみやバッグなどは、OPP袋を使うとシワが目立つ場合があるため、不織布袋がおすすめです。
ラッピングにおすすめの袋・小物
ここではラッピングで使われる代表的な袋の具体的な解説と、それぞれの袋がどのような中身に適しているのかについて紹介していきます。
また、袋を彩るリボンや紐、花などのラッピングには欠かせないアイテムについても解説します。
OPP袋
OPP袋とは、「オリエンテッドポリプロピレンOriented Polypropylene(二軸延伸ポリプロピレン)」といわれる素材で作った、無色透明で光沢のある袋のことです。パリパリとした質感があり、シワになりにくく衝撃にも強いという特徴を持っています。ただし、フィルムの接合部(両面の間にある線の部分)は裂けやすいので、ラッピングの際は注意が必要です。
たとえば焼き菓子やアクセサリーなど、中身のデザインを見せたいものに使うのがおすすめです。きれいな袋に入れれば、お店で売られている商品のような仕上がりになります。
不織布袋
不織布とは「糸を織らずに作った布」のことで、最近ではエコバックの素材としてよく見かけるのではないでしょうか。不織布袋は空気を通しやすい一方で、中身をホコリから保護してくれる性質があるため、洋服を買ったときに包んでくれる柔らかい袋や、クリーニングが仕上がった服を入れてくれる袋などでもよく使われています。
また、柔らかくシワが目立たないため、ぬいぐるみや玩具など凹凸が多いものを入れるのにも適しています。
クラフトバッグ
クラフトバッグとはいわゆる紙袋のことです。封筒のような形状で厚みのないものから、そこそこ厚みのあるもの、また取っ手が付いているものなど多彩な形状のものがあります。
安価なことからさまざまな用途で使われていて、贈答用として活躍する場面も多いです。
無地で茶色なので、親しい相手への贈物など、カジュアルなラッピングに向いています。リボンや花などを付けてアレンジし、オリジナル色の強いラッピングを意識するとより喜ばれることでしょう。
包装紙
包装紙を使ったラッピングのメリットは、自分で包装紙のデザインを選べることです。包装紙のデザインはとても豊富なため、渡す相手のキャラクターや、また中身には、どんな包装紙が似合うのかを考えることは楽しい作業です。
また、ラッピングの袋を自分で作るという要素もあるため、手作り感が強いことも楽しみのひとつといえます。
「ダンボールワン」では、オリジナリティにあふれる包装紙を各種取り揃えております。ラッピングの際にはぜひご活用ください。
リボン・リボンタイ・紐
リボン・リボンタイ・紐は、ラッピングには欠かせないアイテムのひとつです。袋の口を留める役割はもちろん、各種リボンを使うことで華やかなラッピングを演出することもできます。また、袋や包装紙とリボンとの組み合わせ方はほぼ無限なので、好みに合ったラッピングに仕上げることができるでしょう。
「ダンボールワン」では、ラッピングを効果的に彩る各種リボン・リボンタイ・紐を取り揃えております。ラッピングの際にはぜひご活用ください。
花やタグ
花やタグも、ラッピングをオシャレに演出するアイテムのひとつです。リボンの結び目にドライフラワーや造花をあしらうことで、より華やかさを実現できます。また、リボンと同系統の色合いの造花を選べばラッピング全体の統一感が生まれる一方、リボンとまったく異なる系統の色合いの造花を選べば、より印象的なラッピングになることも可能でしょう。
また、タグを加えることで、よりプロっぽい仕上がりが期待できるうえに、タグに自身のメッセージを追加すると、よりオリジナリティが強まります。
袋を使ったラッピングのやり方~基本編~
ここでは、いくつかの袋を取り上げて、それぞれについて具体的なラッピングのやり方を解説します。前述したように、中身の種類や大きさによって、それぞれ適した袋を使いましょう。
不織布袋
化粧品などの小物から、大きなぬいぐるみなどを入れるときに活躍する不織布袋は、中身を入れてリボンやリボンタイなどで口を結ぶのが基本的なラッピングのやり方です。
ただ入れるだけではなく、キレイに見せるためのコツがあるので、それを踏まえたうえでの手順をみていきます。
袋に中身を入れたあと、リボンなどを結ぶところを蛇腹に折ります。
2~3センチの幅で袋を折っていきます。
蛇腹に折ったあとは、リボンなどを結ぶ部分を手でしっかりと持ちます。
そしてリボンなどでしっかりと結びます。
キレイに見えるラッピングが完成しました。
使用した商品:ソフトバッグベーシック 2穴リボン巾着 S1 薄 オレンジ
OPP袋
OPP袋でのラッピングも、基本的には不織布袋と同じです。ただし、OPP袋は、シワになりやすい性質があるため、なるべくシワにならないよう心がけて慎重に扱うことが必要でしょう。以下、基本的な手順を解説しています。
中身を袋に入れたあと、リボンなどで結ぶ部分を蛇腹に折っていきます。
このとき、同じ間隔で折るとキレイに仕上がります。
リボンなどでとめれば完成です。このとき、あらかじめリボンを半分に折り、
とめる位置に中心部分がくるようにするのがコツです。
蛇腹の部分が緩んでしまうと不格好になるので、しっかりと結ぶことが大切です。
使用した商品:クイックリボン 12mm巾 ピンク 20個入
使用した商品:紙パッキン(白・0.8mm・3kg入)
「ダンボールワン」では、オシャレでキレイなラッピングに適した各種OPP袋を取り揃えております。ラッピングの際にはぜひご活用ください。
クラフトバッグ
クラフトバッグは、不織布袋やOPP袋と同じくリボンで口を結ぶ基本的なラッピングはもちろん、クラフト紙からバッグ自体を作ることも難しくないため、独自ラッピングの自由度がとても高いといえます。つまり、アイデア次第でセンスが良いラッピングが可能です。
ここでは、クラフトバッグを使った代表的なラッピングを紹介していきます。
リボン
クラフトバッグに穴を開けて、そこにリボンを通すとオシャレなラッピングの出来上がり。
メッセージカードを添えると、一層見栄えが良くなります。
ペンで書く
クラフトバッグにマジックペンで直接メッセージを書くのも、クラフト紙の特性を生かしたラッピングです。文字だけでなく、イラストなども描くと、さらに華やかさを演出できます。
紐
クラフトバッグに開けた穴に紐を通して結び、メッセージカードを添えると、立派なラッピングの完成です。リボンとは少し印象が違い、落ち着いた感じがあります。
シール
クラフトバッグの口を閉じ、そこにオシャレなシールを貼っただけでも、センスが良いラッピングを完成させることができます。シールは100円ショップなどで手に入るので、安価で手軽にラッピングが可能です。
使用した商品:ファンシーバッグ 4才 未晒無地
手提げ袋
手提げ袋にアイテムを加えることで、オリジナリティあふれるセンスの良いラッピングが可能になります。どこにでもあるような手提げ袋が、アイデア次第で世界にふたつとないラッピングとして生まれ変わるのは刺激的でもあります。
ここでは、簡単にできる代表的なラッピングを紹介します。
リボン+タグ
手提げ部分にタッセル風にリボンを巻き、さらにもう一方の手提げ部分にはメッセージ入りのタグを付けると、無味乾燥だったクラフト紙の手提げ袋が華やかなバッグに生まれ変わります。簡単にできて喜ばれる、おすすめのラッピングです。
使用した商品:フラットCB 220-1 未晒無地
植物+マスキングテープ
手提げ袋の取っ手部分に植物をあしらい、口の真ん中にマスキングテープを貼って完成です。植物の種類やマスキングテープのデザインを変えることによって、季節に合ったラッピングをすることも可能です。
使用した商品:スムースバッグ 15-08 サンリーフ
花+リボン
手提げ袋の取っ手に花とリボンを付けるだけでできる簡単なラッピングです。植物+マスキングテープと同様に、花やリボンの種類を変えて組み合わせることによって、それぞれのシーンに合わせたイメージでのラッピングを実現できます。
使用した商品:Pスムースバッグ 18-18 未晒ルバン
「ダンボールワン」では、さまざまなシーンに合わせたラッピングに最適な手提げ袋を数多く取り揃えております。ラッピングの際にはぜひご活用ください。
包装紙
ここまで、既存の袋を使ったラッピングを紹介してきましたが、既存の袋を使うよりも、自分の好きなデザインの包装紙を使ってオリジナルの袋を作りたいという方もいらっしゃるでしょう。ここでは、包装紙を使って、オリジナルの袋を作るやり方を紹介していきます。
STEP1
包装紙を三つ折りにして手前の中心で重ね合わせて、両面テープで貼ります。このとき、約1cm重なるようにします。
STEP2
下から約1cmを目安に折りあげたうえで、その部分を開いて、両面テープで貼り付けます。
STEP3
両面テープで底を貼ります。
STEP4
中身を入れたあとで表側を向けます。そして紙の端を折り、三角形ができるようにします。
STEP5
三角形の部分を手前に折り、リボンをかけてマスキングシールで留めれば完成です。
使用した商品:包装紙 半才 スイートカラー マリン
使用した商品:シングルサテンリボン 12×20 キイロ
袋を使ったラッピングのやり方~アレンジ編~
ここでは応用編ということで、一歩進んだラッピングのやり方を解説していきます。応用編といっても難しくはありません。基本のラッピングをおさえたうえで、ちょっとひと手間加えることにより、よりオシャレでプロっぽい仕上がりになることでしょう。簡単にチャレンジできそうな、代表的なアレンジについて詳しく紹介します。
テトラ
テトララッピングは、おもにクッキーやチョコレートなどのお菓子を華やかに包むラッピング方法として知られています。用意するのはOPP袋と、できあがりをデコレートする紐とタグです。
10cm×15cm程度のサイズのOPP袋と、紐とタグとがセットになっている商品を準備します。
適量のお菓子を入れます。
折り目が付いていない方の真ん中を端にして、クリップシーラーなどで閉じます。
こうすることで、ひとつの面が三角形になり、立体感が生まれます。
閉じる位置をアレンジすることで、よりオシャレな仕上がりになります。
閉じた口に紐を挟み込みます。
そして袋を2、3回折り込んで見える面が正三角形になるようにします。
後は、折口をテープで閉じて、紐で結びます。
紐にタグを通して完成です。
使用した商品:タグ無地赤60×25
使用した商品:タグEspecially25×60
OPP袋でお花のラッピングができる
花束をOPP袋でラッピングしていきます。用意するのは、花束とOPP袋、それにクラフト紙とリボンです。とても簡単で短時間でできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
まず、花束と、それに合ったサイズのOPP袋を準備します。
花束の茎を保水して、それを二つ折りにしたクラフト紙で包みます。
余ったクラフト紙を花束の後ろに折り込みます。
クラフト紙の端をテープでしっかりと留めます。
《手順4》でできあがったものをOPP袋に入れます。
花束の茎部分の両端のOPP袋を折り畳み絞ります。
写真のような感じになればOKです。
OPP袋を絞った花束の茎部分にリボンを付けて完成です。
使用した商品:ソフトバッグクリア S2 ライトピンク
不織布袋アレンジ
不織布袋を使ったラッピングアレンジを紹介していきます。少し手間がかかり、ハードルが高いように感じられるかもしれませんが、コツをつかめば、さほど難しくはありません。この機会にチャレンジして、オリジナルのラッピングをしてはいかがでしょうか。
ステンシル
不織布袋にステンシルを施します。ここではステンシルシートを使う簡単なやり方を紹介していきます。用意するものは、不織布袋と、ステンシルシート、それに布専用のスプレーです。
まずは自分の作りたいイメージに合うステンシルシートを準備します。
下記は一例ですが、さまざまな場面に合ったものが市販されています。
ステンシルシートを不織布袋に固定します。シートが動かないよう、
市販のスプレーのりを使うのがおすすめです。
布専用のスプレーを吹き付けます。
完全に乾いたら、シートを剥がして完成です。
口をアレンジ
不織布袋の口をアレンジするやり方を紹介していきます。不織布袋の口に花が咲くアレンジです。いずれも簡単にできて仕上がりは華やかなので、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。
準備したのは市販されている巾着型の不織布袋です。あらかじめ口に紐が通されているタイプのものです。
紐が通されている上の部分の布を、左右の両方切り落とします。
切り落とした部分は、元は閉じられていたので、口が大きく広がりました。
次に、紐が通されている上の部分に均等に2か所、切り込みを入れます。
そして、写真のように山型にカットします。
紐を絞ると完成です。
口元に花が咲きました。
《手順5》のとき、写真のように三角形の山型にカットすると違った花になります。
別の花が咲きました。
クラフトバッグアレンジ
ここではクラフトバッグをアレンジするやり方を解説します。クラフトバッグの素材は紙ですから、紙と相性のよいアイテム、たとえば麻の紐や植物を使ったアレンジラッピングについて詳しく紹介していきます。
麻などの紐と相性がいい
麻紐とクラフトバッグはとても相性が良い組み合わせで、ビジュアル的にも心地よさを与えてくれます。
ここでは、さらに毛糸を加えて華やかさを演出しました。無地のクラフトバッグがカラフルに生まれ変わりました。麻紐と毛糸のみで簡単にできるアレンジです。
また、特別な日の贈物にはメッセージタグを付けると、より印象に残ります。
タグを結ぶ紐にカラフルな毛糸を使うのもおすすめです。
植物と相性がいい
植物とクラフトバッグも相性が良い組み合わせといえます。
中身を入れたクラフトバッグに麻紐をかけ、そこに花や植物などを添える簡単なアレンジで、クラフトバッグがオシャレに生まれ変わります。
緑が基調の植物の場合は落ち着いた印象を受けますし、花の場合はカラフルで豪華な印象です。
とても簡単にできるわりに豪華さやセンスの良さも感じさせるので、もしも受け取る側なら、何が入っているのか楽しみでワクワクすること間違いありませんね。
まとめ
以上、袋を使ったラッピングについて解説してきました。いずれも特別なスキルが必要というわけではなく、誰でも簡単に取り組めます。また、準備するものもすべて身近なショップやインターネットで手にはいるものです。
今回紹介したアイテムを含めて、ダンボールワンでは、ラッピングに関わる各種の袋や、アレンジのアイテムを取り揃えております。
購入の際には、ぜひともダンボールワンでご検討ください。