ダンボール箱でなくても、紙袋で郵送することは可能です。
むしろ、紙袋で郵送するほうがメリットが大きいこともあります。
でも、どんな紙袋で送れば良いのかや、梱包の仕方、宛名の書き方など、知らないと不安なこともあるでしょう。適切な梱包方法や郵送方法を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
紙袋で郵送するメリット・デメリット
紙袋を使った梱包は、衝撃や水濡れに極めて弱いという点がデメリットです。
割れやすい・破損しやすい品物を入れるには適していません。
その心配がある場合は紙袋ではなく、ダンボール箱で梱包するようにしましょう。
紙袋で郵送する場合の梱包方法
紙袋で郵送する場合の、具体的な梱包方法を解説します。
用意するもの
紙袋を使った梱包方法
配送中に雨などで濡れるのを防ぐために、品物をビニール袋に入れます。
荷物をコンパクトにするため、ビニール袋の中の空気はできるだけ抜いておきましょう。
品物がこわれものの場合はプチプチで包みます。
荷物のサイズが大きくなるため、衣類など破損の心配が少ない場合は必要ありません。
STEP2のものを紙袋に入れます。
中身が動かないように、品物の大きさに合わせて紙袋を折りたたみます。
紙袋の口をテープで一字にしっかりととめます。
口の長さより長くテープを切り、裏側にまで回すようにしてとめるとより良いでしょう。
使用した商品:手提げ紙袋M(ブラウン・マット)
紙袋で梱包する際の注意点
- 丈夫な紙袋を使う
紙袋は耐久性が低いため、できるだけ厚手のものを使用するようにしましょう。
薄手のものしかない場合や、中身に重さがある場合は、紙袋を二重にするのもオススメです。 - 不要部分を少なくする
荷物をコンパクトにする(=送料を安くする)ために、紙袋のマチや持ち手は折り込んでテープで固定しましょう。
持ち手に関してはハサミなどでカットしてしまっても構いません。
逆に、定形外郵便など重さで送料が変わる郵送サービスを利用する場合は、コンパクトにする必要はありません。
よりコンパクトにしようとテープを増やした分、重さが増えて送料が高くなる場合もあります。
ダンボールワンでは厚みのある紙袋を豊富にご用意しております。
紙袋の梱包についてはこちらの記事でも詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:アクシグ│メルカリで紙袋を使った本の梱包をする方法!コツや注意点も併せて解説紙袋の郵送方法と送料
紙袋で梱包した荷物は郵便局から送る(郵送する)ことができるほか、ヤマト運輸や佐川急便などからも発送できます。
それぞれのサービスの特徴や料金を記しますので、比較の参考にしてください。
郵便局から送る場合
普通郵便(定形外郵便)
定形外郵便は、サイズによって
「規格内(長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内)」と
「規格外(規格内に収まらないサイズ)」に分かれます。
そこからさらに、重さによっても料金が変わります。
また、補償がなく、追跡もできません。
もし追跡したい場合は、別途特定記録などをつける必要があります。
こちらの料金表もご参照ください。
・定形外郵便
重量 | 規格内料金 | 規格外料金 |
---|---|---|
50g以内 | 120円 | 200円 |
100g以内 | 140円 | 220円 |
150g以内 | 210円 | 300円 |
250g以内 | 250円 | 350円 |
500g以内 | 390円 | 510円 |
1kg以内 | 580円 | 710円 |
2kg以内 | 取り扱い無し | 1,040円 |
4kg以内 | 取り扱い無し | 1,350円 |
クリックポスト
クリックポストは、ネット上で送料の支払い手続きができ、郵便局窓口のほか郵便ポストからも送ることができるサービスです。
全国一律185円と安く送れて、宛名ラベル作成まで自宅で行える点が特徴で、特にフリマアプリやネットオークションによく出品される方に向いたサービスと言えるでしょう。
ただし、送料の支払いはクレジットカードでの決済になる点や、サイズや重さの制限※には注意してください。
※長さ:14cm〜34cm、幅:9cm〜25cm、厚さ:3cm以内、重さ:1kg以内(郵便ポストに入るサイズ)
ゆうパケット
ゆうパケットは、小さな荷物を送る場合に向いたサービスです。
郵便局でもらえる専用の宛名シールに記入し、切手と一緒に荷物に貼ることで、窓口のほか郵便ポストからも送れます。
ただし、荷物の重さが1kg以内で
長さ(A)と幅(B)、厚さ(C)の3辺の合計が60cm以内(かつA=34cm以内、B=3cm以内)という条件があります。
料金は、厚さによって以下のように変わります。
●厚さ1cm以内=250円
●厚さ2cm以内=310円
●厚さ3cm以内=360円
ゆうパック
ゆうパックは、縦・横・高さの合計が170cm以下、重さ25kgまでの、中サイズの荷物を送る場合に向いたサービスです。
料金はエリアと荷物のサイズによって異なりますので、郵便局窓口でご確認ください。
ゆうパックのサイトでは、必要情報を入力することで送料を調べることもできます。
例として、80サイズ(縦・横・高さの合計が80cm以下)、東京→大阪の場合、送料は割引適用なしで1,200円です。
また、25kgを超える重さの荷物の場合は、30kg以内であれば「重量ゆうパック」というサービスが利用できます。
こちらもゆうパックと同じく、エリアと荷物サイズによって料金が異なります。
ヤマト運輸で送る場合
ヤマト運輸の宅急便では、縦・横・高さの合計が200cm以内(1辺の長さは170cmまで)、重さ30kgまでの荷物を送ることができます。
(上下逆さまにできないなど、輸送状態に定めがある荷物は1辺の長さが100cmまで)
発送については、自宅への集荷を依頼する、ヤマト運輸直営店やコンビニ・取扱店へ持ち込む、宅配ロッカーを利用する、という方法があります。
料金はエリアと荷物のサイズによって異なります。
例として、80サイズ(縦・横・高さの合計が80cm以下)、東京→大阪の場合、送料は割引適用なしで1,260円です。
佐川急便で送る場合
佐川急便の飛脚宅配便では、縦・横・高さの合計が160cm以内、重さ30kgまでの荷物を送ることができます。
発送については、自宅への集荷を依頼する、佐川急便営業所や取次店へ持ち込む、という方法があります。
コンビニからは送れませんのでご注意ください。
料金はエリアと荷物のサイズによって異なります。
例として、80サイズ(縦・横・高さの合計が80cm以下)、東京→大阪の場合、送料は割引適用なしで1,155円です。
紙袋の宛名の書き方
宛名の書き方は、郵送方法によって異なります。
定形外郵便は、紙袋に直接宛名を書いたり、宛名を書いた紙を貼ったりしても大丈夫ですが、その他は専用の宛名ラベル(宛名シール)を入手して必要事項を記入する必要があります。
また一部サービスでは、ネット上で届け先情報を入力すると自宅でラベル印刷することができます。
手書きで宛名を書くのが面倒な場合や、配送状況の管理をしたい場合などに便利です。
該当する専用Webサイトに接続し、それぞれの利用方法に従って操作しましょう。
詳しくは下記の表をご参照ください。
宛名ラベルの入手先 | Web宛名印刷サービス | 補足 | |
---|---|---|---|
クリックポスト | ・クリックポストの専用サイトで作成して、自宅プリンタで印刷する | 無し (ラベル入手時に入力するため自動的に印刷される) |
・コピー用紙のほか、対応ラベルシール (家電量販店などで販売)に印刷可能 |
ゆうパケット | ・郵便局窓口 | 有り (専用Webサイト「Webゆうパックプリント」) |
- |
ゆうパック | ・郵便局窓口 ・コンビニ (ローソン、ミニストップ、セイコーマート) |
有り (専用Webサイト「Webゆうパックプリント」) |
・発払い伝票(青色)と着払い伝票 (赤色)があるので注意 |
ヤマト運輸 | ・ヤマト運輸直営店 ・取扱店・コンビニ (セブン-イレブン、ファミリーマートなど) |
有り (専用Webサイト「らくらく送り状発行サービス」) |
・宛名印刷はネット入力後に直営店で行う ・「クロネコメンバーズ」の登録があれば、自宅プリンタでも宛名印刷可能 |
佐川急便 | ・佐川急便営業所 ・取次店 ・集荷時に持ってきてもらう |
有り (専用Webサイト「e飛伝III」) |
・元払い伝票(青色)と着払い伝票 (赤色)があるので注意 ・集荷時に持ってきてもらう場合は、 集荷連絡時に前もって依頼する (集荷に来てからではダメ) ・宛名印刷は自宅プリンタで行う (専用用紙が必要) |
郵送に最適な「持ち手の無い紙袋」
郵送には、基本的にどのような紙袋でも使用することができます。
しかし適当な紙袋が手元にない場合もあるでしょうし、
大量に郵送する場合などは、持ち手のカットやテープでの固定が面倒になることもあるかもしれません。
梱包資材の専門サイト「ダンボールワン」では、持ち手がなく宅配用に最適な宅配袋や宅配封筒を、サイズ豊富に多種ご用意しております。
テープ付きで封が簡単なタイプもご用意があるほか、まとめ買いにも対応しておりますので、大量郵送の際の人件費・資材費の削減にもお役立ていただけます。
宅配用紙袋をお探しの際は、ぜひダンボールワンでご検討ください。
ダンボールワンでは郵送にぴったりな封かんテープ付きの宅配袋や宅配封筒をご用意しております。
まとめ
紙袋で梱包すると荷物をコンパクトにしやすいため、送料が安くなりやすい傾向にあります。
衣類など中身がこわれものでない場合は、紙袋での郵送を検討してみると良いでしょう。
紙袋の郵送方法にはさまざまな種類があり、一部を除きサイズや重さによって送料が異なります。
送る荷物に適しているかどうか、発送場所が近くにあるかどうかなど、自分に合った方法を選んで利用しましょう。
買い物の際、商品を紙袋に入れて渡されることがあります。
この紙袋を何かの折に使えるよう、捨てずに残している方も多いのではないでしょうか。
わざわざ購入しなくてもすぐ用意できることは、紙袋の大きなメリットです。
郵送(ゆうパック)の場合、「梱包を含めたサイズ」によって送料が異なります。
そのため送料を安く抑えたいなら、できるだけ梱包をコンパクトにすることが重要です。
紙袋は品物のサイズに合わせて折りたたむことができるので、 ダンボール箱に比べて梱包を小さくしやすく、送料を抑えやすいです。
ダンボール箱に品物を入れる場合、よほどぴったり合うサイズでない限り隙間はできるものです。
※隙間があると物が動いて破損の原因になるため、プチプチなどの緩衝材で埋める必要があります。
一方、紙袋に品物を入れる場合は、折りたたむことで隙間を少なくできます。
緩衝材が最小限で済むため資材費を安く抑えられるとともに、梱包自体も包んでテープでとめるだけと、とても簡単です。
※ダンボール箱も、ぴったり合うサイズを見つけると梱包が楽です。
梱包資材の専門サイト「ダンボールワン」ではさまざまなサイズのダンボールを取り扱っておりますので、そちらもご検討ください。