大きくて重量もあるミシンはどのように梱包すればいいか、また送料はどれぐらいかかるのか、目安がわからず送るのをためらってしまう人もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、ミシンの適切な梱包方法と、もっとも安く送れる発送方法を紹介します。
ミシンの梱包に必要なもの
ミシンの梱包に必要な資材は以下のとおりです。
- ビニール袋
精密機械であるミシンにとって水濡れは大敵です。雨天時の配送でも壊れないよう、ミシン全体が入れられるサイズを用意します。
- 気泡緩衝材
ミシンや付属品を包むためのプチプチといった緩衝材です。
ミシン本体を2~3重に包むため、多めに準備しておくと安心です。
- テープ
ビニール袋やダンボールをとめるためのOPPテープや布テープです。
また、ダイヤルなどの可動部分を固定するため、剥がしやすいマスキングテープや養生テープも用意します。
- 新聞紙や更紙などの紙緩衝材
ダンボールの隙間埋めに使う紙緩衝材です。
ダンボールの中でミシンをしっかりと固定させるため、多めに用意しておくと良いでしょう。
- ダンボール
ミシンを入れるためのダンボールです。ややミシンより大きなサイズのものを用意します。
また、ダンボールの底やミシンの周囲に入れるために、板ダンボールや余っているダンボールも準備してください。
ミシンの梱包方法
ミシンは付属品が多い製品です。まずは付属品が必ず揃っているかを確認しておきましょう。トラブルにならないよう、発送前に動作確認しておくことをおすすめします。
STEP1
STEP2
STEP3
STEP4
STEP5
STEP6
- テープで固定する
補助テーブルやボビン入れのフタなど、可動する部分をマスキングテープや養生テープでとめます。押さえ金は動かないように、必ず下ろしておきましょう。
ミシン針やボビンなどは、配送中に破損した場合に取り出せなくなってしまう可能性がありますので、あらかじめすべて外してください。 - ビニール袋に入れる
水濡れを防ぐため、ビニール袋に入れてしっかりと封をします。 - 気泡緩衝材で包む
ミシン全体をプチプチで包みます。配送中に破損しないよう、2~3重に包んでおくと安心です。また、同封する電源コードやフットコントローラー、針などがある場合は個別でプチプチに包んでおきましょう。 - ダンボールの底を補強する
3~4重にした板ダンボールや発泡スチロールを底に敷いて強度をアップさせます。 - ミシンを入れる
前述のとおり、ミシンよりやや大きめのダンボールを用意し、ミシンを入れます。この際、はずみ車とダンボールが接触しないよう注意してください。付属品を入れて、隙間に余った板ダンボールやプチプチ、新聞紙などを詰めます。中でミシンが動かないか確認し、緩衝材の量を調節しましょう。 - 封をする
ミシンの上部にも板ダンボールやプチプチを置き、テープでしっかりとダンボールに封をしたら完成です。
ミシンを梱包・発送するときの注意点
ミシンを梱包する際は、注意しなくてはいけない点がいくつかあります。
配送時の破損がないよう、以下の点に気をつけてください。
ダンボールの中でミシンが動かないようにする
ダンボールの中でミシンが動くと、配送中の揺れや衝撃でミシンが壊れてしまう危険があります。
しっかりと隙間埋めの緩衝材を詰めておきましょう。
封をする前に軽く揺らしてみて、中で動かないようであれば問題ありません。
こわれものシールを貼る
配送中の破損を防ぐため、ダンボールに「取扱注意」のシールを貼っておきましょう。
配送業者の営業所やコンビニ、郵便局といった発送場所でも貼ってもらえます。
もしシールがない場合は、わかりやすく目につくところに「精密機械在中」と手書きして注意喚起すると良いでしょう。
小物や糸は外して動きやすいところはとめておく
ボビンやねじ回し、ミシン針、リッパーなどの小さな付属品は、まとめてケースや袋に入れて補助テーブルの中に入れておきます。
糸や針は配送中に折れたり取れてたりしてしまう危険性があるので、外しておきましょう。
また、基本的に可動部分はマスキングテープや養生テープなどで固定しますが、針棒の周辺は糸通しやフックなどの細かい部品があり、変形する恐れがあります。
そのため針棒付近は固定したり緩衝材を詰めたりせず、そのままにしておくと安心です。
寝かせてダンボールに入れない
ミシンは横に寝かせたり逆さの状態だったりすると壊れやすくなります。
発送サイズが小さくなるからといって、横向きや逆さで梱包するのは絶対にやめましょう。
また、梱包したあとにどちらが上部かわかりにくい場合は、「天地無用」や「この面を上に」などのシールを貼るか、注意書きをすると安心です。
ミシンのおすすめ発送方法
ミシンを送る際の送料は大きさによって異なりますが、発送サイズ(縦・横・厚さの3辺合計)はだいたい100サイズで、重さは4~10kg程度と考えておくと良いでしょう。
また、配送サービスによっては重さで料金が変わることもあるので、注意が必要です。ここでは運送会社の大手三社とメルカリで100サイズのミシンを送る場合の送料を書いていきます。
ゆうパック
ゆうパックは日本郵便のサービスで、170サイズ、25kgまでの荷物を送れます。
補償のサービスも付いており、破損時には30万円まで補償されます。
発送先の地域によって送料が変わりますが、関東から関東へ送る場合、100サイズは1,280円です。
宅急便
ヤマト運輸の宅急便は、200サイズ、30kgまでの荷物を送れます。また、追跡サービスや時間指定、30万円までの補償といったサービスが利用できます。
送料は発送する地域によって異なりますが、関東から関東へ送る場合は、100サイズで1,390円です。なお、100サイズの場合は10kgまでなので、重量超過に注意しましょう。
飛脚宅配便
佐川急便の飛脚宅配便は160サイズ、30kgまでの荷物を送れるサービスです。こちらも追跡サービスや30万円までの補償が付いています。
送料は発送先の地域により異なりますが、関東から関東へ送る場合なら、100サイズで1,386円で送れます。なお、100サイズの場合は10kgまでなので、宅急便と同じく重量超過に注意が必要です。
メルカリで送る場合
ミシンは精密機器なので、万が一の破損に備え、必ず補償が付いた発送方法を選びましょう。メルカリからミシンを発送する場合、補償や追跡サービスが付いたらくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便の利用をおすすめします。
らくらくメルカリ便
らくらくメルカリ便は、メルカリとヤマト運輸が連携して提供しているサービスです。メルカリの取引画面から手続きでき、宛名書きが不要、匿名配送や追跡サービスを利用できるなど便利なサービスが付いています。また、配送中の破損に備えて、メルカリによる補償も付いているので安心です。
送料は全国一律で160サイズ、25kgの荷物まで送ることができます。
ミシンの場合は概ね100サイズなので、1,050円で送れます。ただし、一般的な宅急便と同じく100サイズの場合は10kgまでなので、重量超過に注意してください。
ゆうゆうメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便は、メルカリと日本郵便が連携して提供しているサービスです。宛名書き不要で、匿名配送や追跡サービス、メルカリによる補償など、らくらくメルカリ便と同様のサービスを受けられます。
こちらも全国一律料金になっており、ゆうパックなら100サイズまで発送可能です。
主なミシンのサイズは100サイズなので、1,070円で発送できます。
まとめ
精密機械であるミシンですが、付属品をすべて外す、正しい向きで箱に入れるなどを徹底すれば、安全に送れます送料は、一般の宅配便ならゆうパックが、メルカリを利用していればらくらくメルカリ便が、もっとも安い発送方法です。ただし、宅急便の100サイズは重さが10kgまでなので、10kgを超えるミシンの場合、ゆうゆうメルカリ便がもっとも安くなります。
配送サービスによっては重さで送料が変わることもあるので、梱包後にサイズと重さを計測しておきましょう。また、しっかり補償がある配送サービスを選ぶようにしてください。