鏡を送りたい場合、どのように梱包して送ればいいのでしょうか。鏡にも様々なサイズがありますが、大きな全身が映る姿見タイプだと、梱包方法に悩んでしまうかもしれません。本記事では、鏡を割れないように梱包する方法を紹介します。併せておすすめの発送方法や、小さな手鏡を送る場合の発送方法も紹介しますので、参考にしてください。
鏡の梱包に必要なもの
鏡の梱包に必要な資材は以下のとおりです。
- ビニール袋
万が一、配送中に鏡が割れてしまった場合に飛散を防止するためのビニール袋です。1枚で鏡全体を入れられるサイズがベストですが、ちょうどいいサイズの袋がない場合は、2枚用意して鏡の上下から入れましょう。雨天時には水濡れなども防げますので、必ず用意してください。
- 気泡緩衝材
鏡を衝撃から守るための、空気が入った緩衝材(プチプチ)です。梱包資材と鏡面や全体を何重にも包むため、多めに準備しておきましょう。また、鏡の形状にぴったりと合わせたほうがいいため、なるべく気泡の粒が細かいものを選んでください。
- 粘着テープ
気泡緩衝材やダンボールをとめるためのテープです。
重量がある鏡を梱包する場合は、粘着力の高い布テープやOPPテープがおすすめです。
- ダンボール
姿見のような大きな鏡なら、ギターが入るくらいの薄型で大きいダンボールを用意できるとベストです。適切なサイズのダンボールが用意できない場合は、適当な大きさのダンボールを2~3枚用意してちょうどいいサイズの箱を自作します。もしくは、巻きダンボールを使っても良いでしょう。また、鏡面を保護するために、板ダンボールがあれば用意しておきます。
鏡の梱包方法
ここでは全身が映る姿見タイプの鏡の梱包方法を紹介します。手鏡やメイク用のスタンドミラーの場合も、サイズが小さいだけで梱包の手順は変わらないので、参考にしてください。
STEP1
STEP2
STEP3
STEP4
STEP5
STEP6
- 鏡面に緩衝材を詰める
鏡面にプチプチを詰めます。枠と鏡面の隙間に入れ込みながら詰めると外れにくいです。
鏡が割れないよう、プチプチは3~4重程度重ねて詰めるようにしましょう。 - 板ダンボールをかぶせる
プチプチを乗せた鏡面の上に、同じ大きさの板ダンボールを被せます。 - 角当てをつくる
鏡は枠に何かがぶつかった衝撃だけでも、割れてしまうことがあります。とくに角の部分が弱く、軽い衝撃でも、欠けたりひびが入ったりします。そこで、必ず余りのダンボールを使うなどして角当てを作り、上下の枠を覆って衝撃から守りましょう。 - ビニール袋に入れる
鏡全体をビニール袋に入れます。
大きいサイズがない場合は、袋を2枚使って鏡の上下から入れましょう。 - 全体を緩衝材で包む
まずは鏡面部分に気泡緩衝材を巻きつけましょう。次にその上から、鏡全体を包むように巻きます。 - ダンボールに入れる
ダンボールに入れて封をします。
ちょうどいいサイズのダンボールがない場合は、複数枚のダンボールを開いて、鏡のサイズに合わせてカットして使いましょう。ダンボールに入れたら、粘着テープでしっかり封をします。
もしダンボールと鏡の間に隙間ができるようであれば、筒状にした緩衝材やダンボールを入れて、箱の中で鏡が動かないようにしてください。
鏡を梱包・発送するときの注意点
割れやすい鏡を梱包したり発送したりするときには、注意しなければならない点がいくつかあります。
安全に梱包・発送するために、しっかり注意点を確認しておきましょう。
気泡緩衝材は少し厚めにする
ほかの商品を梱包するときよりも1~2巻きほど多く包むほうが安全です。気泡緩衝材は多めに使用しましょう。
鏡は枠部分に衝撃があった場合でも、鏡面まで衝撃が伝わって割れてしまうことがあります。そのため、鏡面だけでなく全体をしっかり包める量の緩衝材を用意するのが安心です。
われものシールを貼る
配送中の破損の危険を少しでも抑えるために、ダンボールの表面に「取扱注意」や「われもの注意」のシールを貼ってもらうようにしましょう。
シールは配送会社の営業所やコンビニ、郵便局などで貼ってもらえます。シールがない場合は、目立つところに「ワレモノ」や「下積み厳禁」といった注意書きをして、配達スタッフに気をつけてもらえるようアピールしましょう。
鏡のおすすめ発送方法
鏡は全身鏡から手鏡まで、様々な大きさがあります。
送料は発送サイズ(縦・横・厚さの3辺合計)によって異なりますが、全身が映るサイズの鏡だと、だいたい150~170サイズ程度と考えておくと良いでしょう。
ゆうパック
ゆうパックは日本郵便のサービスで、170サイズ、25kgまでの荷物を送れます。追跡や補償のサービスも付いており、破損時には30万円まで補償されます。
送料は、発送先の地域によって変わりますが、例えば関東から関東へ送る場合は160サイズで2,060円、170サイズで2,340円です。サイズが大きくて運びにくい場合は、自宅まで取りに来てくれる、無料の集荷サービスを利用しましょう。なお、郵便局やコンビニに持ち込む場合、荷物ひとつあたり120円の持込割引が適用されます。
宅急便
ヤマト運輸の宅急便では、200サイズ、30kgまでの荷物を送れます。
ゆうパックと同じく、こちらも追跡や時間指定が可能で、破損などに対して30万円までの補償が付いています。
送料は発送する地域によって異なりますが、関東から関東へ送る場合、160サイズは2,070円、180サイズは2,400円です。また宅急便でも、営業所やコンビニに持ち込むと送料が100円安くなる持込割がありますが、大きな鏡を送るときは集荷に来てもらった方が安全です。
飛脚宅配便
佐川急便の飛脚宅配便は160サイズまでの荷物を送れるサービスで、同じく追跡や時間指定に加え、30万円までの補償が付いています。
送料は発送先の地域により異なりますが、関東から関東へ送る場合、160サイズで2,068円、170サイズで2,420円です。飛脚宅配便も、窓口への持込で送料が100円安くなります。
メルカリで送る場合
メルカリで鏡を売った場合は、補償や追跡サービスがついたらくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便の利用をおすすめします。
らくらくメルカリ便
らくらくメルカリ便は、全国一律料金で発送できる、メルカリとヤマト運輸が連携して提供しているサービスです。
メルカリの取引画面から手続きできるので、宛名書きが不要で匿名配送や追跡サービスを利用でき、破損時にはメルカリによる補償も付いています。らくらくメルカリ便の宅急便は160サイズの荷物まで対応しており、送料は140サイズが1,450円、160サイズが1,700円です。
また、自分での梱包に不安がある場合や、梱包資材が手元にないなどという場合には、専用スタッフに梱包から発送までを任せる「梱包・発送たのメル便」を利用しましょう。
送料は全国一律で、160サイズで3,400円、200サイズで5,000円と、やや割高ですが、プロがすべて担当してくれるので、安全に鏡を届けることができます。
ゆうゆうメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便は、メルカリと日本郵便が連携して提供しているサービスです。こちらも送料が全国一律料金で、宛名書き不要や匿名配送、追跡サービス、メルカリによる補償と、らくらくメルカリ便と同様のサービスが付いています。
ゆうゆうメルカリ便は100サイズまでなので、小さいサイズの鏡であれば送ることができます。なお、送料は100サイズで1,070円です。
コンパクトなミラーの場合
コンパクトミラーを送る場合は、日本郵便のレターパックや定形外郵便で送れます。
レターパックにはレターパックライトとレターパックプラスがあり、それぞれ専用封筒を購入して利用します。
・レターパックのサイズと料金
レターパックプラス | レターパックライト | |
---|---|---|
料金 | 全国一律520円 | 全国一律370円 |
サイズ | 34cm×24.8cm(A4ファイルサイズ) | 34cm×24.8cm(A4ファイルサイズ) |
重さ | 4kg以内 | 4kg以内 |
厚さ | 規定なし | 3cm以内 |
配達方法 | 対面 | 郵便受け |
追跡 | あり | あり |
損害賠償 | なし | なし |
また、定形外郵便の場合、規格内だと縦34cm×横25cm×厚さ3cm以内、規格外だと縦・横・厚さの3辺合計90cm以内、かつ長辺が60cm以内までの荷物を送ることができます。
・定形外郵便の料金表
重量 | 規格内料金 | 規格外料金 |
---|---|---|
50g以内 | 120円 | 200円 |
100g以内 | 140円 | 220円 |
150g以内 | 210円 | 300円 |
250g以内 | 250円 | 350円 |
500g以内 | 390円 | 510円 |
1kg以内 | 580円 | 710円 |
2kg以内 | 取り扱いなし | 1,040円 |
4kg以内 | 取り扱いなし | 1,350円 |
どちらのサービスも送料を抑えて安く送れますが、破損時の補償が付いていないので注意が必要です。
メルカリ経由の場合、前述のとおりらくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便には補償が付きますので、そちらの利用をおすすめします。
まとめ
荷物が届いて開封してみたら鏡面が割れていた、などということになればトラブルが発生しかねません。
こわれやすい鏡を送るときは、普段以上にしっかりとした梱包を心がけ、割れないように注意しましょう。また配送サービスは、配送中の破損に対する補償がしっかりと付いているものを選んでください。