電子ピアノを処分したい場合は、粗大ゴミや不用品回収業者に出すのが一般的です。また、ピアノ引き取り業者や買い取り業者に引き取りを頼んだり、リサイクルショップ、フリマアプリで売却したりする方法もあります。本記事では、電子ピアノの手放し方を分かりやすく解説します。フリマアプリで売却する際の注意点も紹介しているので、参考にしてください。
電子ピアノの処分方法
電子ピアノを処分する方法には、自治体の粗大ゴミ回収を利用する方法と不用品回収業者を依頼する方法があります。
費用は自治体の粗大ゴミ回収を利用する方が安い傾向にありますが、一部自治体では受け入れていない場合もあるため注意が必要です。
粗大ゴミ(自治体による)
電子ピアノを粗大ゴミとして出せるかどうかは、自治体によって異なります。
まずは住んでいる自治体のホームページから、電子ピアノの受け入れをしているかどうかを確認しましょう。
粗大ゴミとして出せる自治体であれば、ホームページか電話で粗大ゴミの申し込みをします。
申し込みができたら指定のゴミ処理券を購入し、申し込んだ際に指定した日時・場所に電子ピアノを搬出します。
基本的に指定場所までの搬出は自分で行わなくてはいけないため、注意してください。
粗大ゴミの料金は自治体により異なりますが、一般的な電子ピアノであれば1,600~3,000円ほどが多いでしょう。
また、粗大ゴミを自分で処理場に持ち込める自治体もあります。
予約の有無、持込方法、料金支払い方法は自治体により異なりますが、可能であれば検討すると良いでしょう。
なお、その際の料金は800~1,500円ほどと、回収の半額程度になることが多いです。
不用品回収業者
住んでいる自治体で電子ピアノを回収していない場合や、家から電子ピアノを搬出することが難しい場合は、不用品回収業者に頼むのがおすすめです。
料金は5,000~20,000円ほどと高額ですが、別の不用品を一緒に処分してもらえるケースもあります。
また、部屋からの搬出も請け負ってくれることがほとんどなので、重たい電子ピアノを身体的負担なく処分したい方にもおすすめです。
電子ピアノを処分せずに引き取ってもらう方法
まだ壊れていない綺麗な電子ピアノや、人気メーカーの電子ピアノは処分ではなく引き取ってもらうのがおすすめです。
廃棄ではなく売却を考えている場合にも、チェックしてみてください。
無料のピアノ引き取り業者
無料で電子ピアノを処分したいなら、ピアノの引き取り業者に依頼する方法もあります。
引き取られたピアノは、国内外の必要とされている場所へ送られるケースが一般的です。
そのため、社会貢献したい場合にもおすすめの方法といえます。
ただし無料とうたっていながら、出張料を取るケースや指定メーカー以外のピアノは有料のケースもあるため、しっかり確認することが重要です。
また、電子ピアノを受け入れていないピアノ引き取り業者もいます。
ピアノ買取業者
綺麗な電子ピアノや壊れていない電子ピアノであれば、買い取り業者に頼むのも一考です。
料金がどの程度になるかは、ピアノのメーカーや状態によって異なります。
事前に査定できる業者もあるため、確認してみると良いでしょう。
リサイクルショップに持っていく
リサイクルショップに電子ピアノを持ち込むのも、ひとつの方法です。
リサイクルショップへの持ち込みは自分で行うほか、訪問、引き受け可能な店舗もあります。
なおメーカーや状態によっては無料引き取り、あるいは買い取り拒否となる場合もあるため注意が必要です。
メーカーや楽器店に下取りしてもらう
ピアノメーカーや楽器店によっては、下取りサービスを行っている場所もあります。
買い替え時ではないときでも引き取ってもらえるケースもあるため、確認してみましょう。
ただし、電子ピアノは下取り不可のメーカーや楽器店もあるため注意が必要です。
また、エレベーターのない2階以上の部屋や家具の位置的にピアノの搬出が困難な場合は、別途料金がかかったり下取り不可になったりする場合があります。
フリマに出す
フリマアプリを利用して、電子ピアノを処分するのもおすすめの方法です。
購入されるまで自宅に置いておかなくてはいけないデメリットはありますが、自分が望む金額で手放せるメリットがあります。
ただし電子ピアノの形状によっては、使える配送サービスが限られます。
あらかじめフリマアプリや配送サービスの規約を確認するよう、気を付けてください。
電子ピアノをメルカリに出すポイント
電子ピアノをメルカリに出す場合に気をつけたいのは、発送方法と梱包方法です。
トラブルを避けるためにも、あらかじめ確認しておきましょう。
発送方法
メルカリの「らくらくメルカリ便」ならびに「ゆうゆうメルカリ便」では、基本的に脚付き電子ピアノは発送できません。
また、梱包から搬出、発送までに対応した「梱包・発送たのメル便」ではピアノ類はキーボードのみの対応となっています。
そのため、メルカリで脚付きの電子ピアノを売る場合は、自宅か指定場所へ相手に引き取りに来てもらうか、自ら相手の自宅に配送するのが一般的です。
ピアノ運搬の専門業者に頼む手もありますが、数万円ほどかかるため利用されることは少ないでしょう。
キーボードタイプかつサイズ内のものであれば先述の「らくらくメルカリ便」、「ゆうゆうメルカリ便」、「梱包・発送たのメル便」が利用できます。
らくらくメルカリ便
「らくらくメルカリ便」は、ヤマト運輸とメルカリの連携事業です。
最大200サイズまでの商品発送に利用できます。
なお、180サイズ・200サイズの荷物はヤマト運輸営業所への持ち込み、もしくはヤマト運輸による引取のみ対応可能です。
【発送料金】
サイズ(3辺合計サイズ) |
重量 |
送料(集荷時+100円) |
---|---|---|
120サイズ |
15kg |
1,200円 |
140サイズ |
20kg |
1,450円 |
160サイズ |
25kg |
1,700円 |
180サイズ |
30kg |
2,100円 |
200サイズ |
30kg |
2,500円 |
ゆうゆうメルカリ便
「ゆうゆうメルカリ便」は、日本郵便とメルカリの連携事業です。
最大170サイズまでの商品発送に利用できます。
重量は一律25kgまで対応しています。
【発送料金】
サイズ(3辺合計サイズ) |
重量 |
送料 |
---|---|---|
120サイズ |
25kg |
1,200円 |
140サイズ |
25kg |
1,450円 |
160サイズ |
25kg |
1,700円 |
170サイズ |
25kg |
1,900円 |
梱包・発送たのメル便
「梱包・発送たのメル便」は、梱包から搬出、配送までを請け負ってくれるヤマト運輸とメルカリの共同事業です。
最大450サイズまでの商品に、利用できます。
ただし先述の通り、ピアノはキーボードタイプのみ利用可能です。
【発送料金】
サイズ(3辺合計サイズ) |
送料 |
---|---|
120サイズ |
2,400円 |
160サイズ |
3,400円 |
200サイズ |
5,000円 |
250サイズ |
8,600円 |
300サイズ |
12,000円 |
350サイズ |
18,500円 |
梱包方法
キーボードタイプの電子ピアノを発送する際には、水濡れや衝撃で壊れないよう厳重に梱包する必要があります。
直接自宅に引き取りに来てもらう場合も、きちんと梱包しておくとトラブルになりづらいでしょう。
梱包資材
・気泡緩衝材
・ビニール袋
・粘着テープ(マスキングテープや養生テープなど剥がしやすいものと、OPPテープやガムテープなどはがれづらいものがあると良い)
・ダンボール
梱包手順
- 譜面立てやACアダプターなど外せるものは外す
- 板ダンボールや緩衝材などでキーボード部分を覆い、粘着テープ(マスキングテープや養生テープなど剥がしやすいもの)で固定する
- 電子ピアノ全体をプチプチやエアキャップなどの気泡緩衝材で覆い、粘着テープで固定する
- ビニール袋に電子ピアノを入れ、水濡れしないようテープで固定する(小さなビニール袋の場合は繋ぎ合わせる)
- 譜面立てやACアダプターなどの付属品も気泡緩衝材で包む
- ダンボールに電子ピアノや付属品を入れ、隙間に緩衝材や新聞紙などを入れて固定する
- ダンボールの封をする
電子ピアノの寿命は10~15年程度
電子ピアノの寿命は、10~15年程度といわれています。
置き場所や使い方にもよりますが、10年を超えてキータッチやペダルがおかしくなった場合は寿命と考えていいでしょう。
修理ができるかどうかは、メーカーが構成部品を供給しているかどうかによって異なります。
まとめ
電子ピアノの処分方法には、粗大ゴミに出す方法と不用品回収業者に依頼する方法の2つがあります。
ただし粗大ゴミに出せるかどうかは住んでいる自治体によっても異なるため、注意が必要です。
また、無料のピアノ引き取り業者による回収やメーカーの下取り、フリマアプリなどで手放す方法もあります。
ピアノの状態やメーカーによって処分方法は異なるため、自分にあった方法を選んでみてください。