「ノートパソコンの捨て方を知りたい」と思う人は多いでしょう。ノートパソコンは一般ゴミや粗大ごみでは捨てられないため、捨て方を理解しておく必要があります。
この記事ではノートパソコンを捨てる2つの方法と、捨てずに処分する4つの方法を解説します。処分する際に必要な資材や梱包方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ノートパソコンの捨て方には、不用品回収業者と小型家電回収ボックスの2つの方法があります。
メリットとデメリット、費用などを詳しく解説します。
ノートパソコンの捨て方2選
ノートパソコンの捨て方は、以下の2つの方法があります。
- 不用品回収業者
- 小型家電回収ボックス
ノートパソコンを家庭の一般ごみとして捨てたり、粗大ごみとして処分したりすることはできません。
2001年に施行された資源有効利用促進法により、使用済みのパソコンはメーカーが責任を持って回収し、リサイクルすることが義務付けられています。
回収されたパソコンは、リサイクル工場に運ばれます。
リサイクル工場では、情報漏洩のリスクを防ぐために、パソコン内のデータを完全に消去するため安心です。
そのあと作業員が手作業でパソコンを分解し、各部品を素材ごとに仕分けします。
こうして分別されたパソコンの部品は、新たな資源として様々な製品の原材料に生まれ変わります。
また「PCリサイクルマーク」の付いたパソコン(2003年10月以降に販売された家庭向けパソコン)は、廃棄する際に新たな料金負担なく処分できます。
一方、このマークのないパソコン(平成15年9月までに購入された製品)は、回収再資源化料金を負担する必要があるため、理解しておきましょう。
不用品回収業者
パソコン関連機器だけでなく、他にも処分したいものが多数ある場合や、急いで不用品を片付ける必要がある場合は、不用品回収業者に依頼するのがもっとも早い方法です。
多くの業者は、平日だけでなく休日や夜間の対応も行っており、宅配便による回収や、自宅まで直接引き取りに来てくれるサービスも提供しています。
しかし、このような便利なサービスを利用するには、一定の費用がかかる可能性があります。
さらに、悪質な業者に引き渡したことで、パソコン内の個人情報が抜き取られたり悪用されたりする危険性や、回収した不用品が適切に処理されず不法投棄される可能性もゼロではありません。
そのため、不用品回収業者を選ぶ際は、慎重に検討することが大切です。
特に以下のような活動をしている業者は、行政の許可を得ていない違法な廃棄物回収業者となるため注意が必要です。
- 空き地で回収
- 町中を大音量で巡回
- チラシを配布
- インターネット広告
信頼できる業者を見極めることが、安全で安心な不用品処分につながります。
小型家電回収ボックス
ノートパソコンを処分する別の方法として、市役所の玄関付近や大型ショッピングセンターの共用スペースなどに設けられている「小型家電回収ボックス」を活用する選択肢もあります。
これらの回収ボックスは、おもにドライヤーや携帯電話などの小型家電製品が対象です。
ボックスの投入口のサイズに収まるのであれば、ノートパソコンも受け入れてくれる可能性がありますが、パソコンの受け入れ可否は、自治体によって判断が異なる場合があります。
回収対象の詳細は、自治体に直接問い合わせて確認しておきましょう。
ノートパソコンを捨てずに処分する方法
ノートパソコンを捨てずに処分する方法は、以下のとおりです。
- 買い取り業者に依頼
- 下取りに出す
- メーカーに引き取ってもらう
- フリマに出す
「捨てずに処分をしたい」「捨てずに売却したい」と思う人は、このような方法を検討することで、納得してノートパソコンを処分できるでしょう。
買い取り業者に依頼
買い取り業者に依頼する場合、比較的新しいパソコンや人気機種であれば中古市場での需要が高く、より高値で買い取ってもらえる可能性があります。
特にパソコンの買い取りに特化した専門店であれば、一般のリサイクルショップよりも、より適切な価格査定を受けられる可能性が高いです。
さらに、大手家電量販店の中にも、パソコンを含む様々な家電製品の買取サービスを提供している店舗があります。
たとえパソコンが故障していても、買い取りの対象になることがあるので、まずは店頭やオンラインで無料の査定を申し込んでみることをおすすめします。
下取りに出す
新しいノートパソコンを家電量販店で購入する際、店舗によっては古いノートパソコンを下取りに出せる場合があります。
下取りを利用する際は、本人確認のために身分証明書(運転免許証、パスポートなど)の提示を求められることがあるので、事前に準備しておくことが大切です。
また下取りの条件や対象機種、価格などは店舗によって異なるため、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
メーカーに引き取ってもらう
パソコンを処分する際は、原則としてメーカーに回収を依頼するのが正しい方法です。
まず、パソコンのメーカー名を確認し、そのメーカーの顧客サポートセンターや問い合わせ窓口に連絡しましょう。
メーカーに直接回収を依頼することで、パソコンに含まれる有害物質や個人情報の漏洩を防ぎ、環境に配慮したリサイクルが可能になります。
メーカーによる回収は、パソコンを安全かつ責任を持って処分するためのもっとも確実な方法だといえるでしょう。
メーカーでの処分には処分費用として一般的に「再資源化処理費」が必要となり、ノートパソコンや液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイ一体型のパソコンであれば1台あたり3300円(税込)がかかります。
自作したパソコンや製造元が不明、あるいはすでに存在しないパソコンなど、いわゆる「メーカー等不存在パソコン」を処分したい場合は、一般社団法人パソコン3R推進協会に処理を依頼できます。
回収・リサイクル費用は、デスクトップパソコン本体やノートパソコン、液晶ディスプレイなどの場合、1台あたり4400円(税込)が目安です。
ただし回収・リサイクル費用に加えて、別途振込手数料がかかることに注意が必要です。
参考:一般社団法人パソコン3R推進協会
フリマに出す
比較的新しいノートパソコンや人気の機種を手放す場合は、「メルカリ」をはじめとするフリマアプリを利用するのもひとつの選択肢です。
フリマアプリでは、出品者自身が販売価格を設定できるため、買取業者に売却するよりも高い値段で取引できる可能性があります。
フリマアプリを利用する最大のメリットは、市場価値に近い価格で売却できる点です。
買取業者の場合、利益を上乗せするため、買取価格が抑えられてしまいます。
しかしフリマアプリでは、商品の価値を理解している買い手と直接取引ができるため、より高値での売却が期待できるでしょう。
ただし、フリマアプリを利用する際は、出品から売却までの一連の作業を自分で行う必要があります。
商品の撮影や説明文の作成、購入者とのやり取り、発送など、一定の手間がかかることを理解しておくことが大切です。
ノートパソコンをメルカリに出すポイント
ノートパソコンを売却する前に、パソコン内に保存されている個人情報や重要なデータを別のストレージに移行し消去し、工場出荷時の状態に戻すために初期化(リセット)します。
また、ACアダプターやマニュアルなどの付属品が揃っているか確認し、動作に問題がないかチェックします。
もし付属品の不足や動作に異常がある場合には、説明文に正直に記載することが大切です。
ほかにも売却する際は、パソコンの清掃を怠らないようにしましょう。
ホコリや汚れを丁寧に取り除き、キーボードや画面を綺麗にすることで、買い手に好印象を与えられます。
特に、同じ機種や状態が似ているパソコンが多数出品されている場合、清潔感のある商品の方が選ばれる傾向にあります。
このようなポイントを押えることで、ノートパソコンの売却をスムーズに進め、より高値で取引できる可能性が高まるのです。
売る前の一手間が、結果として大きな差を生むことがあるので、手間を惜しまずに準備することが大切です。
梱包方法
ノートパソコンの梱包手順は以下の通りです。
- 付属品を本体から取り外し、それぞれを緩衝材で包む
- パソコン本体にぴったりより少し大きめのダンボール箱を用意し、緩衝材で包んだ本体を入れる
- 衝撃から守るために箱の四隅に緩衝材・ざら紙・クラフト紙を詰める
- 注意喚起のために外箱に取り扱い注意テープやケアマークを貼る
一般的なノートパソコンの大きさは小型ノートパソコンであれば320×270×厚さ70mm、大型ノートパソコンでは455×371×厚さ162mmです。
自身のノートパソコンの大きさを事前に確認し、サイズの合うダンボールを用意しましょう。
また、可能な場合にはノートパソコンを精密機器専用ケースに入れてからダンボールで梱包すると、衝撃にも強くなり安心です。
パソコンの梱包方法をさらに詳しく知りたい人は「パソコンの梱包方法。安全な梱包手順や注意点まとめ」の記事をご覧ください。
発送方法
メルカリで発送する際は、「らくらくメルカリ便」か「ゆうゆうメルカリ便」を利用するのがおすすめです。
それぞれどのような発送方法なのか、料金はいくらなのか解説します。
らくらくメルカリ便
「らくらくメルカリ便」は、フリマアプリ「メルカリ」と提携しているヤマト運輸の配送サービスです。
このサービスの最大の特徴は、ヤマト運輸の通常料金と比べて最大69%も安く利用できることと、全国一律の料金設定になっていることです。
配送距離に関係なく一定の料金で荷物を送れるため、長距離の発送でも送料を抑えられます。
また「らくらくメルカリ便」では、匿名配送や荷物の追跡、配送中のトラブルに対するサポートも充実しています。
さらに、送料にプラス100円支払えば、自宅まで集荷に来てくれるサービスも利用可能です。
これにより荷物を運ぶ手間が省け、安心してより便利に発送できます。
らくらくメルカリ便(宅急便)
項目 |
情報 |
---|---|
サイズ |
3辺合計200cm以内 |
発送場所 |
ヤマト営業所、ファミリーマート、セブン-イレブン、宅配便ロッカーPUDO、スマリボックス、自宅集荷(+100円) |
損害補償 |
あり |
追跡 |
あり |
らくらくメルカリ便でノートパソコンを送る際の料金は、以下のとおりです。
らくらくメルカリ便(宅急便)送料
サイズ(重量) |
料金 |
---|---|
60(2kg) |
750円 |
80(5kg) |
850円 |
100(10kg) |
1050円 |
120(15kg) |
1200円 |
140(20kg) |
1450円 |
160(25kg) |
1700円 |
ゆうゆうメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便は、日本郵便とメルカリが提携している配送サービスで、ノートパソコンを送る際はゆうパックの発送方法が利用可能です。
らくらくメルカリ便と同様に、ゆうゆうメルカリ便の送料は全国一律となっています。
発送先が遠方でも近距離でも、同じ料金で荷物を送れます。
また、匿名配送や荷物の追跡サービス、配送中のトラブルに対するサポートも備わっているため、安心して利用可能です。
ゆうゆうメルカリ便とらくらくメルカリ便の主な違いは、発送できる場所です。
また、ゆうゆうメルカリ便は集荷サービスを行っていません。
集荷サービスを利用したい場合には、らくらくメルカリ便を検討しましょう。
ゆうゆうメルカリ便(ゆうパック)
項目 |
情報 |
---|---|
サイズ |
3辺合計170cm以内 |
重量 |
25kg以内 |
発送場所 |
郵便局、ローソン |
損害補償 |
あり |
追跡 |
あり |
ゆうゆうメルカリ便でノートパソコンを送る際の料金は、以下のとおりです。
ゆうゆうメルカリ便(ゆうパック)送料
サイズ |
料金 |
---|---|
60サイズ |
750円 |
80サイズ |
870円 |
100サイズ |
1070円 |
120サイズ |
1200円 |
140サイズ |
1450円 |
160サイズ |
1700円 |
170サイズ |
1900円 |
ノートパソコンを処分する際の注意点
ノートパソコンを処分する際、情報漏洩に注意しましょう。
パソコン内には個人情報や重要なパスワードなど、漏洩すると大変困る情報が多く保存されています。
これらのデータを完全に消去せずに処分してしまうと、悪意ある第三者に情報が渡ってしまう可能性があります。
また、たとえパソコンが壊れていても、データを復元することは可能なので、油断は禁物です。
データを確実に消去するには、以下の初期化対応をします。
ただし、一度消去したデータを復元することは非常に困難となります。
そのため初期化する前に、必要なデータを外付けハードディスクやクラウドストレージなどにバックアップしておくことを忘れないようにしましょう。
Windows 10の場合:
- 「スタートメニュー」を右クリックして「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」から「回復」をクリック
- 「このPCを初期状態に戻す」の中にある「開始する」を選択
- 「すべて削除する」をクリック
- 「ファイルの削除のみ行う」、「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」のどちらかを選択
- 「このPCをリセットする準備ができました」と表示されたあと「リセット」を選択すると初期化開始
Mac(macOS Ventura 以降)の場合:
- 画面の左上にある Apple メニュー から「システム設定」を選択
- サイドバーで「一般」をクリック
- 右側で「転送またはリセット」をクリック
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
初期化しても情報漏洩が心配な場合は、物理的にハードディスクを破壊する方法もあります。
具体的には、ハンマーでハードディスクを叩き壊す、ドリルで穴を開けるなどの方法が考えられます。
ただし、この作業にはケガのリスクが伴うため、細心の注意が必要です。
自分で破壊するのが不安な場合は、専門の業者に依頼するのもひとつの方法です。
業者なら適切な器具を使ってハードディスクを確実に破壊してくれます。
ノートパソコンを処分する際は、データの消去を確実に行うことが何より重要です。
初期化や物理的破壊など、自分に合った方法で必ずデータを消去し、個人情報の漏洩を防ぎましょう。
ノートパソコンの寿命は5年程度
パソコンを買い取ってもらう場合、購入からあまり時間が経っていない比較的新しい機種でないと、買い取り対象になりにくいことを理解しておく必要があります。
ノートパソコンの使用頻度や使い方によっても異なりますが、ノートパソコンの寿命は5年程度といえます。
そのため多くの買取サービスでは、購入後約3年以内のパソコンしか扱っていないのが現状です。
パソコンが一般的な消費財となるため、5年前や10年前に買ったような古いパソコンは、買い取ってもらえない可能性が高いのです。
日々技術が進歩し、新しいアプリケーションやソフトウェアが開発される中、古くて処理速度の遅いパソコンや、最新のアプリケーションに対応できないパソコンは、市場価値がほとんどありません。
特に、5年前や10年前のパソコンでは、現在主流のソフトウェアを快適に動作させることが難しいでしょう。
パソコンを買い取ってもらいたい場合は、寿命が近いかどうかの確認も重要です。
長年使ったパソコンは、買取に出すよりも、リサイクルや適切な廃棄を検討する方がいい場合もあるといえます。
ノートパソコンを梱包するおすすめ資材
ノートパソコンを梱包する際は、以下の資材を準備しましょう。
これらの資材を適切に使用することで、ノートパソコンを衝撃や振動から守り、安全に配送できます。
梱包する際は、隙間なくしっかりと緩衝材を詰め、テープでしっかりと固定しましょう。
ダンボールワンではノートパソコンを梱包する資材をすべて取り扱っています。
業界最安クラスの資材を多く用意しているため、手頃な価格で購入が可能です。
まとめ
ノートパソコンは、一般ごみや粗大ごみでは捨てられません。
メーカーによる回収とリサイクルが義務づけられているため、適切な方法で処分しましょう。
不用品回収業者や小型家電回収ボックス、購入店での回収、買い取り業者、下取り、メーカーでの引き取り、フリマでの売却など、様々な方法があります。
処分する前には、必要なデータを移動したあとに必ずデータを消去し、ハードディスクを初期化または物理的に破壊することを忘れずに行いましょう。
フリマでの売却を検討している人は適切な梱包資材を用意し、丁寧に梱包することも大切です。
ダンボールワンではノートパソコンの梱包に必要な資材をすべて取り扱っており、
業界最安クラスの資材を多く用意しています。
さらに最短で当日出荷にも対応しているので、すぐに資材を受け取ることが可能です。
業界最安級の価格で販売している資材もあるので、ぜひダンボールワンで購入を検討してみてください。
