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ニッキとシナモンの違いを徹底解説!これで使い分けは完璧

料理やお菓子づくりの際に使用するスパイスには様々な種類がありますが、中には香りや風味が似ているものもあり、「どれを使えば良いのだろう?」と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

今回はスパイスの中でも香りが似ている「ニッキ」と「シナモン」の違いを、原料や栄養価など様々な角度から解説します。

ニッキとシナモンとは

ニッキとシナモンは、その香りから呼び名が違うだけで同じものだと思っている人も多いかもしれませんが、それぞれは異なるものです。また、シナモンロールやカプチーノなど、シナモンのことは知っているものの、ニッキを知らないという方もいるかもしれません。

ここではまず、ニッキとシナモンがどのようなものかを解説します。

ニッキとは

ニッキとは、香辛料の一種です。ニッキが使われている代表的なお菓子としては、「八つ橋」や「ニッキ飴」などが挙げられます。また、ニッキは香辛料としてだけではなく、古くから生薬としても使われてきました。

シナモンと比較すると収穫量や流通量が少なく、香辛料の中では高価なものとして知られて
います。

シナモンとは

シナモンも、ニッキと同様に香辛料の一種です。

シナモンはシナモンロールやパン、アップルパイなどに使われることが多く、さらに香辛料としてカレーに入れられることも少なくありません。

シナモンには「オイゲノール」と呼ばれる成分がふくまれており、殺菌作用が鎮痛効果があるといわれています。さらに、紀元前4000年頃からミイラの防腐剤として使われていることもあり、世界最古のスパイスとしても知られています。

ニッキとシナモンの違い1.原料

ニッキとシナモンは似た香りがしますが、原料にはどのような違いがあるのでしょうか。

ここからは、ニッキとシナモンの違いを原料という観点から解説します。

ニッキ

ニッキは、日本産のクスノキ科の常緑樹である「ニッケイ(肉桂)」の根の皮から作られたものです。

ニッケイは樹皮よりも根の皮のほうが香りが強いという特徴がありますが、根の皮を加工できるほど育てるためには長い年月が必要です。具体的には、樹皮の場合は2年ほどで収穫が可能ですが、根の皮をの収穫には15年ほど育てる必要があるのです。

さらに、ニッケイの根を収穫する際は手作業で慎重に掘り起こす必要があります。そのため、大量生産することが難しく、香辛料の中でも高価なものとして扱われています。

シナモン

シナモンもニッキと同様クスノキ科ニッケイ属の植物が使われていますが、シナモンは「セイロンニッケイ」という品種が使われており、スリランカで多く栽培されています。そのほか、流通しているものとしてはインドシナや中国で採れるシナニッケイ(カシア)が一般的です。

シナモンはセイロンニッケイやシナニッケイのもっとも外側の樹皮が使われており、樹皮をスティック状に巻いたものは「シナモンスティック」、粉末状にしたものは「シナモンパウダー」として売られています。

これらは、ニッキのようにそれほど手間がかからず低コストで生産できることから、世界中で多く流通しています。

ニッキとシナモンの違い2.味・香り

同じものとして認識されがちなニッキとシナモンですが、この2つは原料以外にも味や香りの違いがあります。

ここからは、それぞれの味や香りの違いをみてみましょう。

ニッキ

ニッキはとシナモンには同じ「シンナムアルデヒド」と呼ばれる香気成分が多く含まれていますが、ニッキにはこれに加えて「クマリン」や「カンファー」と呼ばれる香気成分が含まれています。

シナモンと同じ香気成分が含まれているため、シナモンに似た独特の甘い香りがあるのですが、ニッキは爽やかかつ辛みが強いのが特徴です。

特に関西ではニッキ水と呼ばれる飲み物を見かけることがありますが、これはニッキの持つ爽やさや辛みが暑い時期に合うからだと考えられているようです。

シナモン

シナモンにもニッキと同様、香気成分である「シンナムアルデヒド」が多く含まれています。しかし、そのほかの香気成分「オイゲノール」や「ベンズアルデヒド」が含まれてい
点がニッキとの違いです。

これらの成分により、シナモンもニッキとにた独特の甘い香りがしますが、シナモンのほうがニッキよりも甘味があり、ニッキのような辛みはありません。

また、シナモンは香りは強いですが、風味はそれほど強くないため、甘い香りを生かした洋菓子と相性が良く、クッキーやケーキなどに使用されることが多い傾向があります。

ニッキとシナモンの違い3.栄養価

ニッキとシナモンは同じクスノキ科ニッケイ属の植物からできており、「シンナムアルデヒド」と呼ばれる同じ香気成分も含まれていますが、味や風味は少し異なります。

それでは、ニッキとシナモンに栄養価の面での違いはあるのでしょうか。以下ではニッキとシナモンのそれぞれの栄養価について解説します。

ニッキ

ニッキ10gあたりのエネルギーは36kcal、たんぱく質0.36g、脂質0.35g、炭水化物7.96gです。

ニッキには毛細血管を刺激する作用があり、毛細血管の血行が促進されると脳や内臓、皮膚などが活性化され、冷え性の改善やアンチエイジングへの効果が期待されます。さらに、ニッキには血糖値を下げる効果や、むくみ予防の効果があるともいわれています。

ただし、過剰な量を摂取すると肝機能障害を起こす可能性があるため、過剰摂取は避け、あくまでもスパイスとして料理に使用する範囲内で摂取する必要があるでしょう。

シナモン

シナモン10gあたりのエネルギ、たんぱく質、脂質、炭水化物はすべてニッキと同じです。

また、シナモンにも血行促進や血糖値を下げる効果など、ニッキと同様の効果があるといわれています。さらに、シナモンの独特の甘い香りは食欲増進にも役立つといわれています。消化酵素の分泌が促され、胃腸を丈夫にする作用も期待できるでしょう。

シナモンもニッキと同様、過剰摂取をすると肝機能障害を起こす可能性があります。また、のどの粘膜が腫れるといったアレルギー反応を起こす人もいるといわれているため、少しずつの摂取をおすすめします。

ニッキとシナモンの違い4.使い方

ニッキとシナモンは似ている部分が多くありますが、辛みの有無には違いや流通量に違いがあります。そのため、それぞれの特徴を活かして使用することがポイントです。

ここからは、ニッキとシナモンのそれぞれのおすすめの使い方を紹介します。

ニッキ

ニッキを使う代表的な食べ物としては「八つ橋」「ニッキ飴」「ニッキ水」が挙げられます。基本的に和菓子に使われることが多く、洋菓子に使われることは少ないといえるでしょう。

ただし、洋菓子に使えないといった決まりはありません。ニッキにはシナモンにはない独特の爽やかさと辛みがあるため、ニッキとシナモンに共通する独特の甘い風味をつけながらも、爽やかさや辛みもプラスしたいという場合にはシナモンの代わりにニッキを代用してみるというのもひとつの手でしょう。

シナモン

シナモンを使う代表的な食べ物には、シナモンロールやアップルパイ、ケーキやクッキー、ドーナツ、カプチーノや紅茶などが挙げられます。

シナモンは洋菓子に使われるイメージが強いシナモンですが、中東や南アジアには炒め物や煮込み料理の香りづけとして使用されることもあるようです。カレーに使用するミックススパイス「ガラムマサラ」のベースにすることもあります。

ニッキよりも流通量が多く価格もニッキより安いため、シナモンの独特の香りを楽しみたい方は、様々な料理に使用してみるといいでしょう。シナモンパウダーであればいつでも気軽に使用できるでしょう。

まとめ

シナモンとニッキは同じクスノキ科ニッケイ属の植物からできている香辛料のため、香りが似ている部分がありますが、同じものではありません。

また、シナモンは流通量が多く様々な料理に幅広く使用されていますが、ニッキは和菓子のような限られたものにしか使われないことが多く、シナモンよりも高価です。そのため、「ニッキの風味が好き」「ニッキの風味を料理にプラスしたい」という方は、まずは手に入れやすいシナモンを代用してみるのもひとつの手でしょう。

ニッキとシナモンには健康を増進させる効果も期待できます。過剰摂取には気を付けながら、様々な料理にプラスして独特の風味を楽しんでみましょう。

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