「自然災害に備えて防災グッズをそろえたいが何を準備すればいいのかわからない」「どのくらいの量を準備すればよいのかわからない」と思う人も多いでしょう。
自然災害が多い日本では防災グッズが必要ですが、災害時に普段の生活で必要なものをすべて準備してしまうと大荷物となり、運ぶことは困難です。この記事では災害時に「本当に必要な防災グッズ」がわかるため、荷物を最小限に抑えても命が守れる対策が立てられます。
手作りできる防災グッズもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
必要な防災グッズ・非常持出品
常時持出品とは避難するときにまず持ち出すべきものです。
非常用袋に入れ、玄関や寝室などすぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
貴重品
防災グッズに入れておく貴重品は、以下のとおりです。
- 現金(10円玉)
- 預金通帳
- 保険証
- 免許証
貴重品は日常生活でも利用する機会が多いため、コピーを用意する、もしくは番号控えたメモを用意します。
現金は1万~2万円程入れておくと安心です。
また10円玉も準備しておきましょう。
10円玉は公衆電話に利用できるほかにも、ハサミ代わりになります。
ハサミがない避難所で袋が開けられず、困ってしまった場合は10円玉で2枚で簡単に開けることが可能です。
このように10円玉は様々な活用法があるため、複数枚入れておきましょう。
避難用具
防災グッズに入れておく避難用具は、以下のとおりです。
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 予備の電池
- モバイルバッテリー
- ヘルメットまたは防災ずきん
懐中電灯は1人ひとつ準備をしておくと安心です。近年はラジオ付きの懐中電灯やヘッドライト型もあり、機能性が優れているものもあります。
モバイルバッテリーは、スマートフォンの充電に使用できます。避難所では1人あたりの充電時間が短く、満足に充電ができません。
そのため現代ではモバイルバッテリーも必需品のひとつとなっています。
生活用品
防災グッズに入れておく生活用品は、以下のとおりです。
- 厚手の手袋および軍手
- 毛布
- 缶切り
- ライター、マッチ
- ナイフ
- 携帯トイレ
- マスク
- カイロ
- 筆記用具
- 耳栓
- 個人用タオル
- 手指用の消毒液
生活用品は避難所生活で最低限必要なものです。
毛布は非常用圧縮毛布というグッズも販売されていますが、通常の毛布であっても圧縮袋に入れることでコンパクトになり、防災バッグにいれておくことも可能です。
救急用具
防災グッズに入れておく救急用具は、以下のとおりです。
- 救急箱
- 処方箋の控え
- 胃腸薬、便秘薬、持病の薬
- 生理用品
救急箱には、絆創膏や消毒液、ガーゼ、包帯、三角巾などを準備しておきましょう。
ほかにも日頃使用している薬やサプリメントなど、準備しておくと安心です。
非常食
防災グッズに入れておく非常食は、以下のとおりです。
- 乾パン
- 缶詰
- 栄養補助食品
- アメやチョコレート
- 飲料水
非常食はそのまま食べられるものを最低3日分用意しておくと安心です。
缶詰は栄養価が高く、好みに合っているものを選びましょう。被災中は大きなストレスがかかるため、好きなものを食べるだけでもストレスは軽減されます。
また非常食は賞味期限があるため、定期的な交換も必要です。
自分自身で防災の日を決め、1年に1回確認する日を設けるよよいでしょう。
衣料品
防災グッズに入れておくべき衣料品は、以下のとおりです。
- 下着、靴下
- 長袖、長ズボン
- 防寒用ジャケットおよび雨具
衣類は動きやすいものを準備しておきます。
防寒用のセーターも寒い季節には役立ちます。
荷物が多くかさばってしまう人はアルミブランケットを準備する、または圧縮袋を活用するとよいでしょう。
必要な防災グッズ・備蓄品
備蓄品とは災害時に復旧するまでの数日間を自足できるように準備しておくものです。
災害後に取りに行けるように、車のトランクや倉庫、納戸などに複数の場所に分散して保管しておきましょう。
備蓄品に必要なものを詳しく解説します。
食料品
備蓄品の食料品は、以下のとおりです。
- レトルト食品
- インスタントラーメン、インスタントみそ汁
- 飲料水
レトルト食品ではごはんやおかゆ、アルファ米がおすすめです。
アルファ米とは、水さえあればご飯が食べられる保存食品です。
アルファ米は味の種類が豊富で、5年以上保存できるものもあります。
このようにレトルト食品と比較すると保存期間が長く、栄養価が高いといったメリットがあります。
飲料水は1人1日3リットルが目安となります。3日分備えておくと安心です。
生活用品
備蓄品の生活用品は、以下のとおりです。
- 給水用ポリタンク
- カセットコンロ
- ティッシュペーパー
- ウェットティッシュ
- トイレットペーパー
- ラップフィルム
- 紙皿、紙コップ、割りばし
- 簡易トイレ
- 水のいらないシャンプー
- ビニール袋
- ロープ
- 工具セット
- ほうきとちりとり
- ランタン
- 長靴
ポリタンクには日頃から水道水をためておくと災害時に生活用水として活用できます。
またラップフィルムは食器の上に敷くと洗わずに使用ができるほか、けがをしたときの応急処置や寒いときの防寒対策など様々な場面で役立ちます。
ほかにもビニール袋は雨具、敷物、簡易トイレとしても使用が可能です。
透けないビニール袋を用意しておくとプライバシーが保護できるでしょう。
必要な防災グッズ・常時携行品
常時携行品とは、外出先で被災した場合に役立つ防災グッズです。
普段持ち歩くバッグに入れておくものとなり、コンパクトで軽量なものがよいでしょう。
常備携行品は以下のとおりです。
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 笛、ホイッスル
- 避難カード
- 避難用マップ
笛やホイッスルは災害時に閉じ込められたとき、場所を知らせるために使用します。
避難カードは自分や家族の連絡先や生年月日などの情報、避難経路、一時避難場所などを自分で記入し作成します。
各自治体のホームページでテンプレートや書き方を紹介しているため、居住地の自治体ホームページを確認してみるとよいでしょう。
手作りできる便利な防災グッズ
防災グッズには購入するだけでなく、手作りできるものもあります。
手作りできる防災グッズにはどのようなものがあるのか詳しく紹介します。
ダンボールベッド
ダンボールベッドは良質な睡眠をとれることに加えて、エコノミークラス症候群の予防にもなります。
ダンボールベッドの作成手順は、以下のとおりです。
- ダンボールの箱を組み合わせ、建物の筋交いのように斜めの仕切りを入れる
- フタを閉じてベッドの土台にする
- 土台の上にダンボールを敷き、間仕切りを立てて【完成】
簡易トイレ
災害時には避難所のトイレが不足してしまったり自宅のトイレが壊れてしまったりするかもしれません。
そのようなときに応急用として簡易トイレが役立ちます。
ダンボール簡易トイレは以下の材料を使用して手作りできます。
- ダンボール 2 個(大・小各1個)
- 固定用ダンボール適宜 布ガムテープ
- カッター・ハサミ
- 鉛筆・マジックペンなど
- ビニール袋(大・中各1枚)
- 新聞紙(紙おむつや猫の砂などでも代用可能)
ダンボール簡易トイレの作成手順は以下のとおりです。
- 大きいダンボールの中に小さいダンボールを入れる
- 固定用ダンボールを隙間に詰め込み、座ったときの強度を増す
- ダンボールの側面の内側(小さいダンボール部分)を切り抜き、外側(大きいダンボール部分)は切り落とさずフタにする
- 潰れてしまわないようにガムテープで補強して【完成】
トイレが完成したら大きめのビニール袋を被せて、その上から新聞紙や猫の砂などを入れたビニール袋(中)をセットします。
強度が心配な人は箱の4つの角に水または砂などを入れたペットボトルや牛乳パックを入れましょう。こうすることで強度が増し、長く使用できます。
ダンボールマット
ダンボールは床に敷くだけで良質な睡眠がとれるマットとなり、底冷えを防ぐのに抜群です。
ダンボールマットのメリットは、以下のとおりです。
- ダンボールは穴が開いており空気が入るため断熱性がある
- いびきやそばを通る人の足音などの音を和らげる
- 仮設住宅に引越しするときには箱を再利用して荷物が運べる
冬場はダンボールベッドと布団を合わせて使用することで断熱効果が向上します。
さらに断熱効果を高めたいときには、ダンボールを体に巻きつけたり、重ねたりすると効果的です。
プチプチ寝袋
プチプチは粒の中に空気を閉じ込めている製品です。
緩衝材として梱包資材によく使用されていますが、災害時には衝撃を吸収するだけでなく保温性の高さから、寒さ対策として使用できる防災グッズとなります。
プチプチ寝袋は体の大きさ程のプチプチシートを準備し、体に巻きつけます。
プチプチが重なる部分をガムテープで止めて完成です。
プチプチ寝袋の下にダンボールを敷くと、さらに快適に睡眠がとれます。
ダンボールには断熱効果があるため、床に敷くことで冷たさから体を守り、保温性が高まるでしょう。
プチプチポンチョ
プチプチで手作りできるポンチョは保温性もあり、雨や風などを防ぐこともできます。
プチプチポンチョは上半身を覆う大きさのプチプチシートを準備し、顔のみが見える状態までプチプチを巻きつけます。
プチプチが重なる部分をガムテープで止めて完成です。
袋状になっているプチプチシートであれば底の部分、左右どちらかの角を顔が出る部分のみ切り取るだけで、ポンチョができあがりです。
防災にも役立つ梱包資材
ダンボールやプチプチは梱包資材のイメージが強いですが、保温性や汎用性が高く防災グッズとして役立ちます。
災害時に梱包資材がどのように役立つのか詳しく紹介します。
大きなダンボール箱
大きなダンボール箱の災害時の活用例は以下のとおりです。
- テーブル
- 簡易ベッド
- 仕切り(パーテーション)
大きなダンボール箱は災害時に様々な活用が可能です。
「備蓄品としてダンボール箱を持っておきたいが、手持ちがない」「使用済ダンボールだと凹みや歪みがあり、災害時には不安」と思う人もいるかもしれません。そのようなときは「ダンボールワン」で購入が可能です。
丈夫なダンボール(厚口・撥水)
丈夫なダンボールや撥水ダンボールの災害時の活用例は、以下のとおりです。
- いす
- 簡易トイレ
- 貯水タンク
強度が必要な防災グッズや水を扱う防災グッズはこのような丈夫なダンボールを使用すると安心です。
丈夫なダンボール、かつ撥水加工が施してあるダンボールを簡単に見つけられない場合も多いでしょう。。
そのようなときは「ダンボールワン」で手に入ります。
ダンボール板(シート)
ダンボール板の災害時の活用方法は以下のとおりです。
- マット
- スリッパ
ダンボールは断熱効果が高いため、床が冷たく感じられる場合に有効です。
また板を靴の大きさに切り、新聞紙で覆うことでスリッパとしても活用ができます。
ダンボール板を多めに準備しておきたいときは「ダンボールワン」で準備しておいてはいかがでしょうか。
プチプチ(緩衝材)
プチプチの災害時の活用例は、以下のとおりです。
- ポンチョ
- 寝袋
- 室内照明
- 座布団
- まくら
- 窓からの冷気の断熱
プチプチは保温性、断熱性が高いため、寒さをしのげます。また軽量で形を柔軟に変えられるため、様々なものに活用できるでしょう。
例えば懐中電灯にプチプチを被せることで、光が反射し、室内照明にもなります。
「プチプチを持っていない」「寝袋にするくらい大きなプチプチを準備しておきたい」と思う人は「ダンボールワン」で購入が可能です。
まとめ
防災グッズには様々なものがあり、準備する量が多くあります。
消防庁のリストを見て、漏れがないように準備すると安心です。
個人的に必要なものがあれば、随時リストに追加していきましょう。
すべてのアイテムを一度に準備するのは大変だと感じるかもしれませんが、少しずつ揃えていくことも有効です。
また購入するだけでなく、手作りで準備できる防災グッズも多くあります。
特にダンボールやプチプチは寒さ対策には欠かせません。
「手持ちのダンボールが歪んでいる、または凹みがあるので、しっかりしたダンボールが欲しい」または「家族人数分のダンボールが準備したい」このように思っている人は「ダンボールワン」で準備ができます。
160サイズやさらに大きいサイズも販売しているため、用途に合わせて様々なサイズのダンボールも手に入ります。
ダンボール板やプチプチもまとめて購入ができるため、ぜひダンボールワンで購入を検討してみてください。