「輸送中と表示されているとき、荷物はどのような状況なのか」「輸送中に荷物が破損してしまったり、届かなかったりした場合は、どう対処すればいいのか」と思う人は多いのではないでしょうか?この記事では各配送業者やオンラインショップが「輸送中」の表示になっているときの状況と、配送トラブルになったときにどのように対応すればよいか解説します。
輸送中とは
輸送中とは発送元から届け先の最寄り配送拠点まで、荷物を運んでいる状況です。
現在各配送業者やオンラインショップのサイトでは、追跡サービスや注文履歴から荷物が今どこにあるのか、いつ手元に届くのか簡単に調べることが可能です。
輸送中の定義は基本的に同じですが、各配送業者やオンラインショップごとに異なる点もあります。
それぞれ詳しく解説します。
佐川急便
佐川急便の「輸送中」とは集荷してから配達中の表示になるまでのことをいい、各地区の中継センターを経由して最寄りの営業所へ送っている状況です。
佐川急便では全国に約20ヶ所の中継センターが配置されており、集荷してから複数箇所の中継センターを通過することもあります。
そのような場合は、通過した数分「輸送中」が表示されます。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の「輸送中」とは配達担当の営業所へ輸送している状況です。
ヤマト運輸では営業所、またはセールスドライバーが荷物を預かり「荷物受付」の状況になったあと「発送済み」の表示となり、その後「輸送中」に表示が切り替わります。
営業所に荷物が到着すると「配達店到着」の表示となります。
Amazon
Amazonの「輸送中」とは発送元倉庫から届け先の最寄り配送拠点へ輸送している状況です。
ただし配達の距離やそのほかの要因により、「輸送中」の表示が省略され、よりシンプルな表示になることもあります。
その場合は、以下のような表示となります。
「〇月〇日発送済」
↓
「配達中」
↓
「〇月〇日までにお届け」
このように「輸送中」の表示にならず、すぐに「配達中」の表示になる可能性があることを理解しておきましょう。
メルカリ便
メルカリ便の「輸送中」とは「発送済み」から「配達中」になるまでのことをいい、発送受付店舗から購入者最寄りの配達店へ輸送している状況です。
メルカリ便には、らくらくメルカリ便とゆうゆうメルカリ便がありますが、どちらも「輸送中」の扱いは同じです。
輸送中と配達中の違い
「輸送中」とは前述したとおり、発送元から届け先の最寄り配送拠点まで商品を運んでいる状況です。
一方「配達中」とは、配送拠点から地区担当のドライバーが順番にルートをまわり、荷物を届けている状況をいいます。
「配達中」の表示になれば、その日のうちに商品が手元に届く可能性が高いといえるでしょう。
輸送中から届くまでの日数は?
「輸送中」が表示されてから手元に荷物が届くまで、どの程度の日数がかかるのでしょうか?
各配送業者やオンラインショップごとに到着日数の目安を定めていますが、大型連休や交通状況、天候などにより想定よりも時間がかかる可能性があることを、理解しておきましょう。
各配送業者やオンラインショップごとにそれぞれ詳しく解説します。
佐川急便
佐川急便の追跡サービスを利用し、荷物状況が「輸送中」の表示になってから荷物が届くまで約1日〜2日かかります。
「輸送中」となった翌日には「配達中」の表示となり、その日に荷物が届くことがほとんどです。
しかし、集荷した地点と配達の到着地点に距離がある場合には、荷物が届くまで2日程度かかる可能性もあります。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の荷物お問い合わせシステムに表示される配達状況が「輸送中」の表示になってから、荷物が届くまでは約1日〜2日かかります。
「輸送中」となった翌日は基本的に「配達中」の表示に変わり、その日のうちに荷物が届くことが多いでしょう。
しかし、発着地に距離がある場合には、荷物が届くまで2日程度かかる可能性もあります。
またヤマト運輸では様々な発送方法があります。
そのため、発送方法によって到着日数が想定よりも早まったり、遅れたりする可能性があることを理解しておきましょう。
Amazon
Amazonの購入履歴から確認できる配送ステータスが「輸送中」の表示になってから、荷物が届くまでは基本的に約1日〜2日かかります。
ただしAmazonでは「お急ぎ便」や「当日お急ぎ便」といったサービスをおこなっているため、この限りではありません。
「お急ぎ便」であれば注文確定から3日以内となり、「当日お急ぎ便」では注文したその日に届きます。
そのため、注文方法によっては当日に荷物が届くといえます。
メルカリ便
メルカリ便の取引画面から確認できる配送ステータスが「輸送中」の表示になってから、荷物が届くまでは基本的に約1日〜2日かかります。
ただしヤマト運輸と提携しているらくらくメルカリ便の場合、営業所やコンビニ、宅配便ロッカーPUDOに持ち込んだ時間など、発送方法によっては想定よりも時間がかかる場合があります。
また日本郵便局と提携している、ゆうゆうメルカリ便の場合は「輸送中」の表示になってから荷物が届くまで、最短1日〜最長10日ほどかかるため、荷物の到着までの日数は幅が広いといえるでしょう。
ゆうゆうメルカリ便でも、らくらくメルカリ便と同様に発送方法によっては想定よりも時間がかかる場合があります。
輸送中から変わらない原因
「輸送中」から荷物状況の表示が変わらず、不安になる人は多いのではないでしょうか?
各配送業者やオンラインショップの荷物状況が変わらない原因と確認方法をそれぞれ解説します。
佐川急便
佐川急便の荷物状況が「輸送中」から変わらない原因として多いのが、ドライバーが追跡システムへの反映を忘れてしまっていることです。
「輸送中」のまま2日経過しても荷物状況が「配達中」に変わらないときには、追跡サービス画面に載っている担当営業所に電話する、またはオンラインのお荷物問い合わせサービスを利用してみましょう。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の荷物状況が「輸送中」から変わらない原因は、荷物のデータ登録、データの更新に時間がかかっている場合や、配送ステータスが前後して表示されている場合があります。
発送されてから表示が1週間変わらなければ伝票番号を確認し、ヤマト運輸のホームページにある「荷物お問い合わせシステム」から検索する、もしくはコールセンターに電話をして問い合わせしましょう。
以下のフリーダイヤルで伝票番号を伝えると、現時点で荷物がどこにあるのか確認できます。
- フリーダイヤル:0120-01-9625
- 受付時間:8:00 ~ 21:00(年中無休)
Amazon
Amazonの荷物状況が「輸送中」から変わらない原因は、配送業者のバーコードの読み込みミスや使用しているシステムに、不具合が起きていると考えられます。
Amazonでは過去にも通信障害が起きた際に荷物の追跡ができない状況になったことがあります。
表示が変わらなくても、荷物が手元に届いていれば問題はありません。
しかし表示が変わらず、荷物も届かない状況の場合は、1日〜2日程度待ってみましょう。通常はお届け予定日、またはその直後に到着します。
それでもなお届かない場合には「Amazonのカスタマーサービス」へ問い合わせてみましょう。
メルカリ便
メルカリ便の荷物状況が「輸送中」から変わらない原因は、発送後から更新されるタイミングが遅れていることがあります。
例えば「輸送中」から突然「配達済み」となる場合や、「発送済み」から荷物状況が変わらず、突然「配達中」となる場合です。
配送ステータスが突然変更となる原因として、メルカリが日本郵便局と提携している「ゆうゆうメルカリ便」であったことが考えられます。
日本郵便局の場合、発送後からリアルタイムにデータが反映されません。
そのため、一気に発送済みから配達済みとなることがほとんどです。
またコンビニから発送した場合も、配送業者が回収するタイミングによって反映に時間がかかります。
「輸送中」から2、3日経過しても配送ステータスが動かずに不安なときには、出品者にメッセージを送ってみましょう。
返信がない場合には、メルカリの事務局に問い合わせます。
輸送中に荷物が破損したら?
荷物を受け取ったときにダンボールに穴が開いていたり、潰れていたりした場合、どのように対処すればよいか悩んでしまう人もいるかもしれません。
そのようなときはその場でドライバーと一緒に中身が破損していないか確認しましょう。
このとき荷物が破損していれば、受け取り拒否をしてドライバーに持ち帰ってもらい、そのあと購入したショップに連絡します。
荷物が破損しており受け取り拒否したことを伝えれば、代替品を再度発送してくれるでしょう。
また荷物を受け取ったあとで中身の確認をする人や、宅配ボックスに入っている荷物をあとで確認したときに、破損に気付く場合があります。
開封後に中身が破損していた場合は、すぐに購入したショップに連絡しましょう。
そのあと購入したショップと配送業者との間で破損の原因が話し合われます。
一般的な流れは上述したとおりですが、各配送業者やオンラインショップごとに補償金額や問い合わせ方法が異なるため、詳しくみていきましょう。
佐川急便
佐川急便の荷物の破損に対する補償金額は、荷物ひとつにつき30万円が責任限度額となっています。なお、天災や不可抗力などの場合は対象外です。
荷物が届いてすぐにドライバーの目の前で破損が確認できればよいですが、受け取ったあとに破損を確認した場合には、購入したショップに直接連絡しましょう。
なお、配達から2週間が経過した破損は佐川急便の補償の対象外となるため、荷物が届いたら速やかに開封すると安心といえます。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の荷物の破損に対する補償金額は発送方法によって異なります。
補償金額は以下のとおりです。
発送方法 | 補償金額(責任限度額) |
---|---|
ネコポス | 3000円(税込み) |
宅急便コンパクト | 3万円(税込み) |
宅急便(1梱包の価格が3000円(税込み)を超える場合) | 30万円(税込み) |
受け取ったあとに破損に気付いた場合は、送り状(伝票)番号を手元に用意し、サービスセンターへ連絡すると対応してくれます。
ただし、配達から2週間が経過した破損は補償の対象外となるため、荷物が届いたら速やかに開封し、中身を確認しましょう。
Amazon
Amazonで購入した荷物が輸送中に破損していることが判明した場合、Amazonから「破損が判明し商品代金全額を返金する」といった内容のメールが届きます。
この場合、返金はAmazonギフト券で返金され、購入した商品が欲しいときにはもう一度注文する必要があります。
なお、受け取ったあとに破損に気付いたときは、Amazonのカスタマーサービスに連絡しましょう。
またAmazon以外の外部の出品者が販売しているAmazonマーケットプレイスを利用している際は「注文履歴」ページから「注文に関する問題」を選択し、コメントで破損状況を伝えます。返金リクエストも同時に申請が可能です。
Amazonの返品、交換は原則として商品到着から30日以内となるため、破損が確認できたら速やかに問い合わせるとよいでしょう。
メルカリ便
メルカリ便の取引で輸送中に破損した可能性があるときは、受取評価をせずに、取引メッセージにて出品者へ破損状況を伝えます。
受取評価してしまうとメルカリ事務局でのサポートが困難となるため、注意しましょう。
破損を確認したときの手順は、以下のとおりです。
- 購入者:到着した商品の状態を出品者へ伝える
- 出品者:梱包・発送時の状況を購入者へ伝える
- 購入者:到着した商品の情報を事務局へ連絡する
なお出品者と話し合いで解決できた場合には、事務局への連絡は必要ありません。
事務局へ問い合わせる場合には以下の4点を伝えます。
- 商品の破損状況や商品の数量などの情報
- 商品が破損状態していることが確認できる画像
- 緩衝材で商品を包んでいることがわかる画像
- 梱包の外装がわかる画像(外装に破損ある場合、破損箇所がわかる画像)
事務局に伝えたあとは、連絡を待ちましょう。
まとめ
「輸送中」は配送業者やインターネットショップごとに、異なる点があります。
どの配送業者が荷物を運んでいるのか、どのショップから購入しているものなのかなどを確認し、荷物が届かない場合には問い合わせをしましょう。
また「輸送中」の破損は、対応が遅くなってしまうと補償の対象外となってしまう可能性もあるため、荷物が届いたら速やかに開封する習慣をつけておくと安心です。
また自身が受け取り側ではなく、発送する側となったときには破損しないように丁寧な梱包を心掛けることが大切です。
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破損トラブルを避けるためにも、しっかりとした梱包材を購入したいと思う人はぜひ「ダンボールワン」で購入を検討してみてください。