日本郵便では、チルド冷蔵で食品を送れるチルドゆうパックがあります。
今回は日本郵便のチルドゆうパックについて、サイズや送料、発送方法などを詳しく見ていきましょう。
チルドゆうパックとは
チルドゆうパックは、冷蔵されている荷物を0~5℃の温度を保ったまま送れる日本郵便のサービスです。
チルドゆうパックのサイズ
チルドゆうパックでは縦・横・厚さの3辺合計が150cm以内(もっとも長い1辺が100cm以内)、重さ25kg以内の荷物を送れます。また、横に倒せない荷物については厚さ50cm以内という制限があるので、注意が必要です。
チルドゆうパックの料金
チルドゆうパックの送料は、サイズや送り先の地域によって異なります。
例えば東京から発送する場合、各地域への送料は以下の通りです。
発送元:東京 | 東京 | 大阪 | 仙台 | 札幌 | 福岡 |
---|---|---|---|---|---|
60サイズ | 1,035円 | 1,195円 | 1,095円 | 1,525円 | 1,525円 |
80サイズ | 1,390円 | 1,560円 | 1,460円 | 1,890円 | 1,890円 |
100サイズ | 1,955円 | 2,115円 | 2,005円 | 2,435円 | 2,435円 |
120サイズ | 2,205円 | 2,365円 | 2,265円 | 2,695円 | 2,695円 |
140サイズ | 3,110円 | 3,280円 | 3,160円 | 3,590円 | 3,590円 |
150サイズ | 4,110円 | 4,260円 | 4,160円 | 4,590円 | 4,590円 |
チルドゆうパックのお届け日数
チルドゆうパックは、ゆうパックと同様に土日祝日の配送も行っています。
そのため、チルドゆうパックを利用した際のお届け日数は、発送先の地域によっても異なりますが、おおむね翌日~翌々日で届く場合が多いです。
天候や配送が増える時期(お中元、お歳暮、特産品の出荷時期)によっては、遅れが出る場合もあります。
チルドゆうパックの発送方法
チルドゆうパックを発送する際は、一般の荷物を送るときとは発送方法が異なります。
下記の点に注意して発送してください。
発送できる場所
チルドゆうパックの発送方法は、チルドゆうパックの取り扱いがある郵便局の窓口か、ドライバーによる集荷です。
全国すべての郵便局でチルドゆうパックに対応しているわけではないので、事前に最寄りの郵便局が対応しているか、確認しておくことをおすすめします。
チルドゆうパックの取り扱いがある郵便局は、下記のホームページにて「郵便サービスから選ぶ」の中の「チルドゆうパック」を選択して検索すると、都道府県と市区町村から調べられます。
参考:日本郵便局│郵便局・ATMをさがす
また、電話やWebページからの集荷依頼で取りに来てもらうこともできます。
近くにチルドゆうパック対応の郵便局がない場合は、集荷を依頼した方がスムーズです。
予冷時間
日本郵便では予冷時間はとくに定められていませんが、ホームページには予冷は必ずするように記載されています。
予冷の温度と時間は、0~5℃で5~6時間程度を目安に冷やしておくことをおすすめします。
オプションサービス
チルドゆうパックでは、セキュリティサービスと代金引換のオプションサービスを利用できます。
セキュリティサービスとは、配送中に破損や紛失のトラブルがあった際、50万円までの実損額を補償するサービスです。チルドゆうパックはもともと30万円までの補償が付いているため、それ以上の価格の荷物を送る場合におすすめです。
サービス料は通常送料に追加で380円かかります。
また、代金引換は荷物の受取人に商品代金を集金するサービスです。
サービス料は通常送料に追加で265円かかります。
チルドゆうパックの梱包方法
チルドゆうパックを送る場合、保冷効果をしっかり維持したまま送るための梱包方法があります。
送る品物によって梱包方法は異なるため、以下を参考にしてください。
魚
魚は水分が多いため、水漏れをしないような梱包をする必要があります。
しっかりとビニール袋に入れたり、防水性のある箱を使ったりして対応しましょう。
- 予冷をする
梱包をする前に、しっかりと予冷をしておきます。
冷凍をしてもいいですが、チルドゆうパックは冷蔵での配送のため、凍った魚は配送中、徐々に溶けてしまい、水漏れを起こす可能性があります。
できれば冷蔵状態にして、配送中は保冷剤を使用しましょう。 - ビニール袋に入れる
凍った魚や霜がついている場合、水濡れの心配があります。
防水性の高いビニール袋に入れて、水濡れを防ぎます。 - 箱に入れる
ビニール袋に入れた魚を配送用の箱に詰めます。
箱は、できるだけ発泡スチロール箱や、防水性のあるダンボール箱などを使用しましょう。 - 保冷剤を乗せて封をする
魚の上に保冷剤を乗せ、箱に封をすれば完成です。
野菜
野菜は、常温保存が可能なものについては通常のゆうパックでの発送で問題ありません。
葉物野菜など冷蔵の必要がある野菜は、チルドゆうパックを利用しましょう。
- 予冷する
事前に冷蔵庫でしっかりと予冷しておきます。
また、長ネギなど長さや大きさがあるものは、箱に収まるよう事前にカットしておきます。 - 新聞紙などで包む
予冷した野菜は水気を取ってから新聞紙や更紙などで包みます。 - ビニール袋に入れる
新聞紙や更紙などで包んだら、ビニール袋に入れます。
野菜は呼吸をしているため、ビニール袋の口はしばらないか、もしくは小さな穴を開けておくようにすると鮮度を保てます。 - 箱に詰める
ダンボールに野菜を詰めていきます。
いくつかの種類の野菜を入れる場合は、重いものを下の方に、葉物野菜など軽いものを上の方に入れるようにしましょう。最後にテープで封をしたら完成です。
果物
果物も野菜と同様、常温保存が可能なものは通常のゆうパックで送った方が鮮度を保てます。
保冷が必要な果物も、冷やしすぎると風味が落ちてしまうことがあるので、冷やしすぎない梱包を心がけます。
- ネットキャップに包む
果物は傷がつくとそこから傷みやすくなってしまいます。
ひとつずつネットキャップや気泡緩衝材で包み、果物同士がぶつからないようにしましょう。 - 箱に詰める
果物を入れる前に、箱の底に気泡緩衝材を敷いておきます。
こうすることで、配送中の衝撃を緩和します。
緩衝材の上に果物を詰め、隙間ができる場合はそこにも緩衝材を詰めて果物が動かないようにします。
最後に封をしたら完成です。
ダンボールワンではチルドゆうパックでの発送にぴったりな梱包資材を豊富にご用意しております。
チルドゆうパックの注意点
チルドゆうパックで荷物を送る際には、いくつか注意しなくてはいけない点があります。
以下のことに気をつけて利用しましょう。
全ての郵便局で取り扱っているわけではない
チルドゆうパックは、局内に冷蔵施設がある郵便局でのみ取り扱っています。
そのため、どこの郵便局でも発送できるわけではありません。
発送しようと思っている郵便局がチルドゆうパックに対応しているか、必ず事前に確認しましょう。
近くに対応している郵便局がない場合は、集荷の依頼をおすすめします。
その場合は、依頼の際に必ずチルドゆうパックであることを伝えましょう。
予冷が必要
クール便は、冷蔵または冷凍された荷物を、その温度を保ったまま送ることができるサービスです。
そのため、常温のものを冷やす効果はありません。
また、常温の荷物を預けてしまうと、保冷トラックの中の保冷温度が上昇して、ほかの荷物の温度に影響を与えてしまう場合があります。
チルドゆうパックを利用する際は、必ず事前に荷物を予冷しておくようにしましょう。
冷凍には対応していない
チルドゆうパックは0~5℃の冷蔵のみ対応しており、冷凍品は送れないため、注意が必要です。
法人であれば法人専用の「冷凍ゆうパック」を利用できますが、一般の人は利用できません。
冷凍品を送りたい場合は、ヤマト運輸のクール宅急便か佐川急便のクール飛脚便を利用しましょう。
ゆうパックスマホ割は使えない
スマホ割りは、アプリから発送手続きをすることで、割引がおこなわれたり宛名書きが不要になったりするサービスですが、チルドゆうパックでは利用できません。
郵便局に持ち込みをすると荷物ひとつにつき120円割引される「持込割引」、1年以内に同一の宛先に送ると60円割引される「同一あて先割引」は利用できます。
サイズと重さ
チルドゆうパックは通常のゆうパックとは利用可能なサイズや重さが異なります。
チルドゆうパックでは150サイズの荷物までしか送れないため、送りたいものが大きなときは、発送可能サイズに収まるか、梱包前に確認しておきましょう。
まとめ
日本郵便のチルドゆうパックについて解説しました。
食品を新鮮なまま送れる便利なサービスですが、送料やサイズ、発送方法はゆうパックと異なる点が多くあるので、しっかりと確認してから利用しましょう。
ダンボールワンでは水分をしっかり弾く両面はっ水仕様のダンボールを豊富にご用意しております。チルドゆうパックなどのクール便におすすめです。