グラスには様々な種類がありますが、中にはブランド品や工芸品など高価な商品もめずらしくありません。
グラスを送るには配送時に割れないようにしっかりと梱包して、「われもの注意」と指定するのを忘れないことが大切です。梱包の方法はグラスの種類によって異なるポイントがあるので、しっかりマスターしましょう。
グラスの梱包に必要なもの
ガラス製のグラスや陶器のマグカップの梱包に必要なものは共通しています。以下のものをあらかじめ準備しましょう。
- プチプチやエアクッションなどの緩衝材
- 新聞紙
- ダンボール箱
- ガムテープ
ダンボールワンではグラスを安全に発送するための梱包資材を豊富にご用意しております。
グラスの梱包方法
梱包方法はグラスの種類によって異なります。それぞれの梱包方法を写真で解説していきましょう。
ワイングラスなど高さのあるグラス
ワイングラスやシャンパングラスは高さがあり、ガラスも薄めです。全体の幅も均一ではなく、とくにワイングラスの場合は持ち手部分が極端に細いので、梱包するときは緩衝材でしっかり保護しましょう。
また、グラスの内側には緩衝材を入れて衝撃をやわらげるようにしてください。これはどのグラスでも共通するポイントです。
STEP1
グラスの内側に新聞紙やプチプチを丸めて詰めます。
STEP2
細い持ち手部分にプチプチを巻いて補強します。
STEP3
プチプチでグラス全体を数回巻いて包みます。
STEP4
プチプチの上下を折り曲げてテープでとめます。
STEP5
ダンボール箱に入れて隙間に緩衝材を詰めて固定します。
STEP6
ダンボール箱をテープでしっかりとめて封をします。
使用した商品:「取扱注意」ケアマークシール
使用した商品:【宅配50サイズ】 ダンボール箱(小)
マグカップ
陶器製のマグカップは取っ手部分をしっかり保護し、割れないようにします。
また、マグカップの表面も傷つけないように気をつけましょう。
STEP1
取っ手を保護するプチプチや新聞紙を畳んでおきます。
STEP2
取っ手にプチプチや新聞紙を巻きつけてテープでとめます。
STEP3
マグカップ全体をプチプチや新聞紙で巻いていきます。
STEP4
マグカップの中にプチプチや新聞紙を折り込みます。
この先はワイングラスの手順5からと同じです。
高さのあるガラス製のビールジョッキの場合は、ワイングラスの手順3以降も参考にしてください。
箱に入ったグラス
ティーカップやグラスは、箱に入っている場合があります。購入時の箱が残っている場合は、箱に入れて送るようにしましょう。
STEP1
箱の中に入れるグラスはマグカップの梱包の手順を参考に梱包します。
STEP2
箱をプチプチで包みます。
STEP3
ダンボール箱に入れ、隙間に緩衝材を詰めて固定したあと封をします。
グラスを送る際の注意点
グラスの傷や割れを防ぐためにはしっかり保護することが大切ですが、そのほかにもいくつかの注意点があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
数が多いとき場合は小分けにする
復数のグラスやカップをひとつのダンボールで送る場合は、中に仕切りを入れて小分けに入れることでグラス同士の接触を避けられます。このとき、ひとつひとつのグラスはしっかり梱包し、仕切りの余白にも緩衝材を詰めて動かないようにしましょう。
箱と割れ物の間に緩衝材を入れる
ワイングラスの手順で紹介しましたが、グラスをダンボールに入れるときはしっかりと緩衝材を詰めることが大切です。忘れがちなのが、ダンボールの底側にもクッションとなる緩衝材を入れることです。ダンボールを置くときに底からも衝撃が加わるので、新聞紙やプチプチをしっかりと敷いてください。
また、ダンボールを閉じる前に、上側にもプチプチや新聞紙を入れましょう。
- ダンボールの底側にクッション材を入れる
使用した商品:ボーガスペーパー ジャバラ加工品
- グラスの上にもクッション材を入れてから閉じる
使用した商品:プチプチ シート品
割れ物が入っていることを記載する
ガラス製のグラスや陶器製のカップを送る場合、中身が「われもの」であることを伝え、上に荷物を積んだり、天地を逆さまにしないように注意を促す必要があります。箱上部の見えやすい位置に、太いペンで「われもの」と書いておきましょう。
配送業者によっては「われもの注意」のシールが用意されているので、受付時に中身を伝え、荷物に貼ってもらいましょう。また、伝票の内容物欄に「ガラスのグラス」や「陶器のカップ」などと具体的な中身を記載しておくとさらに効果的です。記載が目に付けば運送担当者も注意を払うため、これだけでも荷物の安全性が増します。
グラスのおすすめ発送方法
グラスの発送は、日本郵便のゆうパック、ヤマト運輸の宅急便、佐川急便の飛脚宅配便などがおすすめです。
それぞれの送料やこわれもの扱いが可能か、また万一割れてしまった場合の補償はあるかなど、配送業者別の利用方法を見ていきましょう。
ゆうパック
日本郵便のゆうパックは縦・横・厚さの3辺合計が170cm、重さ25kgまでの荷物に対応します。
関東から関東へ送る場合の送料は、サイズによって870円〜2,410円で発送可能です。
ゆうパックは郵便局や取扱所、コンビニへ持ち込むことで1個につき120円の持ち込み割引を受けられます。しかし、貴重品やこわれものを送るときに、自宅から郵便局へ運ぶ間に破損した場合は、補償(下記参照)の対象外です。取り扱いに注意が必要な荷物を送る場合には、自宅まで集荷に来てもらうほうが安心でしょう。
・ゆうパック送料(関東圏内)
サイズ | 送料 |
---|---|
60サイズ | 870円 |
80サイズ | 1,100円 |
100サイズ | 1,330円 |
120サイズ | 1,590円 |
140サイズ | 1,830円 |
160サイズ | 2,060円 |
170サイズ | 2,410円 |
郵便局やコンビニの窓口で「こわれもの」であることを伝えれば、無料で箱に「こわれもの」シールを貼ってもらえます。
ゆうパックでは配送中の荷物の破損に対して、最大30万円までの補償が付いています。30万円以上の貴重品を送る場合、窓口で「セキュリティサービス」(380円追加)に申し込めば最大補償額が50万円までに増額されます。
もし配送後に中身が破損していた場合は、配達担当の郵便局に連絡をして補償の手続きを行いましょう。
補償の手続きには荷物の中身だけでなく、状況確認のために箱や梱包材も提出する必要があります。これらがないと補償が受けられませんので、荷物を受け取ったあと、中身をしっかり確認してから梱包材は捨てるようにしてください。
宅急便
ヤマト運輸では、縦・横・厚さの3辺合計が200cm以内の荷物が宅急便として配達可能です。
荷物をヤマト運輸の営業所や取扱店、コンビニに持ち込むと1個につき100円割引になり、キャッシュレス決済で送料を支払うと、さらに割引が適用されます。
その他に、会員割引である「クロネコメンバーズ」割引も用意されているので、よく宅急便を利用するなら加入しておきましょう。
・宅急便送料(関東圏内)
サイズ | 送料(現金) | 送料(キャッシュレス利用) |
---|---|---|
60サイズ | 1,040円 | 1,034円 |
80サイズ | 1,260円 | 1,251円 |
100サイズ | 1,500円 | 1,496円 |
120サイズ | 1,720円 | 1,716円 |
140サイズ | 1,960円 | 1,958円 |
160サイズ | 2,180円 | 2,178円 |
180サイズ | 2,510円 | 2,508円 |
200サイズ | 2,4950円 | 2,948円 |
宅急便も窓口、もしくは集荷時にセールスドライバーに「こわれもの」であることを伝えると、無料で箱にシールを貼ってくれます。
また、届いた荷物が破損していた場合、最大で30万円までの補償を受けられます。
補償を受ける場合は、伝票番号を用意して、サービスセンターに連絡してください。
ただし、メルカリ便経由の荷物に関してはヤマト運輸では直接対応していないので、メルカリへ直接問い合わせましょう。
飛脚宅配便
佐川急便の「飛脚宅配便」は、縦・横・厚さの3辺合計が160cm以内、重さ30kg以内の荷物を送れます。それ以上のサイズで、260サイズ(重さ50kg)までの荷物は「飛脚ラージサイズ宅配便」というサービスが適応されます。なお、佐川急便では日本郵便やヤマト運輸と異なり、各サイズごとに重さの制限が設けられています。例えば、サイズは60サイズで重さが5kgある荷物の場合は、下記表の80サイズ扱いになってしまうので注意してください。
なお送料は関東から関東の場合、770円〜5,995円で発送可能です。
・飛脚宅配便/飛脚ラージサイズ宅配便 運送料(関東圏内)
サービス名 | サイズ | 送料 |
---|---|---|
飛脚宅配便 | 60サイズ(2kg) | 770円 |
80サイズ(5kg) | 1,045円 | |
100サイズ(10kg) | 1,386円 | |
140サイズ(20kg) | 1,848円 | |
160サイズ(30kg) | 2,068円 | |
飛脚 ラージサイズ 宅配便 |
170サイズ(なし) | 2,420円 |
180サイズ(なし) | 2,695円 | |
200サイズ(なし) | 3,245円 | |
220サイズ(なし) | 3,795円 | |
240サイズ(なし) | 4,895円 | |
260サイズ(なし) | 5,995円 |
ゆうパック、宅急便と同じく、窓口でこわれものであることを伝えるとシールを貼ってくれます。また破損などに対して、最大30万円まで補償が付いています。荷物が破損していたら、伝票に記載されている発送営業所へ連絡しましょう。
日本郵便の定形外での発送はできる?
日本郵便でグラスを送る場合、おもにゆうパックを利用する人が多いと思いますが、ゆうパックよりも安い「定形外郵便」でワイングラスを送る場合を考えてみましょう。
ワイングラスの定形外送料
定形外郵便は荷物のサイズ・重量によって、規格内と規格外にわけられます。規格内はサイズが、縦34cm×横×25cm×厚さ3cm以内、かつ重量が1kg以内です。規格外は、3辺合計90cm以内(長辺が60cm以内)、かつ重量が4kg以内です。いずれも重量制を採用しており、重くなるほど送料が上がっていきます。
ワイングラスの1個の重さはだいたい100~200g程度なので、梱包材を含めると250gほどです。定形外郵便利用の場合、規格内におさまるサイズであれば250円で、規格外なら350円でと、ゆうパックよりも安い送料で送れます。
われものを定形外で送るときの注意点
定形外郵便は補償制度の対象外のため、郵送中の事故で破損しても一切補償を受けられません。
また、ゆうパックの場合は荷物を届け先の人に直接手渡ししてくれますが、定形外郵便は、届け先住居の郵便受けへの配達となります。(入らない場合は手渡し)
こわれものを送る際にはゆうパックを使うべきですが、どうしても送料を抑えるために定形外郵便を利用するという場合には、あらかじめ届け先にも補償がないことや基本的には郵便受けへの配達になることを伝えておいたほうが良いでしょう。
まとめ
グラスはわれものなので、気泡緩衝材で保護し、ダンボール箱の中で動かないように緩衝材でしっかり隙間を埋めて梱包します。
とくに、ワイングラスの持ち手やマグカップの取っ手などは破損しやすいので、厳重に梱包してください。
ダンボール箱には、しっかりと「こわれもの」とわかるように明記し(もしくは注意シールを貼り)、配達担当者に注意を促すようにしましょう。
配送方法は破損に対する補償があるものを選ぶことをおすすめします。
ダンボールワンでは、衝撃に強い緩衝材から、目立ちやすい「われもの注意シール」まで、ガラス製品や陶磁器を送るのに最適な梱包資材を取り揃えています。ぜひダンボールワンをご利用ください。