荷物を送る際の送料はどこの配送業者がいちばん安いのか気になる人もいるでしょう。本記事では、おもな配送業者であるヤマト運輸・日本郵便・佐川急便の配送料の比較と安い配送サービスについて解説します。

ヤマト運輸の送料

宅急便で有名なヤマト運輸は、直営店や取扱店、コンビニなどで送ることが可能です。送料は大きさや重さ、そのほかのオプションによって異なります。各配送サービスごとに確認していきましょう。
なお、宅急便のサイズは、大きさと重さによって分類されます。3辺の合計サイズと重さどちらかがオーバーしている場合はサイズがひとつ大きくなります。

宅急便（一般的な荷物）

宅急便の料金は地域とサイズによって異なります。下記の表は、関東から関東（近距離）の価格です。遠方になればなるほど、料金は高くなります。

※2022年11月現在の料金
※差出地関東、宛先関東の場合

クール宅急便

クール宅急便では、冷蔵タイプと冷凍タイプがあり、冷蔵タイプでは0〜10℃、冷凍タイプだと-15℃前後で輸送します。送料は、基本の送料にオプション料金として加算されます。
60サイズ、80サイズであればプラス220円、100サイズだとプラス330円、120サイズであればプラス660円でクール宅急便を送ることが可能です。120サイズ以上はクール宅急便では取り扱いがありません。

ゴルフ・スキー宅急便

ヤマト運輸では、ゴルフ・スキー宅急便というサービスもあります。ゴルフ場やスキー場へ届けてくれるので、移動時の荷物が減り快適に過ごせます。

ゴルフ宅急便はゴルフキャディバッグとダンボールやカバンなどの荷物によって送料が異なります。
ゴルフキャディバッグであれば、専用カバーがついて100サイズだと1,390円、120サイズだと1,610円、140サイズから200サイズまでは1,850円です（往復の場合一個につき100円の割引が適用されます）。
ダンボールやカバンなどの荷物の場合、宅急便の基本料金と同額です。こちらも往復の場合は一個につき100円の割引が適用になります。

スキー宅急便の送料は、スキー板またはスノーボード1組の場合100サイズだと1,390円、120から200サイズだと1,610円です。また、オールインワン型のケースで送る場合は160サイズから200サイズの場合2,070円で送れます。ゴルフ宅急便同様専用カバー代込みの金額です。 

空港宅急便

空港宅急便は、手荷物を空港に送ることができるサービスです。重たいスーツケースや手荷物を空港まで送ることで、移動が楽になります。
料金は関東地域から羽田空港までの金額です。

空港宅急便の送料<関東地域→羽田空港>
サイズ	料金
60サイズ	1,590円
80サイズ	1,810円
100サイズ	2,050円
120サイズ	2,270円
140サイズ	2,510円
160サイズ	2,730円
180サイズ	3,060円
200サイズ	3,500円

国際宅急便

ヤマト運輸では、通関料や配送料を含んだパック料金で利用可能となっています。関税やその他手数料は別途発生します。また、元払いのみ対応となっており着払いは不可です。
ここでは主要な送付先である、アメリカ合衆国、イギリス、中華人民共和国への送料について下記表にまとめましたのでご覧ください。

国際宅急便の送料<アメリカ合衆国>
サイズ・重さ（以内）	料金
書類パック（サイズB4・1kg）	1,200円
60サイズ・2kg	2,750円
80サイズ・5kg	4,650円
100サイズ・10kg	8,850円
120サイズ・15kg	15,050円
140サイズ・20kg	20,550円
160サイズ・25kg	26,050円

国際宅急便の送料<イギリス>
サイズ・重さ（以内）	料金
書類パック（サイズB4・1kg）	1,500円
60サイズ・2kg	3,200円
80サイズ・5kg	5,350円
100サイズ・10kg	10,150円
120サイズ・15kg	16,450円
140サイズ・20kg	23,950円
160サイズ・25kg	30,450円

国際宅急便の送料<中華人民共和国>
サイズ・重さ（以内）	料金
書類パック（サイズB4・1kg）	950円
60サイズ・2kg	2,050円
80サイズ・5kg	3,450円
100サイズ・10kg	6,450円
120サイズ・15kg	10,950円
140サイズ・20kg	14,950円
160サイズ・25kg	18,950円

宅急便コンパクト

60サイズに満たない小さな荷物を送りたいときは、宅急便コンパクトをおすすめします。宅急便コンパクトは専用ボックスを70円で購入し、その中に荷物を入れれば送ることができるというもの。なお送料は675円となっています。
【宅急便コンパクト専用BOX】の大きさは、タテ20cm×ヨコ25cm×高さ５cm（内寸：タテ19.3cm×ヨコ24.7cm×高さ4.7cm）。箱型でしっかりと厚みがあります。
【宅急便コンパクト薄型専用BOX】の大きさはタテ24.8cm×ヨコ34cm（内寸：タテ24cm×ヨコ33.2cm）。封筒型で、A4サイズの紙が100枚ほど入るサイズです。

宅急便タイムサービス

急いで荷物を送りたいときに、重宝するのが宅急便タイムサービスです。一般的な送料に比べ割高になってしまいますが、夕方までに出した荷物を翌朝の10時までに届けてくれます。ただし、集荷もしくはヤマト運輸の営業所のみでしか受付できません。

宅急便タイムサービスの送料
サイズ	料金
60サイズ	1,260円
80サイズ	1,810円
100サイズ	2,380円
120サイズ	2,930円
140サイズ	3,500円
160サイズ	4,050円
180サイズ	4,710円
200サイズ	5,480円

往復宅急便

スーツケースやカバンなどの手荷物をホテルや旅館などの施設へ届けてくれます。目的地のフロントで荷物を受け取ることが可能です。

往復宅急便の送料
サイズ	料金
60サイズ	1,660円
80サイズ	2,100円
100サイズ	2,580円
120サイズ	3,020円
140サイズ	3,500円
160サイズ	3,940円
180サイズ	4,600円
200サイズ	5,480円

ヤマト運輸は、キャッシュレス決済や持ち込み、クロネコメンバーやデジタル割などの割引がいくつも存在します。上記の料金表はすべて割引前の金額となっています。

• 持込割：1個につき100円引き（ただしクロネコメンバーズの持込割との併用不可）
• クロネコメンバーズの持込割：1個につき150円引き（ただし持込割との併用不可）
• クロネコメンバー割：最大で送料15%引き
• にゃんPay利用による割引：送料12%引き
• デジタル割：アプリで送り状予約で1個につき60円引き

などがあります。特にヤマト運輸のコードレス決済サービスであるにゃんPayは送料が12%も割引されるのでお得に送ることができるでしょう。

佐川急便の送料

佐川急便は、コンビニで送ることができないため取扱店へ持ち込むか、集荷依頼をして発送になります。ヤマト運輸同様、送料はサイズや地域によって異なります。佐川急便におけるサイズ規定を以下の表に記します。なお、3辺の合計サイズと重さどちらかがオーバーしている場合はサイズがひとつ大きくなります。

飛脚宅配便

飛脚宅配便の料金は地域とサイズによって異なります。下記の表は、関東から関東（近距離）の価格です。遠方になればなるほど、料金は高くなります。

飛脚宅配便の送料<関東圏内>
サイズ	料金
60サイズ	770円
80サイズ	1,045円
100サイズ	1,386円
140サイズ	1,848円
160サイズ	2,068円

飛脚ラージサイズ宅配便

飛脚ラージサイズ宅配便は、3辺の合計が160cm以上260cm以内で重さが50kg以内の荷物を送ることができるサービスです。飛脚宅配便同様に送ることができ、日数も変わりません。

飛脚ラージサイズ宅配便の送料<関東圏内>
サイズ	料金
170サイズ	2,420円
180サイズ	2,695円
200サイズ	3,245円
220サイズ	3,795円
240サイズ	4,895円
260サイズ	5,995円

飛脚ゆうパケット

飛脚ゆうパケットは、少し変わったサービスとなっています。ゆうパケット自体は日本郵便のサービスとなっていますが、佐川急便が差出人となり、郵便局へ出し郵便局の配達員がゆうパケットとして送り先に届けるシステムとなっています。おもに小さな荷物を届けるのに適しています。

対応サイズは3辺の合計が60cm以内、かつ縦14cm以上34cm以内横9cm以上厚さ3cm以内の荷物です。
厚さによって送料が異なり、差出地域と受取地域で送料が変わることはありません。
厚さが1cm以内だと250円、2cm以内だと310円3cm以内であれば360円で送れます。

飛脚国際宅配便

佐川急便では、ビジネス書類の発送に対応する「ドキュメントクーリエ」と、ビジネス小荷物に対応する「スモールパーセル」というサービスがあります。下記の表にて、アメリカ合衆国、イギリス、中華人民共和国への送料をまとめました。
なお、下記の料金以外に手数料や燃料サーチャージ代も発生しますのでご注意ください。

飛脚航空便

地域に荷物を送りたい場合、届くまで日数を要しますが、飛脚航空便は航空機を利用することで、翌日配送が可能になります。関東↔関西圏における各サイズの送料は以下の通りとなります。

飛脚ラージサイズ航空便

上述「飛脚航空便」のサイズ規定（60~160まで）を超えるものを送りたい場合には「飛脚ラージサイズ航空便」を利用することになります。関東↔関西圏における各サイズの送料は以下の通りとなります。

飛脚即日配達便

都心部を中心とした特定エリアに限り、当日の午前中に集荷した荷物をその当日中に配送するという法人向けのサービスです。料金は飛脚宅配便と変わらず、別途料金は必要ありません。対応エリアは、各営業所によって異なりますので、担当営業所に直接問い合わせてください。

飛脚ジャストタイム便

特定の時間に届けたい荷物がある場合は「飛脚ジャストタイム便」が便利。このサービスでは、集荷翌日の午前9時から30分間隔で、荷物の到着時間を指定することができます。ちなみに、発送元は個人・法人どちらでも可能ですが、送り先は法人に限定されます。

飛脚ハンガー便

飛脚ハンガー便は、スーツ・ジャケットなどの衣類をハンガーにかけた状態で送ることができるサービスです。衣類がシワにならないだけではなく、届いた先でそのまますぐにラックにかけることができます。

衣類を梱包するケースとして、飛脚ハンガー便では「専用ハンガーBOX」を、小口ハンガー便では「専用ハンガーケース」をそれぞれ利用することができます。
「専用ハンガーBOX」は、本体サイズが縦480mm×横480mm×高さ1000mmとなっており、1,447円で購入が可能。このBOXは佐川急便のサイズ規定の200サイズにあたるため、関東圏内での配送の場合、飛脚宅配便の200サイズ=3,245円（+1,447円）で、送ることができます。
専用ハンガーケースは、縦100mm×横480mm×高さ965mmとBOXよりも小さいサイズで、520円で購入できます。このケースは飛佐川急便のサイズ規定の140サイズにあたるため、関東圏内での配送の場合、飛脚宅配便の140サイズ=1,848円（+520円）の送料が適用されます。

日本郵便

日本郵便は「ゆうパック」というサービスで、全国各地に荷物を届けてくれます。ヤマト運輸同様コンビニでの取り扱いがあるため、近くに郵便局がなくても荷物を送ることができるので便利です。距離によって価格が変動するので、事前に日本郵便のゆうパックに関するページなどで料金を調べておきましょう。
なお、ゆうパックでは、3辺の合計が170cm以下、重さが25kg以下の荷物を送ることができます。下記の表が日本郵便のサイズ規定となります。

ゆうパック

ゆうパックの料金は地域とサイズによって異なります。下記の表は、東京から東京（近距離）の価格です。遠方になればなるほど、料金は高くなります。

重量ゆうパック

重さが25kg〜30kgまでの荷物の場合には「重量ゆうパック」が適応されます。送料は、ゆうパックの基本送料に+510円、または+520円が追加されます。

チルドゆうパック

チルドゆうパックはクール便と同じく冷蔵で配送してくれる温度で配送してくれるサービスです。生鮮食品や、冷蔵が必要なお菓子などの配送に適しています。
チルドゆうパックで送る荷物のサイズは3辺の合計が150cmまで、重さは25kg以下となっています。下記の表にも記しているとおり、送料はゆうパックの基本送料にプラスされる形になります。

ゴルフゆうパック

ゴルフ道具を使用日の前日までにゴルフ場、もしくはホテルに届けてくれます。送料は120サイズまではゆうパックの送料と同額で、120サイズを超える荷物は140サイズの送料と同額になります。なお、ゴルフゆうパックでは長さ151cm以上のものは送ることができませんのでご注意ください。

スキーゆうパック

スキーゆうパックは前述のゴルフゆうパックと同様に、スキー用品を使用する前日までにスキー場、もしくはホテルに届けてくれるサービスです。送料は、140サイズまではゆうパックの送料と同額、140サイズを超える荷物は160サイズの送料と同額になります。

空港ゆうパック

搭乗前日までにスーツケースや手荷物などを空港に郵送し、空港のカウンターで受け取ることができるサービスが「空港ゆうパック」です。こちらはゆうパックの基本送料に+650円か+660円で利用することができます。

ゆうパケット

ゆうパケットは「3辺の合計が60cm、かつ長辺が34cm、厚さが3cm以内」という小さな荷物を送るのに適したサービスです。ポストから送ることができるので、いつでも手軽に送ることができます。送料は全国一律で、厚さによって異なります。詳しくは下記の表をご覧ください。

ゆうメール

「ゆうメール」とは、単行本や雑誌のような印刷物や、DVDやブルーレイディスクなどの電磁的記録媒体を送る場合にのみ利用可能なサービスです。「重さ1kg以内、縦34cm×横25cm×厚さ3cm以内」と、送ることができるサイズは「ゆうパケット」とほぼ同じですが、送れる品目が限られているぶん、安価に利用することができます。送料は下記表の通りです。

レターパック

レターパックは、サイズが34cm×24.8cm以内（A4ファイルサイズ）の荷物に対して利用することができるサービスで、レターパックプラスとレターパックライトの2つがあります。レターパックプラスは厚さに制限がなく、重さが4kg以内であれば全国一律520円で、
レタープラスライトは厚さ3cm以内・重さが4kg以内であれば全国一律370円で、それぞれ送ることができます。なお、いずれも専用の封筒を購入（送料込み）することで利用することができます。

荷物を送るにはどこが安い？

ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の中で荷物を送る場合どこが安いのか気になっている人もいるでしょう。そこでここでは「80サイズの荷物と100サイズの荷物を、関東圏内で配送する」という条件で比較してみましょう。

80サイズ荷物

関東圏内の80サイズ荷物でいちばん安いのは、日本郵便のゆうパック1,030円です。

100サイズ荷物

80サイズの荷物同様、100サイズでもいちばん安いのは、日本郵便のゆうパックでした。送料は1,280円です。
以下に3社で比較した料金を表にまとめました。

要冷蔵

要冷蔵の荷物の場合は、80サイズ・100サイズともにヤマト運輸がいちばん安く送れます。
料金は80サイズだと1,370円、100サイズだと1,720円です（関東圏内）。

要冷凍

ヤマト運輸のクール宅急便と佐川急便の飛脚クール便は、いずれも「冷蔵」と「冷凍」から選ぶことができ、冷凍の場合には－15℃前後で配送することができます。冷蔵タイプも冷凍タイプも送料は同じですので、ヤマト運輸の方が安く配送できます。（要冷蔵の表を参照してください）なお、日本郵便の「チルドゆうパック」は0℃〜5℃の「冷蔵」のみとなっていますので、ご注意ください。

スキー

続いて、スキー用荷物の送料（関東圏内）を3社で比較してみましょう。

• ヤマト運輸
  「スキー宅急便」にて、スキー板もしくはスノーボード1組の場合、100サイズであれば1,390円、120〜200サイズであれば1,610円でホテルやスキー場に送ることができます。ただし、「スキー宅急便」でスキー板・スノーボードを送るためには「専用カバー代」が別途必須。それぞれ、スキー板カバーが400円、スノーボードカバーが600円、スキーザックカバーが400円となっています。

• 日本郵便
  「スキーゆうパック」を利用すると、140サイズまでであればゆうパックの送料と同額、140〜210サイズの場合は、160サイズのゆうパック送料が適応されます。こちらは専用カバーなどはありませんので、自分で梱包する必要があります。

• 佐川急便
  佐川急便には、スキー専用サービスは設けられておらず、飛脚宅配便が適応されます。ただし、重量が20kgを超える、または3辺の長さの合計が160cmを超える場合は、すべて160サイズの送料が適用されます（重量は30kgまで）。
  さらに佐川急便にもヤマト運輸同様に「専用カバー」が必須となっています。佐川急便ではスキー用のバッグはなくスノーボードバッグ（616円）のみ。この専用カバーを利用した場合、3辺の長さの合計が140cmを超えても、飛脚宅配便（または飛脚航空便）の140サイズの送料が適用されるようになります。
  上記3社の料金を下記の表にまとめました。

ゴルフ

3社間でゴルフ用品の送料を比較してみました。ヤマト運輸と佐川急便は、スキー同様に専用カバーの購入が必須となっています。

空港

空港へ荷物を送る場合、最も安いのは日本郵便の「空港ゆうパック」となっています。空港ゆうパックを利用すれば、東京ー羽田間の場合、60サイズで1,460〜1,470円、100サイズで1,680〜1,690円で、空港まで荷物を送ることが可能です。

まとめ

日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便という配送業界大手3社の主要なサービスを紹介するとともに、3社それぞれのサービスごとの送料を比較してみました。
本記事では省略していますが、各サービスの中には、「会員になる」「キャッシュレス決済を利用する」「荷物を自分で窓口まで持ち込む」などの条件を満たすことによって、割引が適用されるものもあります。大量に配送する、よく利用する場合などには、割引サービスや条件を再度確認してみると良いかもしれません。また、配送の際に必要な梱包資材は、ぜひダンボールワンでお求めください。

ダンボールワンでは梱包・発送にぴったりな資材を豊富にご用意しております。
宅配便やメール便で荷物を発送する際や、お引越し荷物を梱包される際にはぜひご検討ください。