野菜を発送したいとき、傷まず新鮮な状態で送るにはどうしたら良いか探している人もいるでしょう。野菜によってはクール便で送るべきものや常温でも問題ない種類のものもあります。また、野菜を配送できる業者に関しても気になるところです。本記事では、野菜の発送方法や梱包方法、配送業者について解説していきます。
野菜を発送できる配送業者
野菜は日が経ってしまうと、食べごろを逃したり良い状態で食べられなかったりします。そのため荷物を出してから翌日か翌々日に届く方法で送るのが良いでしょう。野菜の配送に適している業者は3社あります。順番に確認していきましょう。
ヤマト運輸
ヤマト運輸はクロネコヤマトの名称で親しまれており、利用した経験のある人も多い配送業社です。配送にかかる日数は短く、地域によりますが翌日〜翌々日には送り先に届きます。鮮度重視の野菜を送るのに適した配送業者です。
ヤマト運輸は、コンビニやヤマト運輸の営業所で送ることができます。また、集荷にも来てくれるので近くに発送する場所がない場合はヤマト運輸に依頼すれば自宅まで荷物を取りに来てくれます。
宅急便のほかに、クール宅急便と呼ばれるサービスもあり、輸送時の設定温度が0~10度の冷蔵タイプと、-15度の冷凍タイプがあります。
野菜の種類によっては、クール宅急便を利用した方が良いでしょう。
日本郵便
ゆうパックを利用して野菜を配送できます。ヤマト運輸の宅急便同様、翌日配送や翌々日配送可能なので、野菜を送るのに向いています。
野菜を送ることができる場所は、郵便局の窓口かコンビニもしくは自宅まで集荷に来てもらえます。集荷の場合は、連絡する時間帯によって翌日になってしまう可能性もあるので、前もって連絡するようにしましょう。
夏場や野菜の種類によっては、常温のゆうパックよりもチルドゆうパックの利用を検討してください。チルドゆうパックは、クール宅急便同様、保冷が必要な荷物を冷蔵温度で輸送してくれます。ものによっては常温のままでは鮮度が落ちてしまうので、冷蔵タイプを選ぶようにしてください。
佐川急便
佐川急便の飛脚宅配便も野菜を送ることが可能です。冷蔵温度で配送してくれる飛脚クール便もあるので、鮮度が落ちてしまう心配もありません。
佐川急便はコンビニでの取り扱いがなく、営業所へ持ち込むか集荷依頼しなくてはならない点が、ほかの配送業者と異なります。事前に送り状を準備しておき、ドライバーが集荷に来たらすぐに荷物を受け渡せるようにしておくとスムーズです。
常温で送る野菜と冷蔵で送る野菜
野菜を送る際に気をつけたいのが、配送方法です。そのまま常温で大丈夫な野菜であれば気にしなくても良いかもしれません。しかし、冷蔵で送らないとダメな野菜もいくつか存在します。
野菜は生き物であり、呼吸をします。温度が高くなってしまうと呼吸量が増え、呼吸量が多いと劣化しやすくなります。そのため、野菜によっては配送方法を変えて送らなければなりません。
常温で送って良い野菜と梱包方法
ニンジンや玉ねぎ、キャベツやじゃがいも、さつまいもなどのイモ類やネギ、白菜、かぼちゃなどは普通の宅配便で送って問題ありません。基本的に常温で保管できる野菜は常温の状態で梱包し一般的な宅配便で配送できます。
梱包は、野菜同士がぶつかって傷んでしまう恐れがないものであれば、袋に入れてからダンボールに詰めると良いでしょう。袋は密封するのではなく、少し隙間や穴が空いている方が望ましいです。袋のなかで水蒸気が発生し蒸れてしまう恐れがあります。
袋に詰めてダンボールに入れる前に底や周りに緩衝材を敷いておくとなお良いです。野菜とダンボールの間に隙間がある場合も同様に緩衝材を入れ、ダンボールのなかで野菜が動き傷むのを回避できます。
ダンボールをテープでとめる前に、底だけではなく天井側にも緩衝材を詰めるのを忘れないようにしてください。
冷蔵で送るべき野菜と梱包方法
枝豆やトマト、キュウリやナス、山菜類や小松菜、チンゲンサイは冷蔵で送った方が良いでしょう。ほかにもブロッコリーやカリフラワーなども冷蔵で送る野菜です。
傷がつきやすかったり、デリケートだったりする野菜は特に気をつけて梱包してください。冷蔵で送る場合は、発泡スチロールの箱に入れましょう。
常温で送る野菜同様、箱のなかで動いてしまわないように、気をつけてください。
発泡スチロールの箱であれば、しっかりと封をすれば密閉されるので、袋に詰めてから入れなくても問題ありません。
可能であれば夏場は冷蔵で
常温で送っても問題のない野菜もありますが、夏場に常温で送るより冷蔵の方が劣化しづらいです。配送料や梱包資材の問題も出てきますが、可能であれば夏場だけでも冷蔵で送った方が劣化が少なく、届いた先の人には喜ばれるでしょう。
常温で送ることが できる野菜 |
ニンジン・玉ねぎ・キャベツ・じゃがいも・さつまいもなどのイモ類、ネギ・白菜・かぼちゃ |
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冷蔵で送った方が 良い野菜 |
枝豆・トマト・キュウリ・ナス・山菜類、小松菜・チンゲンサイ |
宅配便の料金
送る荷物の量(ダンボールサイズ)や地域によって料金は異なります。一番小さなサイズだと60サイズからですが、あまり多くの野菜を入れることができません。今回は60サイズよりひとつ大きめの80サイズ以上で料金の違いを確認していきます。(以下の金額は2022年9月現在)
ヤマト運輸の配送料
- 宅急便
80サイズで近距離の場合、配送料は1,150円です。送り先が遠方になれば、その分配送料金は高くなります。100サイズでは1,390円、120サイズだと1,610円です。
コンビニや直営店、取扱店へ荷物を持っていき発送する場合、上記の料金から割引が適用されます。割引金額は、送り状の準備状況や支払い方法によって変動します。
- クール宅急便
クール宅急便は、宅急便の料金にオプション料金という形でプラスされます。80サイズだとプラス220円、100サイズではプラス330円、120サイズだとプラス660円です。
日本郵便
- ゆうパック
80サイズで近距離の場合、配送料は1,030円です。宅急便同様、送り先が遠方になれば配送料金は高くなります。100サイズでは1,280円、120サイズだと1,530円です。郵便局かゆうパック取扱所に持ち込みすれば、1個あたり120円の割引が適用されます。
- チルドゆうパック
チルドゆうパックは、ゆうパックのオプションサービスとして料金がプラスされます。80サイズだとゆうパック
の料金にプラス360円、100サイズと120サイズはプラス675円となっています。
佐川急便
- 飛脚宅配便
80サイズで近距離の場合、配送料は1,045円です。飛脚宅配便も、送り先が遠方の場合配送料は高くなります。100サイズでは1,386円です。ヤマト運輸、日本郵便と異なり佐川急便は120サイズがなく100サイズの次は140サイズです。140サイズの配送料は1,848円です。
- 飛脚クール便
飛脚クール便は、飛脚宅配便のオプションサービスとして加算されます。80サイズだと飛脚宅配便にプラス330円、100サイズだとプラス440円となっています。140サイズはプラス715円です。
野菜を送るのにおすすめの梱包資材
野菜を送るためにダンボールや発泡スチロール箱、緩衝材は不可欠です。
野菜の重さでダンボールの強度を変える
ダンボールには種類があり、強度も異なります。葉物野菜や比較的軽い野菜、量が少ないのであれば、一般的なダンボールで問題ありません。しかし、大量に詰めて送る場合や重い野菜を入れる場合は、強度のあるダンボールを選ぶようにしてください。紙の厚みがあるものや強化材質と記載されているもの、複両面ダンボールなどで探すと良いでしょう。
ダンボールワンでは水分をしっかり弾く両面はっ水仕様のダンボールを豊富にご用意しております。
冷蔵には発泡スチロール箱がおすすめ
冷蔵で送りたい場合は、発泡スチロール箱の使用が手間もかからず便利です。密閉されているので、なかに入れた野菜を袋に入れなくても良いというメリットもあります。
ダンボールワンでは保冷に欠かせない発泡スチロール箱を豊富にご用意しております。
中身が動かないように工夫する
ダンボールや発泡スチロール箱のなかで野菜が動いてしまうと箱にぶつかったり、野菜同士が動いたりして傷んでしまいます。なかの野菜が動かないように固定するか、隙間ができないように緩衝材を使用するのがおすすめです。緩衝材には新聞紙でも代用できますが、インク写りが気になる場合は無地の紙緩衝材を使用すると良いでしょう。
ダンボールワンでは使い勝手の良い無地の紙緩衝材を豊富にご用意しております。
まとめ
野菜は温度によって劣化しやすいので、送る際には気をつけなくてはなりません。特に夏場は温度が上がってしまうので、常温で大丈夫と言われる野菜でも万が一ということがあります。また、配送中に傷がついてしまわないように、丁寧な梱包が求められます。受け取り手のことを思って気を配り発送することで、相手に喜んでもらえるはずです。
野菜の発送に必要な梱包資材をお探しの場合は、ぜひダンボールワンで検討してみてください。