フレキソ印刷・オフセット印刷・デジタル印刷には、ロット数やデザイン性でさまざまな違いが。
これから印刷を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
印刷ダンボールとは?
外装箱として使われるダンボールやパッケージには、オリジナルデザインを印刷して入れることができます。
社名やロゴ、イラストなどが入っていると特別感があり、受け取った方の印象が大きく変わることも。
けれど印刷というと、「なんだか高そう」「注文が難しそう」と感じられるかもしれません。
実は、コストを抑えるポイントさえつかめば、お手頃な価格で注文できますよ!
ダンボールワンでは、オンライン上で手軽にデザインを作れる機能や、専任の担当者がトータルでサポートするサービスがあります!
意外と簡単に印刷ダンボールが作れるので、ぜひ参考にしてくださいね。
ダンボールの印刷方法は?代表的な3種類を紹介
どういったものを作りたいかによって、最適な印刷方法は変わります。
ダンボールやパッケージの印刷は、主にこの3種類です。
- フレキソ印刷
- オフセット印刷
- デジタル印刷
その他にも、箔押し印刷やシルク印刷などの方法もあります。
印刷方法の比較表!フレキソ印刷・オフセット印刷・デジタル印刷
フレキソ印刷、オフセット印刷、デジタル印刷にどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を紹介します。
フレキソ印刷 | オフセット印刷 | デジタル印刷 | |
---|---|---|---|
版式 | 凸版 | 平版 | 電子版 |
初期コスト | 印刷版代 | 印刷版代 | データ調整代 |
商品単価 | 安い | 普通 | 普通 |
素材 | ・ダンボール全般 (ダンボール箱、メール便ケースなど) |
・板紙 ・ダンボール(G段) ・板紙+ダンボール (パッケージ、メール便ケースなど) |
・ダンボール全般 ・板紙+ダンボール (ダンボール箱、メール便ケースなど) |
ロット目安 | 中~大ロット向き | 中~大ロット向き | 小~中ロット向き |
サンプル対応 | 無地サンプル (サイズ確認用) |
印刷サンプル | 印刷サンプル |
色数 | 1~3色 | 1色~フルカラー | フルカラー |
デザイン性 |
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メリット |
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デメリット |
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おすすめポイント | 環境に優しい印刷方法 | クオリティの高いデザイン性 | スポット利用に最適 |
対応サービス |
かんたんデザイン印刷では、フレキソ印刷の場合、印刷色を2色まで選ぶことができます。
3色がご希望の場合は、お見積り相談・ご依頼から問い合わせてみてくださいね。
【1】フレキソ印刷
フレキソ印刷とは、凸版印刷の一種。
ダンボールや紙袋など、表面が平らではないものへ印刷する一般的な方法です。
オフセット印刷やデジタル印刷よりも安価で、ムラなくツヤのあるベタ印刷が得意。
水性インクで刷ることができるため、環境負荷の低い印刷方法として評価されています。
フレキソ印刷|印刷イメージ
フレキソ印刷では、小さな点の集まりで色の濃淡を表現します。
そのため、グラデーションの表現は難しいですが、ドット(網点)の大きさによって色の強弱をつけることが可能です!
オフセット印刷やデジタル印刷の場合、特性上、ある程度の色ムラが避けられません。
しかし、フレキソ印刷なら、ムラなくツヤのあるベタ塗りができます!
小さな文字もシャープに印刷することが得意なので、メッセージもしっかりと伝えられますよ!
フレキソ印刷|カラーサンプル
フレキソ印刷のインクは、標準色と呼ばれる基本的な色から指定することが可能です。
ダンボールワンのかんたんデザイン印刷では、11色から選ぶことができます。
その他の色にしたい場合は、お見積り相談・ご依頼からお気軽に問い合わせてくださいね。
コーポレートカラーやブランドカラーなどに合わせた、特色のインクを練ることもできますよ!
フレキソ印刷|印刷版と印刷コスト
フレキソ印刷は、樹脂のハンコ(印刷版)を使用して印刷する方法です。
版に弾性があるため、凹凸のあるダンボールにも美しく印刷することができます。
初回のご注文時に印刷版代が生じますが、2回目以降は繰り返し使うため料金はかかりません。
ダンボールの単価が低いので、比較的低コストで印刷できるのが◎
デザインの範囲が広いほど、印刷版が大きくなるので、印刷版代がかかります。
また、1色ごとに印刷版を作るため、2色印刷なら印刷版代が倍に。
印刷版は兼用できないため、ダンボールのサイズや材質を変える場合は、作り直す必要があります。
表現したいデザインと印刷コストを比較して、慎重に検討しましょう。
フレキソ印刷|印刷不可のデザイン例
印刷位置を自動調整する機能はありますが、完全にズレを防ぐことはできません。
フレキソ印刷では、約3mmの印刷ズレが生じる場合があります。
1色ごとにズレが生じるため、2〜3色でデザインを考えている場合は、各色のズレを考慮したデザインにしましょう。
NG1:グラデーション
単色の印刷なので、色が変化が表現できません。 NG2:シャドウ(影)
印刷時にズレが生じる場合があります。 NG3:縁取り
印刷時にズレが生じる場合があります。
NG4:2色刷で、それぞれの色が近くにある
印刷時にズレが生じる場合があります。 NG5:全面印刷
折り目の部分に近いと、紙の凹みと隣接するため印刷がうまくのりません。余白を1~1.5cm空けてください。 NG6:ベタ塗りの上に、別の色をのせる
ズレが生じた場合、隙間ができたり色が重なったりして、きれいに表現できません。
【2】オフセット印刷
オフセット印刷とは、平版(へいはん)印刷の一種。
パッケージはもちろん、チラシや書籍など、幅広く利用されている印刷方法です。
フレキソ印刷と同様に印刷版を使用しますが、オフセット印刷は板紙に直接触れません。
印刷版に塗られたインクをブランケットに転写して、ブランケットから板紙に印刷することから、「オフセット」と呼ばれています。
オフセット印刷は、人物写真や小さな文字などをきれいに印刷できるのが特徴。
色数の制限がなく、繊細な表現やグラデーションなどが得意なので、デザインのクオリティにこだわりたい方におすすめです!
オフセット印刷|フルカラー(4色印刷・CMYK)と特色の違い
オフセット印刷は、フルカラーか特色で印刷が可能です。
フルカラーとは、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)の印刷版を重ねて印刷する4色印刷のこと。
写真や画像などをカラープリントするコピー機で、CMYKのインクを見たことがある人も多いはず。
4色掛け合わせのため、色数に縛られずカラフルなデザインにすることができます!
しかし、色が安定しにくく、イメージどおりの色味で仕上がりづらい点も。
特色とは、指定の色に合わせて調合したインクのことです。
フルカラーでは安定しない色味も、特色であれば正確に表現できます。
コーポレートカラーやブランドカラーなど、規格が決まった色を表現したい場合は、色見本を送付することで、より正確な色にすることができますよ!
フルカラーと特色のどちらがお得になるかは、デザインによって変わります。
特色は1色ごとに料金が生じるため、何色も作りたいときはフルカラーにした方がお得になることも◎
オフセット印刷|箱のサイズ
オフセット印刷は、板紙や薄いダンボールへの印刷に適しています。
そのため、メール便ケースやパッケージなど、比較的小さい外装材への印刷方法です。
ギフトや商品パッケージの印刷に使われるケースも多いですよ!
板紙とダンボールを貼り合わせることで、一般的な大きさの外装材にもオフセット印刷ができます。
ダンボールワンでは、貼合(てんごう)加工にも対応しているので、ぜひ相談してみてくださいね。
オフセット印刷|印刷版と印刷コスト
オフセット印刷は、フレキソ印刷と同じく、印刷版を使用して印刷を行います。
そのため、初回注文時のみ印刷版代がかかりますが、2回目以降は発生しません。
オフセット印刷は、印刷版を使って一気に印刷することができるので、ロット数が多い方におすすめです!
小ロットから始めたい方や、複数のデザインを試してみたい方は、デジタル印刷も検討してみてくださいね!
【3】デジタル印刷
デジタル印刷とは、データから紙に直接印刷する方法です。
コピー機で写真や書類をカラープリントする方法と、似たようなイメージ。
フレキソ印刷やオフセット印刷と異なり、印刷版を使用しません。
そのため、初期コストが抑えられ、小ロットを短納期で製作することができます!
小ロットから始めたい方や季節ごとにデザインを変えたい方、テストマーケティングを行いたい方におすすめです!
デジタル印刷|印刷イメージ
デジタル印刷はフルカラーなので、カラフルなデザインやグラデーション表現が可能◎
色数を気にせず、自由にデザインすることができます。
印刷版を作らないため、いつでもデザインを変えられるのも魅力の一つ。
複数のカラーパターンで作ってみたり、お客様の声を反映させてより魅力的なデザインにアップデートしたりと、使い勝手が抜群です!
デジタル印刷|印刷の品質
デジタル印刷は、同じデータで印刷をしても、コンディションによって色味が変わったり、一枚ずつの仕上がりに差が出たりします。
印刷内容によっては、スジが入ることや、擦れが生じる場合も。
ベタ塗りのようなデザインだと、目立ちやすくなります。
また、インクの特性上、水濡れに弱いです。
雨や雪などで濡れてしまうと、インクがにじむことがあります。
デジタル印刷|ロット数
デジタル印刷は、印刷版を作らないため小ロットの短納期が得意ですが、印刷スピードは遅いので大ロットには向いていません。
継続的に大ロットで利用する場合は、ランニングコストが抑えられるオフセット印刷やフレキソ印刷がおすすめです。
ベースの色で、印刷の色味が変わる
ベースとなるダンボール・板紙の色によって、インクの色味や発色が少し変わります。
鮮やかな色味にしたいときは、色の影響が出にくい白色をベースにするのがおすすめ。
茶色(クラフト色)がベースの場合、印刷の色が少し沈みますが、コストを抑えたいときやナチュラルテイストにしたいときは最適です!
特色の場合は、ベースの色を加味してインクを調合するので、きれいに色が載りますよ!
サンプルで試してから印刷を検討したい
せっかく印刷を入れるなら、魅力的なデザインになるよう、しっかりと検討したいですよね。
ダンボールワンでは、色見本や印刷ダンボールのサンプルを用意しています!
フレキソ印刷
印刷ダンボール色見本(通常印刷) デジタル印刷
印刷ダンボールサンプル デジタル印刷
かんたんオリジナルパッケージ 印刷サンプル 無地・サイズ確認用
オーダーメイドダンボール(A式)サンプル
印刷の仕組みを理解して、最適な印刷方法を選ぼう!
フレキソ印刷、オフセット印刷、デジタル印刷の違いについて紹介しました。
形状やロット数、デザイン性によって、どれを選ぶかが変わります。
ダンボールワンでは、この3つの印刷方法に対応しているので、ぜひ利用してみてくださいね!